図書室の海 (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2005年6月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784101234168

感想・レビュー・書評

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  • 読んだものや、これから読もうと思っていたもの、知らなかったもの、沢山のお話があり楽しい時間でした。

    • きたごやたろうさん
      またまた私の本棚に「いいね」をありがとうございます。

      この本も恩田ワールドですよね!
      またまた私の本棚に「いいね」をありがとうございます。

      この本も恩田ワールドですよね!
      2024/12/24
    • まめたカチカチパスタさん
      こんにちは!
      何時もコメントありがとうございます。
      恩田陸さんの理瀬シリーズをはじめ
      大好きな物語が沢山あります。
      言葉の色が凄く優しくてい...
      こんにちは!
      何時もコメントありがとうございます。
      恩田陸さんの理瀬シリーズをはじめ
      大好きな物語が沢山あります。
      言葉の色が凄く優しくていいですよね!
      2024/12/24
    • きたごやたろうさん
      またまた私の本棚の本たちに「いいね」をたくさん、ありがとうございます。

      恩田さんの作品は私的にも読みやすいです。
      きっと恩田さん自身...
      またまた私の本棚の本たちに「いいね」をたくさん、ありがとうございます。

      恩田さんの作品は私的にも読みやすいです。
      きっと恩田さん自身の読書量から、
      このような文章が書けるのでしょうね。
      2024/12/24
  • 渡すだけの小夜子
    サヨコの番外編とは知っていたはずだった。2ページ目にそれを暗示する名もあったではないか。でも彼はそれと気づくこともないままにこの話の主人公となるべき者を探し求めていたのだった。サヨコを読んでからもう2週間以上経つのだし、社会人にとって読み終えた本というのは、正直言って半分過去の一部みたいなものだと思う。自分が生きているこの場所、この読んでいる本だけが世界の中心で、ここだけが色を持って存在しているような感じだ。いや、過去の一部という言葉は語弊がある。彼はサヨコの面影を求めて番外編を読もうと思い立ったのは、単なる思い付きではなかったのかもしれない。4分の3を過ぎた頃だった。彼は、おや、と思った。デジャ・ヴを見たような感覚。それは、見覚えのある名前のせいだと気付いた。「関根さんが鍵を持っている」ー関根 夏ー。ようやくたどり着いた名前に、じわりと胸が熱くなる。そう、彼女だったのだ。ふと、後ろで誰かが動いたような気がした。彼は思わず後ろを振り返った。薄暗い書架の奥を見る。書架の奥には誰もいなかった。彼は、かすかに首の後ろが強張るのを感じた。理由のない胸騒ぎが心をかすめるのにも似た風景だった。そして彼はその場所にうずくまった。顔も知らず、名前も知らない、まだ見ぬ「彼女」を思って。

    10の短編からなるこの一冊。やはり、サヨコと会える!「図書室の海」は面白かったです。誰が登場するのかと思っていたら関根秋君のお姉さんでした。そうするとお兄さんは 春 なのか?いずれにしてもこの独特な世界観にははまりますね。その他には、サヨコよりももっと会いたかった融と貴子が登場する「ピクニックの準備」。前夜のワクワク感があって、本編の前にあってもおかしくない感じがしました。さらに興味深かったのは、二人の友人の名前、肇?美夜?さらには何かを計画しようとする「私」。この直後に恩田さんが一気に続きを書いていたら「夜のピクニック」はどんな内容になっていたのでしょうね。そして、最後にもう一つ。「春よ、こい」。これも良かったです。春の霞の中のような茫洋とした薄桃色に彩られた世界。この世界観で書かれた長編を是非読んでみたい、そう思いました。

    ということで、短編集なので一気に読み終えてしまいましたが、何だか不思議なまとまり感もあって、とても楽しませていただきました。

  • 『夜のピクニック』の、のほほんとした青春ストーリーにハマり、その前段『ピクニックの準備』も含んだ短編集なので買ったら、めちゃ裏切られた〜!

    他の短編が凄すぎてピクニック霞む笑

    どれも書き手が違うのか?くらい振り切れているし、後味が、、ね、、(その後を謎に包んで終わるスタイル)

  • 短編集。
    私はやっぱり長編の小説が好きなんだと再確認した。
    独特の恩田ワールドにせっかくだから長い間浸りたい。

  • 初、恩田陸。

    短編集を読む時、満足を得られるかどうかの方針は、収録されている短編の半数以上に満足すれば満足、という場合もあるし、ほとんどがお眼鏡にかなわなくともある突出した一編があることで満足、終わりよければ全て満足、勿論、どれをとっても満足、ということもあるだろう。

    今回でいうと、収録された作品のほとんどが複雑怪奇で説明不足の感を否めない。なんじゃこりゃって感じだったのが正直なところ。しかしながら、あとがきまで読むとそれが覆される。各作品、書き下ろしのものは別としてそれぞれに原案や原作、恩田作品の前日譚、といった役割があった。つまり、この短編集のほとんどが導入であり下地なのだということ。

    そして、解説にて「初めて恩田陸を読んだ読者に向けて」の解説があったが、そこで更に合点がいった。つまり「これは始まりに過ぎない」のであって、ここで判断するのは時期尚早ということみたいだ。

    と、いった前提を踏まえた上でこの一冊に関して感じることとすれば、それでもよくわからぬ、難しいということだ。それぞれの原点にあたればよりよく理解できるのだろう。恩田作品初の自分にとって考えついたのは掴みどころがないなという所感。どの作品も登場人物も世界観も時代も場所も違うので、一体何を読んでいるのかわからぬといったところ。

    とりあえず短編集もう一冊買ってあるので、時期を隔てて取り組むこととする。

  • 『夜のピクニック』の前日譚『ピクニックの準備』をはじめ 全10話からなる物語は、本編からスピンオフしたもの、唐突に始まる語り口から前段の物語が存在し、さらに続編が予想されるものなど、ホラ-、ミステリ-、SFの世界に読者のイマジネーションを奮い起こさせる<恩田陸ワ-ルド>の短編集。 お気に入りは『茶色の小壜』『ある映画の記憶』『国境の南』『ノスタルジア』など、続編へのイメ-ジが膨らむ作品。

  • 睡蓮とピクニックの準備はどちらも先に読んでいたのでまた図書室の海で出会えて良かったです。
    オデュッセイアは読み始めてすぐにこれってハウルの動く城みたい?って思いました。恩田さんは多種多様な引き出しを持っていて毎回ドキドキしたりゾワッとしたり楽しませてくれますね。

  • 短編が10篇。どれもページ数が短くサクサク読める。
    小夜子の番外編が目当てだったけれど、他の作品も楽しめた。

    恩田作品はわたしには合う合わないの差がすごくあって、学園モノ以外はあまり合わない方だけど、この本の10篇はどれも面白い。

    年代記を凝縮したという「オデュッセイア」。
    SFというよりファンタジー風味で好きです。
    ヴィジュアル的にはどうしても某動く城を思い浮かべてしまうけれど(苦笑)

    あとは、「夜のピクニック」の前日譚。うまく本編へ煽ってくれた感じ。
    もちろん、このあと「夜のピクニック」を読む予定。

  • 本の名前に引っ張られてか、学生の時の図書室で本をつまみ読みしてる気分になった。物によっては映画の予告のような気分になるものもあった。
    短編の中でここまで、物語をイメージし読み手の中で想像を膨らませていくことができるのは面白いなと感じた。
    個人的な感想だが、恩田陸の自分の中で想像を膨らませていく感覚を短編でも味わえたことが嬉しかった。

  • 「夜のピクニック」の予告編「ピクニックの準備」、
    「六番目の小夜子」の番外編「図書室の海」ほか、代表的な恩田作品の別編がまとめられた短編集。
    ホラーな雰囲気満載の一冊。
    けれど基本はミステリーだから、私でも読めるくらいのホラー度合い。知っている登場人物たちに会えて、なんだか懐かしかった。「夜のピクニック」、買いたくなってしまった。

  • なんとなく もわっとして…確かに恩田ワールドな短編でした。六番目の小夜子や夜のピクニックとリンクしてる所もなんか?良かった。

  • 私が初めて読んだ恩田作品。短編集で他の作品の番外編みたいな話も入っているので、本編を読んでから改めて再読したい。
    …と思いつつも、多くの恩田作品を読んだ今になってもまだ再読できていなかったりする。

  • 『ノスタルジア』では、しっかり涙が溢れました。
    僕にとって“懐かしさ”とは。読み終えた今日は10月19日で、僕の中で10月といえば、かつてはハゼ釣りの時期だった。以前は…震災の前は、毎年この季節になると、お気に入りだった漁港で釣り糸を垂れたものです。秋雨前線が解消して、いわゆる秋晴れの、端切れのような雲が並んだ空を見上げては、当時の空気感が、まさしく昨日のことのように思い出されるものの、お気に入りだった漁港の岸壁が、震災以降は釣り禁止になってしまったことが惜しくて惜しくてたまらない。当時とは何もかも変わってしまったけれど“懐かしい”と思うことができる何事かが、今でも僕の中に残っている、確かに、あのとき体験した空気感が実際に存在していたという事実が。僕自身が、自ら体験したことは、時の作用で“懐かしさ”に変化した。体験しなければ、その事実が存在していなかったら“懐かしさ”は生まれない。その事実の存在が、すでに消えてしまっていても、むしろ消えてしまっているからこその“懐かしさ”とは、つまりそういうことなのだなあ、と思い至ることができた。

    恩田陸さんの物語としては、硬質な印象の一冊だった。すべての短編に読者としての手ごたえを感じた。

  • 再読。『ピクニックの準備』を読み直したくて、改めて図書館で借りてきた。結局、全作読んだ。『夜のピクニック』や『蜜蜂と遠雷』を読んだ後で忘れていたけど、恩田陸さんの作品は不思議な世界観があることを思い出したよ。ホラー系は得意じゃないから敬遠していた作品も挑戦してみようかな?あとがき読んで、恩田陸さんが不動産屋に勤めていたことを知った。最初から小説家!という人は少ないんだろうね!

  • あとがきを先に読むと、他の作品のルールを知ることができるので、ファンは楽しめるのでは。

    未完成的なところが、他の作品で楽しめる気がします。

  • ゾクッとするの、あまり得意ではない。カラダとココロが縮こまるから。得体が知れないものとか、あとは読み手が勝手に想像して!みたいのは怖い余韻が残っちゃうんだよな。そのなかで「オデュッセイア」は安心して読めた。「ハウルの動く城」のもっともっと大きな規模だけど。あとは、「図書館の海」だ。サヨコの話が出てきたときはドキドキしたけど、そっちに展開していかなかったからよかった。

    恩田陸を知ったのは、「夜のピクニック」だ。青春ものだとばかり思って読んだら結構、重かった。ちょっと闇のある物語が得意なのかな。オイラはちょっと苦手だけど。

  • どれも続きが読みたくなるような短編集。

    実際に長編になっており「イサオ・オサリヴァンを捜して」の本編?「夜の底は柔らかな幻」と「ピクニックの準備」の本編の「夜のピクニック」は読んでみたいものだ

  • 2014年、読みおさめの一冊(笑)

    有名なタイトルなので、手に取らなくてはと思いながらも先延ばしにしてしまった。

    『夜のピクニック』•『六番目の小夜子』(こちらはまだ未読、いつになるやら)を読んだ人はきっと嬉しい短編集。

    個人的には「睡蓮」が好き。
    桜の木の下には死体が埋まっているといったのは梶井基次郎だったか。睡蓮もそうだという。
    女の子の美に対する嗅覚の鋭さにはドキっとするときがある。劣等感と、嫉妬心。
    そういうものの描き方が上手いな、と感じた。

    いろんなテイストの話が織り混ざっていて、楽しく(時にはぞくっと)読み終えられた。

  • 短編集。とりあえず全部大好きな深海のようで薄氷を踏むような雰囲気で好き。昔読んでよく分からんってなったのを、再読したらめちゃくちゃ好みだった。はっきり書かれてないのが昔ダメやったんやろなぁ、そこを漸く読み取れるようになったのか。


    「春よ、こい」
    春を目指して巻き戻る少女たちの女性たちの話。タイムリープ感と海底のようなしっとりじっとりした感じが大変好み。

    「茶色の小壜」
    会社の同僚が血を見て笑っている、それが気になり調べる女性の話。同僚の女性を同じように気になってたのに、いつ足を掴まれていたのか。はっきりと明記できない怪しさが好き。

    「イサオ・オサリヴァンを捜して」
    イサオのことを知っている人たちに話を聞く話。沼みたいに入ったら抜け出せない。この続きが読みたい。

    「睡蓮」
    理瀬シリーズ短編。理瀬が学園に行く前、亘と稔と住んでいて嫉妬を芽生えさせる話。亘の連れてきた女の子に嫉妬するの、亘のこと好きなんやろな、どういう種類かはさておき。そして亘の彼女を誘惑した男、理瀬の父親では?理瀬のこと好きな、親バカなのか。

    「ある映画の記憶」
    ふと思い出した映画を見て、古い記憶が呼び起こされる話。あの日、海で死んだ叔母は、なぜ死んだのだろうか。

    「ピクニックの準備」
    夜のピクニック前日譚。夜のピクニック読みたくなる。ここから始まったのか。

    「国境の南」
    喫茶店で人気だった店員は、水にヒ素を入れていた。そして同じ所で新たにオープンした店は、かつてその店の店長がまた始めた店だった。怖い、ゾワゾワする、何てフィクションって言い切れないすぐそばでありそうな様がもう。

    「オデュッセイア」
    ココロコ、という大陸が意思を持ち歩き、泳ぎ、背に人を住まわせ進む話。世界の歴史かのようで、最後に救いがあるのがまだこの世界を諦めていないようで良い。

    「図書室の海」
    六番目の小夜子の前日譚。ここから本編か、めっちゃ本編読み直したい。小夜子の代じゃなかったら、こんな風なのかもね。

    「ノスタルジア」
    懐かしい記憶、というお題から天敵の女から逃れられない話になる話。

  • 語りすぎない恩田陸さんの作品。
    私には短編集がちょうど良かったです。
    他作品の続編?的な感じで
    他作品から読んでいて良かったと感じました。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

恩田陸の作品

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