音楽 新潮文庫

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レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101228037

感想・レビュー・書評

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  • 音楽についての話だけれど、その他の分野のこと、全般的なことに応用もできる。音楽のトップシーンを走っている二人の対話から本質的な課題はなにかが透けてくる。

  •  33年も前の本だが、今もって新鮮な対談集。両氏が当時から憂えた日本の音楽事情は、今もって解決には遠い状況なのかもしれない。一方、多くの演奏家が世界的に活躍している現状もある。武満氏は天国で、今の音楽界をどのように見るか?小澤先生は?と、興味の尽きないテーマでの対談であった。

  • ここ数年、西アフリカの音楽家と
    一緒に過ごしている
    彼の国に寄せてもらった時
    飛行機で二日間の行程を経て
    彼の村に寄せてもらった、その瞬間
    いきなりバラフォン(木琴の一種)の演奏が始まった
    すると、その辺で 布を丸めてサッカー遊びをしていた子供たちが集まってきて、その音楽に合わせてダンスを始めた。
    彼に、聞くと
    「あなたが来たので、歓迎の音楽と踊りをしている」
    とのこと。
    たった一週間ほどの滞在にすぎなかったけれど
    その音楽のシャワーは全ての暮らしの中で
    ごく当たり前に奏でられ、踊られていた
    そう、まるで呼吸をするように音楽も存在するのです。
    彼の国の音楽には楽譜なぞは無い。
    先達がそれを受け継ぐ奏者に口伝で伝えていくのである

    武満徹さん、小澤征爾さん、お二人の対談を読みながら
    あの日のことをまざまざと思いだしていました。

  • 音楽、演劇、ホール、教育、政治に関わる全ての人に、一読を強くお勧めしたい本。1984年発行(対談は78-79年)なので古い部分もあるが、二人の指摘していることはぐさっと来るものが多い。音楽するということ、ホールのあり方、オヤクショの仕事などなど、私一人で悶々と最近考えていたことが綺麗に言語化され、しかも対談という形で話が深まっていく。うらやましいし、もっと勉強しようという気持ちになれた。10時間近くの対談が一冊にまとめられているそうだが、未編集の全文読みたい。
    二人の他の著書も探しに行きます。

  • この二人の関わる音楽に疎いため、その観点からの感想を持ち得ません。
    この本を読んで感じたのは自由の希求とそのための覚悟かな。
    芸術家なら尚更だろうが、それはやはり闘いなんですな、実はあらゆる人が立会ってる。
    その事実に鋭敏に反応し、能動的に動くのが所謂大物。その意味で疑いもなく小物です、当方は。

  • 商売や金儲けが絡んだ瞬間、物事はつまらなくなる。

    全てのことから自由に。
    それは偏見であり、自分の中の固まった価値観や見方。
    そんなものから自由でありたい。

    音楽とは声からすべてがはじまる。
    それはほかのなによりも本質的である。

    一流の集団の中で競争して、刺激を受けて、尊敬しあわないと、やっぱりつまらなくなる。
    なによりも楽しまないと!

  • 20130716読了
    1984年出版。1978~79年にかけておこなわれた小澤氏(40代前半)と武満氏(40代後半)の対談をまとめたもの。巻末に2人の年譜とディスコグラフィ収録。●巨匠2人の熱い意見交換。30年前の写真!若い!ポリーニもバーンスタインも若い!●親しい間柄ゆえの遠慮のないやりとりがおもしろい。小澤氏「武満さんを神様だと思っている音楽家がヨーロッパやアメリカにたくさんいる(笑) あなたのみってくれがそうなんじゃない」 「火星人みたいな感じでさ。いつ死ぬかわかんない顔してるでしょう(笑)」 ・・・っておいおい(笑) 年の差はあんまり気にならない関係なのね(笑) ●小澤氏は40代に入って教育に手をつけ始めた様子。教育には麻薬的な魅力があると仰る。こつこつと蓄積していれば、しかるべき年齢になると教える側に自然とシフトしていくものなのかもしれない。それは逆に、修養を怠って享楽に走れば、不惑を迎えても後世に伝えるべき何かを持たない人間になるってことなんだな。どんな職業でも、子育てにしても。そう思うと、まだまだ知識に貪欲でありたい。●現代人は、作曲家が考えているほどには「現代音楽」を必要としていないのではないか?という武満氏の疑い。いまだ現代音楽がよく分からない私は思いっきり頷きながら読む。小澤氏によると ・武満氏個人について言えば、世界中に熱烈な支持者がいて演奏されているから存在理由はある。 ・現代音楽そのものについて言えば、名曲として残る割合は5%。今日クラシックと言われる作品は無数の駄作のなかから精選されて残ってきた作品。時代によって悪評が覆ることもある。紹介するからこその打率5%であって、やりがいはある。

  • (1992.03.19読了)(1984.06.01購入)
    内容紹介 amazon
    音楽との出会い、恩師カラヤンやストラヴィンスキーのこと、現代音楽の可能性――日本を代表する音楽家二人の鋭い提言。写真多数。

    ☆関連図書(既読)
    「やわらかな兄 征爾」小澤幹雄著、芸術現代社、1985.12.20

  • これはよんどかなきゃ

  •  世界が評価する日本の作曲家と指揮者がそのエネルギーの頂点に達した時期に行なった対話であるだけに、すべての点で説得力と迫力がある。
     それにしても、フランスやアメリカを代表する音楽家から武満徹が「あなたはなぜ日本では有名でないのか」だとか、逢うたびに「金持ちになったか」と尋ねられたり、心配されたりしているところは、いつの時代もこの国は変わらないと思わされる。

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