図書室の海 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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本棚登録 : 7577
レビュー : 738
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101234168

感想・レビュー・書評

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  • あたしは主人公にはなれない――。関根夏はそう思っていた。だが半年前の卒業式、夏はテニス部の先輩・志田から、秘密の使命を授かった。高校で代々語り継がれる〈サヨコ〉伝説に関わる使命を……。少女の一瞬のときめきを描く『六番目の小夜子』の番外篇(表題作)、『夜のピクニック』の前日譚「ピクニックの準備」など全10話。恩田ワールドの魅力を凝縮したあまりにも贅沢な短篇玉手箱。

  • 他の作品のダイジェスト版?みたいのらしく、あんまり面白くなかった。他の読んだらまた読みたいと思う。

  • ノンシリーズ短編集。表題の作品は「六番目の小夜子」のスピンオフ。

  • 春よ、こいはどこに行き着くか分からなくて、どんどんその世界にはまっていく。こんなパラレルワールドが現実にあるかもしれない、と道理にかなっていないのになぜか理解してしまう。ちょっぴり切なくて、刹那的で透明な世界。
    茶色の小壜は少し寒気がする話だった。ロッカールームで俊子は一体何をされたのか、モヤモヤとしたものが残る。
    イサオ・オサリヴァンを捜しては、最後までつかみどころがなくて意外な終わり方だった。無理矢理納得させられた感はあるけど、常識に縛られていない自由な発想の物語。
    睡蓮は、長野まゆみのような不思議なテイストで、最後は理瀬が睡蓮になるのかと思ったが、色々はっきりしないで突然終わる。登場人物の描写が少なく謎すぎて、それがやけに不思議。
    ある映画の記憶は、読み終わってから時間をおいてやっと理解できた。(1つだけ分からないことがあるが。)想像や現実の時間を行ったり来たりして少しずつ繋がっていく。
    ピクニックの準備は、どんな話になるのかを読み手に想像させて終わる。
    国境の南は、最後のどんでん返しがゾクゾクした。必ず読者はしてやられた思いをする。
    オデュッセイアの童話のような世界観が好きだ。こんな短い物語に、世界と人間の歴史の全部を詰めたストーリー。
    図書館の海、高校生の図書館での優しい時間。
    ノスタルジアはよく分からなかったけど、色々な思いの物語は結局1つに繋がっているように感じた。誰でも思い起こせば、ノスタルジアに浸れる物語を持っているのかも。

    後書きを読んで合点がいった。この短編集の中には長編(他の小説)からのエピソードもあったわけで、それで状況が把握できなかったのだ。是非今度はそっちも読んでみたい。

  • 短編集
    「夜のピクニック」の前日譚と「六番目の小夜子」の番外編も収録

    久しぶりに恩田陸を読んだけど、短編でもやはりよくわからない部分が多い
    恩田陸は当たりハズレが大きい

    「夜のピクニック」の前日譚と「六番目の小夜子」も前に読んだけど、内容をほとんど忘れてる
    あ~、そんな人いたなぁとか 誰?とか思いながら読んだ
    特に大事なサイドストーリーとも思えなかったけど、本編をもう一回読み直さないとよくわからないね、これは

    その他、日常に潜むちょっとした悪意のホラーとかSFとか幻想小説とかジャンルもバラバラ

    もう一回書くけど、やはり恩田陸は当たりはずれが大きいなぁ

  • 恩田陸らしい短編ばかり。意味ありげたっぷりの。この雰囲気と文章やっぱり好きなんです。

  • つまらなかったので3編ほど読んで終了。もう一冊持ってるけど、これが恩田ワールドなら読む必要ないかな。

  • 10作の短編。

    『六番目の小夜子』を読んだので
    『図書館の海』目当てだったが
    他作品も気になる。。

    『イサオ・オサリヴァンを探して』
    導入部分、といった感じだが本作はあるのか??

    あとがきにあるが
    小説、映画の『青幻記』
    『ノスタルジア』の皆川博子氏の『結ぶ』
    発想の素となる
    『きみの血を』など 読みたくなる作品の紐付けが半端ない。。

    他の方のブログでタイトルの由来の解説があったり
    (ある曲のタイトルがモチーフとか)
    見聞を広めたら恩田作品はもっと楽しめるのだろうなぁ。。

    • solala06さん
      わ~~~読んでくれましたか!!嬉しいです!!
      関根3兄弟、ほんとすきです・・・。
      意外にも落ち着いた(過ごしやすい?)イメージの春さんと...
      わ~~~読んでくれましたか!!嬉しいです!!
      関根3兄弟、ほんとすきです・・・。
      意外にも落ち着いた(過ごしやすい?)イメージの春さんと秋には普通に思春期や反抗期があって、一番熾烈そうなイメージの夏さんには意外にも少女時代にそういったものがなかった・・・っていうのも、名付けた(であろう)多佳雄さん・・・関根家の遺伝子は面白いですよ、と・・・。

      おそらく、光さんと克也くん以外の別の第三者に鍵は渡ったのでしょうね・・・。
      『六番目の~~』でもあったとおり、「えらい気の強い女」「わがままで傲慢」なうえに、「生徒総会に受験勉強で忙しいから私は何もやらないと訴えた」という描写からして、小夜子の存在を全く理解していないで行動しているあたり、まずあの2人ではないでしょうからね・・・。

      なるほど、終わらせる方向で>>
      そういうパターンもありえますね・・・!!
      ダイナミックに計画的な夏さんなので、そういった女の子を選らんだのかもしれません!し・・・
      それとも、また誰かの思惑で、夏さんの選んだ生徒から他の生徒の手に渡って・・・みたいなことが起こったのかもしれませんし!
      あ~~~~恩田先生の考え出す展開は、私のIQでは想像が付きません!!すみません!!

      明らかにならないのが良い!!そうですよね!!
      でも、読みたいです先生!!笑

      あっf0314087さん!関根春さんが主役の作品で『puzzle』というミステリがありますので、ぜひご一読くださいな!!
      2016/06/12
  • どれも物語の真相が気になる短編集だった。個人的には図書室の海のラストが良かった。

  • 全10話の短編集。それぞれ完結した物語だけれど、他の恩田作品と繋がりを楽しめるものも。すぐそばにありそうな世界が、足下の砂を波に持っていかれるように崩れていく不安感を楽しめる。

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著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

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