ダウン症の子をもって (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 94
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101233314

作品紹介・あらすじ

IQからいえば知能が低く、虚弱でもあるけれど、性格は愛情豊かで心和まされずにはいられない…染色体の突然変異によるダウン症、もしわが子がこの障害をもって生まれたら-本書は、父親である著者が、ダウン症の次男との20年を、夫婦でつけ続けた成長の記録を頼りに、穏やかで冷静な筆致でまとめあげた手記である。人の持ちうる深い人間性を、胸に問う、感動のロングセラー。

感想・レビュー・書評

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  • 古本屋でタイトルをみた以来,気にはなっていた.
    わが子が生まれてくるときに,なにか障害を,たとえばダウン症の子として生まれてはこないだろうかと,不安を抱いていたことも覚えている.たいへん不謹慎ではあるが,ダウン症の子を見かけた折には,うちの子に障害がないことにほっとする気持ちを正直感じていたのだと思う.
    育てる両親,特に母親のご苦労はいかばかりかと思う.読み進むにつれて,しかし,子どもに見るような,純粋な心は,人間としてまったく同じものであって,それに対する感動は,家族の絆があってこその生活を背景に,むしろ深いものであるように思われてならない.自立が課題である彼らの親にとっては,自分なきあとを考えることが避けられないがゆえにもっともつらいこととは思うが.自分としてできることは,彼らやその家族に対し,理解をもって,協力できることがあればしてあげようと思う.著者とその家族に感謝します.

  • 最初に読んだのは次男が診断判定待ちの生後0カ月の頃で、うわー、うちもこんな生活になるのかも、やだなあ、と思っていたがとんでもない所がまさしくそんな感じだった。イタズラの数々とか。しかし実際なってみると、全然普通のごくありきたりの日々だと気づく。
    それから読み直したら、真摯な中にもほのぼのした箇所も見つけ、更に親近感がわく。

  • 苦労話や涙モノに偏りがちな障害児育児を父の目を通して淡々と描いている。
    何十年たっても障害者とその家族を取り巻く現実と悩みはあまり変わっていないのだなぁ、と暗澹とした気分にさせられた。

  • 親はいつか死ぬ。その後子供は親から離れて生活を送る。その事が当たり前ではあるのかもしれないけれど…。自立と言う言葉は重い。

  • £1
    文庫本

  •  生まれてすぐ、ダウン症と診断された隆明くんの両親による手記。

     ダウン症がどういうものかは大体知っていたが、同じダウン症でもかなり人によって障害の重度がかなり異なることまでは知らなかった。隆明くんはだいぶ重度の方である。それでもこの手記を読んでいて、大変さは伝わってくるが、暗い悲しみの感情はほとんどない。それより、どれも心温まるエピソードばかりで、この両親がどれだけこの隆明くんに対して真剣に考え、愛情いっぱいに接してきたかがわかる。小学校の時に仲が良かった友達の妹がダウン症であったことを思い出したが、あの子のお母さんもこんな感じだったなぁ。

  • ダウン症を持って生まれてきた次男の成長記録の中から見えてくる両親の子どもへの愛情がひしひしと伝わってくる。
    「私たちの常識が彼にとってはどんでもないことではないか?」という発想からも両親がいかに彼に対し真剣に向き合ってるかがわかる。

  • ダウン症を持って生まれてきた次男の成長記録の中から見えてくる両親の子どもへの愛情がひしひしと伝わってくる。
    「私たちの常識が彼にとってはどんでもないことではないか?」という発想からも両親がいかに彼に対し真剣に向き合ってるかがわかる。

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