六番目の小夜子 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 1488
  • Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101234137

感想・レビュー・書評

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  • 学校の怪談のような話を想像して、ずっと避けていた小説。
    今にして思えばタイトルが怖いんだな。騙された。

    確かにじんわり怖いんだけど、想像していた程ではなかった。
    というより、かなり充実した高校生活が描かれていてとても楽しい。
    登場する高校生もとても魅力的。謎めいているところも、怖いところも、全部ひっくるめてぞくぞくするくらい魅力的だ。

    そして学校という空間の怖さも思い出した。
    学校から解放された身としては、傍観者でいられることに心底安堵している。

    中にいる時にこの小説を読んでいたらどんな感想を持っただろう?
    そもそも私は本当に抜け出したのだろうか?
    抜け出したのだとしたら今私がいるのはどんな場所なのだろう?

  • 昔NHKのドラマで見ていた時、すごく怖くて、でもなぜか惹かれて、「中学校」ってこういうドキドキする場所なのかなぁと思っていた記憶がある。(ドラマは中学校だった)
    「学校」も、「小夜子」という名前も魔力を持ってる。
    七不思議や怖い話は怖いけれど皆惹かれていく。
    そういうものに似ていると思う。

    小夜子、と表題にあるのに一回も本編では小夜子という漢字は出てこない(と思う。違ったらごめんなさい)。
    沙世子かサヨコ。
    ずっと不思議だったのだけれど調べて見たら答えがありました。
    晶文社 土曜日は灰色の馬
    恩田陸 web連載
    第2回目 恐るべき少女たち
    http://www.shobunsha.co.jp/?page_id=1962

    恩田さんの中にはサヨコのイメージがあったんですね。

    学校の閉じられた空間、閉塞感、そういったものが凄くまざまざと感じられて校舎の匂いを思い出すようなそんなお話でした。
    ドラマと違った展開や登場人物もまたよかった。
    演劇シーンはもちろん、私が一番怖いと思ったのは沙世子の持っている人をコントロール出来るという部分。
    あれは多分持って生まれたものだろうけど、あれが一番怖い気がする。
    私も多分沙世子に似ていて、人と話しているといつも人の話ばかりを聞いていて、結果的に悩み事ばかりを聞いてあげているという図式ができていたりする。
    ここで沙世子と違うのはそれはそれとして利用するのではなく、私がそのコントロールに耐えられなくなって面倒になってしまうという幼さが出てしまうこと(笑)
    私がいつも聞いてることに気がついてる?私の話ししてないのは知ってる?わかってくれてる?と言いたくなってしまうこと。
    私がいなくなったら体のいい人がいなくなっただけにしかきっと思われないんだろうなと面白く無く思ってしまうこと。
    沙世子のように割り切れていない。
    でも割り切れてしまうことも怖いと思う。
    『六月の夜と昼のあわいに』の翳りゆく部屋のような。
    そんな気持ち。

    川に石を投げ入れたって、あとで拾いに行くわけじゃないもんな。
    この表現はどきりとして好きでした。

  • 再読。NHKドラマの印象が強いけれど、やはり文章だと筆者の特徴である刹那的な美しさが感じられて良い。こんなにも十代の一瞬のきらめきをつかまえて上手に描ける方は、他にいないんじゃないかとさえ思う。

  • 怖い話が苦手なので、途中まで鳥肌を立てながら読んだのを覚えている。
    特に、体育館のシーンはホラー映画(ほとんど観ない)のような印象だったように思う。
    終盤は、安心して読み終われました。

  • この小説の要がミステリかファンタジーか判らずに結末を迎える。物語の中で様々な謎が提示され、解かれる謎、あやふやなままの謎に別れた。このあやふやなままの謎が自分をモヤモヤさせる。
    すべての謎に解答が出る小説が好きな人には向かない本だと思う。自分は結構好き。

    物語では6番目と2番目の小夜子に焦点があてられていたが、初代の小夜子はどんな人だったのだろうか?

    こういう小説を読むと過ぎてしまった高校生活が懐かしくなる。

  • これも、学生のうちに読むべき
    色々やってるけど
    恩田陸さんは、学園からめると
    うまいなぁ〜

  • ちゃんと読んだのは初めて?と思うほどの新鮮さ。
    何度か読んだ気がしたんだけど…

    黒川が黒幕(?)だったのは途中からうすうす気づいてて、最後どうなるか…って思ったけど案外あっさりした終わり方で。
    やったきつかけなどもあっさりしたもので。

    読後が変なモヤモヤ感。
    勿論、面白いんだけどね!!!

    文化祭のシーン、ほんとよかったなぁ。

    個人的には溝口が可愛すぎて…笑
    うたごえ喫茶みぞぐち、行きてぇ。笑

  • 迫力スゴイ!
    恩田陸の小説初めて読みましたが、ファンになりました。
    今後読んでみよう。

  • ゾクゾクw

  • 文庫で再読。

    前回はドキドキして読んだはずだけど、今回は青春だなー、という気持ちの方が大きかった。

著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

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