夜のピクニック (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 3008
  • Amazon.co.jp ・本 (455ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101234175

感想・レビュー・書評

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  • 映画が好きで原作も読みたいと思いつつ早数年、漸く手に取りました。
    歩行祭という夜通し歩き続ける学校行事の中で高校生たちの其々の想いが共鳴し合う物語。
    修学旅行がない代わりに歩行祭という丸一日歩き続ける学校行事という設定ですが、実際に歩行祭を行っている学校があるそうです。
    本当にただひたすら歩くだけの行事ですが、だからこそゆっくりと時間をかけて疲労感なども手伝って意識の淵に沈み込めるというのは羨ましく感じました。
    なあなあでただなんとなく、でもあっという間に過ぎる高校生活でこんな時間があるのは素敵だなと思います。
    恋や友情でもない複雑な関係性の同級生同士が、この時間を通して出発前とゴール時点で晴れやかな表情に変わっている描写はとても清々しかったです。
    賢い女の子の突飛なおまじないや、夜行性で昼間はゾンビのような男の子など登場人物も個性があり面白かったです。

  • 「並んで一緒に歩く。ただそれだけのこと、なのに不思議だね。たったそれだけのことがこんなに難しくて、こんなに凄いこと」

  • 本屋大賞第2回受賞作品で著者の代表作。
    不思議ながら高校時代にこんなイベントが
    あったんじゃないかと錯覚してしまうぐらい
    ストンと話が入ってくる。
    非常に読みやすく、設定も面白かった。
    ここ最近イヤミスばかり読んでいた自分にとって
    このような美しい青春の物語は、まばゆいと同時に羨ましいと心底思いました。
    アナザーストーリーで杏奈とみわりんと融のその後みたいのも読んでみたい。

  • ちょっと忙しくて一気に読むことができなかったのだが。個人的にはグイグイ引き込まれると言う感じはなく、淡々と読み進めた感じ。夜通し歩く学校行事とか楽しそうだけど、辛いだろうなと思った。参加するそれぞれの生徒がそれぞれの思いを持って歩いている。辛いけど記憶に残る行事なんだろう。

  • 全体的な話としては、「高校生たちが学校行事として夜通し歩く」だけのお話。波乱があるわけでもないし劇的な場面転換もないですが、全く退屈せずに最後まで読み進めてしまえるお話です。
    高校生たちはみんな達観していてちょっと大人っぽすぎるところもありますが、それはそれでリアリティを感じてしまえます。永遠の青春小説というスローガンも納得の、とてもきれいな青春小説です。

  • まるで自分も歩行祭に参加して、貴子や徹と歩いているみたいな気持ちになった!

    何か大きなことが起きるわけじゃないのに、期待したり思い出深くなったりする学校のイベント。
    昔高校に入学してすぐにあった、遠足と言う名のまさしく歩行祭を思い出した。
    こんなに長時間歩いたわけじゃないけど、あの風景とか、温かさとか、なんてことない会話とかを瑞々しく思い出した。
    思い出せる思い出って、贅沢な時間を過ごしてるってことだな。

    出てくるキャラクターがみんないい!
    一番のお気に入りは忍。
    みんな同級生で、自分の友達のように感じてしまう。
    終盤の気持ち良さ、青春そのものだ!

  • 夜のピクニック。
    年に一度の学校行事で3年生にとっては最後の学校行事。
    誰にでもあったような10代の一瞬を切り取りかき集めた感じのステキな表現がたくさん。
    日が沈む時や夜の雰囲気とか瞬間瞬間の描写にぐぐぐっときました。
    あぁ学生はいいなぁ。

  • 解説にもあったけど、実際に歩いたこともないのに登場人物と一緒に歩行祭に参加しているような気分になった。高校生特有の大人でもなく子どもでもないというふわふわした感じや、友達関係のお互いを探るようなめんどくささ、貴子と融の秘密、歩きながら感じる海や星空や風、いろんなものが懐かしく、また魅力的で、文章も読みやすく先へ先へと進むことができた。本屋大賞を受賞したのも納得。ぜひ高校生に読んでほしい。

  • 読後感がとてもいい。
    すっきりするような味わいと、どこか郷愁を感じるさわやかな青春小説でした。

  • 高校最後の行事、「歩行祭」。
    一日中かけて80kmの行程を歩きとおすと言うもの。

    話題になっていましたが、現在まで読まずじまい。
    読んでみて、面白かった。

    融と貴子、二人の複雑な関係からか二人の視点からストーリーは進んでいく。
    高校生らしい描写もあり、破天荒な成り行きもあり。
    最後まで楽しく読めました。

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著者プロフィール

恩田陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞、第14回本屋大賞、第5回ブクログ大賞などを受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。同作は2019年4月に文庫化され、同年秋に石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化される。

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