六番目の小夜子 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 12756
レビュー : 1492
  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101234137

感想・レビュー・書評

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  • この本を読んでいると、本当に怖いものが何なのか、考えさせられます。
    文章中の字体の変化や同じ言葉の羅列で、読者側の恐怖やドキドキを味わい煽るのが上手いなと思いました。

  • 麦の海に沈む果実と同じくらいすき。小夜子みたいな人になりたかった。憧れ。

  • 怖い話ではなくいかにも「青春!」な学園物だった。 まぁ良かったけどね。 思ってたのと違うため、どこか疑ったり深読みしながら進んでいったが、結局綺麗なだけで普通の女の子でした。最初と最後の桜目線の語りで、あぁこれからも続いていくのかぁ脈々と。と、少しニンマリ。

  • なんとなくハッキリした部分とスッキリしない部分があって、どちらかというとモヤモヤ感が残ったかな。ゾッとしたり、拍子抜けしたり、ほのぼのしたり、高校生気分になったり、楽しめた。

  • この小説の要がミステリかファンタジーか判らずに結末を迎える。物語の中で様々な謎が提示され、解かれる謎、あやふやなままの謎に別れた。このあやふやなままの謎が自分をモヤモヤさせる。
    すべての謎に解答が出る小説が好きな人には向かない本だと思う。自分は結構好き。

    物語では6番目と2番目の小夜子に焦点があてられていたが、初代の小夜子はどんな人だったのだろうか?

    こういう小説を読むと過ぎてしまった高校生活が懐かしくなる。

  • デビュー作。青春小説。
    印象が拡散する故に吸引力は弱いけど、やはり恩田陸は最初から恩田陸だったんだなあと思わされる。自分含め好きな人はとことん好きな恩田作品。
    なんでもないことを雰囲気たっぷりに仕上げるところとか、結局…?というオチの感じとか。学校という閉鎖空間、そこにある懐古、奇妙さ、恐怖、切なさ、甘さ。演劇。大人びて謎めいてる、でもやっぱり普通の(美)少年少女たち。
    私的に加藤くんが不憫だ。

  • 久々の再読。「六番目の小夜子」といえばやっぱりNHKでドラマ化したのを思い出す。
    リアルタイムで見ていたのだけど、とっくに記憶があいまいでホラーな終わり方をしたことしか覚えていない。
    小学生だった当時、そして原作を初めて読んだ学生の時分と比べて、学校という特殊な空間へのいとおしさを感じるようになってしまったのは歳のせいだろうか。
    この作品をホラーととらえるのもおもしろいけれど、やはり「六番目の小夜子」は青春小説なのだと、改めて認識した。

  • 綾辻行人「Another」読了後、どうしても読みたくなり積んでいる本の山から探し出してきた。

    恩田作品はこれ以前に2、3冊読みかけては挫折していたので「小夜子」も長年積みっぱなしにしていた。
    「小夜子」も読めるか心配しつつ読み始めたら・・・すぐに夢中になっていた。

    印象に残るのはやはり劇の上演場面。
    異様な空気感にゾクゾクする。

    読み終わってしまえば確かに、伏線の回収ができていないところや文体のアラなどが気にならないといえば嘘になるけれど、それが勢いにもなっている気がする。
    きっとデビュー作というのはそういう勢いがあるものなのだなぁ。

    その勢いの良さと、初めて読みきれた恩田作品という個人的オマケ点をプラスして☆5つ。

  • この物語のいちばんの盛り上がりは、なんといっても全校生徒参加の『六番目の小夜子』劇だと思います。
    張り詰める緊張感と伝染してゆく恐怖。
    集団心理を煽る舞台での演出にゾクゾクしました。
    しかし、ホラーやミステリー的なモノに期待して読むと、最後はうやむやな感じ。
    結局、無限ループ?と謎は残りましたが、初めての恩田作品とても面白かったです。

  • 最初から最後まで緊張感のある内容で、どこまで読んでも先が気になってしまって一気読み。特に入りがよかった。とある高校の七不思議を1つのトランプゲームに例えたことで、一気に引き込まれた。
    津村沙代子の存在感の奇妙さや数々の謎めいた発言、謎解きを進める中で起こる心霊的な現象を考えると、最後のオチには少しモヤモヤ感が残ってしまうが、高校生の視点で考えると合点のいく内容かもしれない。
    高校生の心理を捉えるのが凄く上手で、高校生活のキラキラがすごく伝わってきた。ミステリーの中に青春を感じることもできて、最後まで楽しめた。

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著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

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