暴雪圏 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.54
  • (20)
  • (106)
  • (105)
  • (10)
  • (2)
本棚登録 : 641
レビュー : 78
  • Amazon.co.jp ・本 (513ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101223247

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 評価は3.

    内容(BOOKデーターベース)
    三月末、北海道東部を強烈な吹雪が襲った。不倫関係の清算を願う主婦。組長の妻をはずみで殺してしまった強盗犯たち。義父を憎み、家出した女子高生。事務所から大金を持ち逃げした会社員。人びとの運命はやがて、自然の猛威の中で結ばれてゆく。そして、雪に鎖された地域に残された唯一の警察官・川久保篤巡査部長は、大きな決断を迫られることに。名手が描く、警察小説×サスペンス。

    う・・・ん。くどい。

  • 制服捜査の川久保さんが出て来るが、単なる続編という感じではない、というのも川久保さんは主役ではないから。
    じゃ誰が主役かというと、人物ではなく、3月ごろこの地方を襲う猛吹雪である。

    交通がほぼ完全に遮断され、停電やボイラー故障が頻発し、暖房の効かない建物内や車の中では凍死すらあり得る、猛吹雪の中で、色んな過ちや過去を抱えた人が何かに導かれるようにとあるところに集約されていく。

    人を主人公としてその描き方を読むとぎこちなさや物足りなさを感じるのだが、大自然の驚異の中であたふた生き延びようとする人間のおろかさを見下ろすような視点で読めば、この作品は面白い。

    以前にも思った佐々木譲お得意の「余韻」がそういう特徴のこの物語でもいかんなく発揮されていて良。書き込み過ぎない不親切さが、苛烈すぎるくらいに人に厳しい自然の描写に
    似合っていると思う。

  • まずは、雪国って大変だ~と。いや、本心で。
    いろんな事件が同時進行で、登場人物が次々出てくるしで、少々混乱しながら読んだ。なるほど最後こんなふうにリンクするのか、お見事です。
    キャストが多すぎて、川久保巡査部長が存在感薄なのがちょっと残念だった。佐々木譲さんはラストをこんな風にするの多いな。

  • 佐々木譲に外れなし。
    基本的には。
    (前読「屈折率」は例外:笑)

    前の方で誰かが書いた「小悪党が大悪党の陰で誤魔化される話」にも一理あるとも思えるが………。やはり佐々木作品は面白い!

    警察小説というよりは、「ユニット」や「犬どもの栄光」等の、警察モノで脚光を浴びる前の一連の作品群に似た作風。

    川久保さんの、駐在警察官としての吟じに心打たれた。
    甲谷警部は、結局何もできてないね…(笑)
    家出少女の未来に幸あることを願う。

    2012.02.28.了。

    • jonkoさん
      コメントありがとうございました。『暴雪圏』読んでみます。
      コメントありがとうございました。『暴雪圏』読んでみます。
      2018/03/13
  • 彼岸荒れの猛吹雪により、閉鎖された地域に取り残された訳ありの男女の運命が変わる。『制服捜査』の川久保巡査部長が再び登場する長編サスペンス小説。
    クールガイの川久保と一寸先は闇的人生を送る人々との対比が面白い。大雪の恐ろしさも加わって、次の展開が読めないスリリングなストーリーになっている。

  • 猛吹雪の日に、暴力団組長宅から現金を奪い殺人を犯した男、不倫を清算したい女、事務所の現金を持ち逃げした男、義父から逃れるべく家出した少女、等々がペンションに集まる。そこに至るまでの警察を含めた個々のストーリー、が絡み合い、エンディングへ向う。佐々木譲の警官の血以来の傑作。

  • 登場人物が多いし、場所がコロコロ変わるので最初は読むにの難儀しました。暑い夏に気分だけでも涼しさを感じたくて読んでみました(^。^)最後は余韻の残る終わり方でその先は自分で考えろって感じかな。(−_−;)

  • 制服警官の続編。猛吹雪の夜に交錯する物語です。

  • このミスベスト10、2010年版8位。北海道を舞台に数十年に1度の豪雪の日に発生する複数の事件が同時に進行していく群像ドラマ。この作者独特の緻密でリアルな表現。面白いんだけどちょっと読みにくいところもあって、ちょっとてこずりました。登場人物多すぎて記憶力が弱ってきてる自分には覚えきれないってとこに起因してるのかも。

  • 良い緊張感が、終わりまで保たれててエエナ
    とおもいました。保てないですからね普通ね
    シリカゲルとかないとね。あのたべれるやつ

全78件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

一九五〇年三月、北海道生まれ。七九年「鉄騎兵、跳んだ」でオール讀物新人賞を受賞。九〇年『エトロフ発緊急電』で日本推理作家協会賞、山本周五郎賞、日本冒険小説協会大賞を受賞。二〇〇二年『武揚伝』で新田次郎文学賞を、一〇年『廃墟に乞う』で直木賞を受賞する。他に『ベルリン飛行指令』『疾駆する夢』『昭南島に蘭ありや』『警官の血』『代官山コールドケース』『獅子の城塞』『犬の掟』など著書多数。

「2017年 『武揚伝 決定版(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

暴雪圏 (新潮文庫)のその他の作品

暴雪圏 単行本 暴雪圏 佐々木譲
暴雪圏 Kindle版 暴雪圏 佐々木譲

佐々木譲の作品

暴雪圏 (新潮文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする