- Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101233079
作品紹介・あらすじ
伝説のジャズピアニスト山下洋輔が、それぞれ異なる音楽のフィールドで活躍する三人を招き、素朴な疑問をぶつけまくる。「現代音楽はなぜ難しい?」「邦楽と洋楽の違いって?」豪華講師陣はクラシック音楽家・茂木大輔、パーカッショニスト&邦楽囃子方・仙波清彦、そして音楽学研究者・徳丸吉彦。各分野が共鳴し合う熱いトークは聴いてなるほど耳からウロコの、まさに音楽他流試合!
感想・レビュー・書評
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クラシック、邦楽、ジャズ、民族音楽と敷居が高そうな音楽への興味をかき立てられる。自分自身の音楽理論の知識の乏しさから理解できない部分もしばしばあったが、これらの音楽に興味を掻き立てられただけでも一読の価値あり。
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山下洋輔自身、ひとりきりの民族だ。ジャンルの枠をはみ出ることにこそ意味を見出している。だからこそ、クラシック、伝統邦楽、アカデミズム、その道の求道者に教えを求める。そんな彼らもまた、ひとりの民族だ。ジャンルを超えて、ふらふらと外に迷いでる。本書では、そんな人たちとばかり対談している。本書にもあったと思うが、人類学的にみても、アウトサイダーこそが、異集団を結びつけるのだ。
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非常に濃い内容の音楽談義3本。かなり自分には難しい話題も多く、ついてけないところも多かった。しかし語りの柔らかさと、脚注(全てのページにこのスペースをとることもないと思うが・・)のおかげで、少しながら理解が助けられるところがあった。もう何回か再読して、より深い理解が得られるようになりたいところ。このくらい平易な記述なら何度でも読めそう。
音楽のジャンル分けを無理にすることはない、という視点にうなずく次第。山下氏の交響曲は聴いたことがないので、是非CDの方も入手して聴いてみたい。 -
ジャズピアニスト山下洋輔がクラシック、邦楽、音楽学の第一人者と語り合う対談集。ジャンル的には良くわからない分野だけど、やはり音楽のキモというか不思議さ面白さのツボがあーやはり、という感じで非常に楽しめる。
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物事を観察する視点は,各人の文化を背景とした為人に依存し,人の数だけ存在する,ということがよーく判る.こと,音楽にしてこれだ.如何に自分が狭い文化圏の中で日々暮らしていることか.