図書室の海 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.26
  • (260)
  • (725)
  • (2094)
  • (259)
  • (51)
本棚登録 : 7552
レビュー : 738
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101234168

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 短編が10篇。どれもページ数が短くサクサク読める。
    小夜子の番外編が目当てだったけれど、他の作品も楽しめた。

    恩田作品はわたしには合う合わないの差がすごくあって、学園モノ以外はあまり合わない方だけど、この本の10篇はどれも面白い。

    年代記を凝縮したという「オデュッセイア」。
    SFというよりファンタジー風味で好きです。
    ヴィジュアル的にはどうしても某動く城を思い浮かべてしまうけれど(苦笑)

    あとは、「夜のピクニック」の前日譚。うまく本編へ煽ってくれた感じ。
    もちろん、このあと「夜のピクニック」を読む予定。

  • 私が初めて読んだ恩田作品。短編集で他の作品の番外編みたいな話も入っているので、本編を読んでから改めて再読したい。
    …と思いつつも、多くの恩田作品を読んだ今になってもまだ再読できていなかったりする。

  • 恩田陸さんには珍しい短編集。
    六番目の小夜子の番外編「図書館の海」、夜のピクニックの番外編「ピクニックの準備」、理瀬シリーズの番外編「睡蓮」を収録。
    でも他の話も、解説で「恩田陸の予告編コレクションのような性格を持っている」と言われてるみたいに、何かの本編の番外編みたいに読めて面白かった。

    上記の3つ以外でのお気に入りは「オデュッセイア」。
    旅をする町「ココロコ」のお話。ココロコが人々を見る目が優しく温かい。
    ジブリなんかで映像化しちゃえるんじゃないかと思ったけど、きっとハウルの影響だろうな~(笑)

    あとは「茶色の小瓶」
    まだ書かれていない(と思われる)本編が楽しみになるようなお話。
    事故の応急処置を的確に行った会社の同僚に興味をひかれ、彼女の過去を調べていくうちに、彼女が看護学校を卒業していることを知る。彼女のロッカーには、大切そうにしている茶色の小瓶があって…
    というお話。
    最後はちょっとぞっとする。

    初めて恩田陸さんを読む人は、とりあえず他の作品から入った方がいいけれど、ある程度読んだよ!という人にはお勧めです。

    • 九月猫さん
      マリモさん、はじめまして。九月猫と申します。
      フォローしていただいてありがとうございます。


      『オデュッセイア』の「ココロコ」、わ...
      マリモさん、はじめまして。九月猫と申します。
      フォローしていただいてありがとうございます。


      『オデュッセイア』の「ココロコ」、わたしもハウルを思い出しました。
      ココロコは「町」で規模が大きそうだし、まだ描かれてない歴史も込みで映像化したもの観てみたいですねー。
      『茶色の小瓶』や『イサオ・オサリヴァン』などの本編も気になるところ…。
      (どちらもまだ本編は書かれてないのですよね?)

      恩田さん作品はまだあまり読んでいないので、マリモさんのレビュー参考にさせてくださいね。
      もちろん恩田さん作品以外も!
      レビュー楽しみにしています♪

      マンガ棚のほうもちょこちょこ覗かせていただいてます。
      これからどうぞよろしくお願いいたします(^-^)
      2013/02/15
    • マリモさん
      九月猫さん、初めまして!
      こちらこそフォローしていただいてありがとうございます。

      ココロコ、九月猫さんもハウルを思い出したんですね♪
      共感...
      九月猫さん、初めまして!
      こちらこそフォローしていただいてありがとうございます。

      ココロコ、九月猫さんもハウルを思い出したんですね♪
      共感してくださる方がいてうれしいです。
      他の作品も、本編があれば読みたいなぁと思う、面白い1冊でした。
      (茶色の小瓶、イサオ・オサリヴァンもたぶん本編はまだですねー。恩田さんの頭の中にはあるのかも??)

      恩田さんは著作が多く、昔から少しずつ読んでいるので、どれを読んだのかわからなくなるときもあります(笑)
      ブクログにのせていないものの中では、常野物語3部作(光の帝国、蒲公英草子、エンドゲーム)が好きです。もしまだでしたらお時間あるときにどうぞ!

      私も九月猫さんの本棚を参考にさせていただきますね♪
      これからもどうぞよろしくお願いします。
      2013/02/16
  • ある地方に伝わる奇妙なゲーム。秘密裏にゲームを引き継ぐ“サヨコ”のほかに、鍵を渡すだけのサヨコがいた―。もうひとつの小夜子の物語「図書室の海」ほか、あるウエイトレスの殺意と孤独を描くぞくっとする話、記憶を刺激する懐かしくも切ない物語、異色SFと、様々な物語を次々と紡ぎ出す恩田陸の世界を堪能できる1冊。

  • 恩田陸さんの短編集です。 当時10代前半だったわたしには少し難しい本でしたが、相変わらずの不思議ワールドは大好きです。
    理瀬シリーズに関連した 睡蓮 が収録されていて、理瀬シリーズファンの方は是非!

  • 怖くもあり、どこか懐かしくもある。
    恩田陸のミステリー短編集。
     
    「図書館の海」(六番目の小夜子」の番外編)、
    「ある映画の記憶」(映画のシーンから導き出される過去の真実)、
    「オデュッセイア」(意識があり、動く陸地)など10話 収録。

    恩田さんすきだなあ。
    鳥肌が立ちそうなくらい恐ろしいシーンもあれば、
    ほっこりとした気持ちにさせたり、最後にはしっかりまとめたりと
    読者を楽しませるのが上手。

  • 短編集は、どちらかというと苦手だが、これはよかった。
    恩田作品らしさが詰め込まれてる。

  • 恩田陸の短編集。六番目の小夜子の番外編を含む。春よ、こい。茶色の小壜。イサオ・オサリヴァンを捜して。睡蓮。ある映画の記憶。ピクニックの準備。国境の南。オデュッセイア。図書館の海。ノスタルジア。

  • 図書館の海、中学以来である。
    わたしの原点がここにある、と再確認できた。
    ページをめくるごとに浮かぶ、これこれ、これよ、といった感じ。
    やっぱり好きだし、久しぶりにもっと読みたいと思った。

  • 本編がある物語の番外編を含む短編集。恩田陸のエッセンスが詰まっているので恩田陸を初めて読む人にも良いかもしれない。

    ただ私はデジャヴ(デジャブ)という言葉、特にデジャヴュと表記されるのが苦手で、既視感がある設定はおもしろいのに、何度もこの言葉が出てくるとなんだかな気後れしてしまう。

    今井智己さんの写真を使った装幀がこの短編集の世界を表現していて気に入っている(『真昼』青幻社 http://www.seigensha.com/books/4-916094-49-2)。この表紙を眺めていると時間と空間を超えてしまって、いつどこにいるのかわからなくなるような不安な気持ちになる。どこか違う時、違う場所に行ってしまうような縁にいる感じがする。まるで恩田陸の作品のようで。

著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

図書室の海 (新潮文庫)のその他の作品

図書室の海 単行本 図書室の海 恩田陸

恩田陸の作品

ツイートする