朝日のようにさわやかに (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.27
  • (56)
  • (190)
  • (314)
  • (94)
  • (15)
本棚登録 : 2394
レビュー : 228
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101234205

作品紹介・あらすじ

葬式帰りの中年男女四人が、居酒屋で何やら話し込んでいる。彼らは高校時代、文芸部のメンバーだった。同じ文芸部員が亡くなり、四人宛てに彼の小説原稿が遺されたからだ。しかしなぜ…(「楽園を追われて」)。ある共通イメージが連鎖して、意識の底に眠る謎めいた記憶を呼び覚ます奇妙な味わいの表題作など全14編。ジャンルを超越した色とりどりの物語世界を堪能できる秀逸な短編集。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • タイトルから、爽やかさを連想してはいけない。
    絶対に爽やかではない。ホラー要素が強いです。
    強いて言うなら、理瀬シリーズが好きな人にとっては
    番外編の「水晶の夜、翡翠の朝」の天使のようなヨハンの
    邪悪な部分が、結果的には天晴れ爽やか!って感じかしら?
    短編からショートショートまで色々なホラーのような
    ミステリのような話が詰まってます。
    14編中、6作品が既読だったこともあり
    物足りなさの残る1冊でした。

  • 2018.6.1(金)¥200(-2割引き)+税。
    2019.1.4(金)。

  • 恩田陸らしさが詰まった短編集。特に5ページしかないショート・ショートもあって、飽きなかった。恩田陸を読むと夢の中のような幻想的で曖昧な描写にいつも驚かされる。曖昧というか、抽象的というか、、、ドキドキするホラーからドラマチックな物語まで幅が広い!一番は「楽園を追われて」が好きだった。恩田陸はやっぱりすごいなあ

  • タイトルとは全く別の、ゾクッとするホラー系短編集

  • 『図書室の海』と同様に、とっても「恩田陸」な短編集。短編集としての一連の構成は、「ご案内」「冷凍みかん」「深夜の食欲」など、ところどころにぞくっとする話が挟み込まれ、緩急があって非常に読みやすかった。
    水野理瀬シリーズが好きなので、ヨハンが本編以上に冷酷な顔を見せる「水晶の夜、翡翠の朝」が特に良かった。

  • 短編集。理瀬シリーズが入ってるから買った。結構ホラー系多くてちょっとドキドキしながら読んだ。面白かった。

  • 冷凍みかん
    なぜか1番心に残っている。
    自分が冷凍みかんを引き継いだら…と考えると恐ろしい。物語の続きが気になる。

    淋しいお城
    印象に残る。子どもの頃読んだら怖くて眠れなくなりそうだから今読んで良かった…。

    楽園を追われて
    これは猫と針の元作品か?さっぱりした関係性でありながらも、引き離せない何かがある…。高校時代文芸部でともに過ごした時間が全く別々の人生を歩む彼らをつなぎとめているのだなあ、と思うと物語の設定から好きだな、この作品。

    朝日のようにさわやかに
    私もこんな文章が書けたらなあなんて思う。
    連想が連想を呼び、やがてひとつに収束する。恩田さんの想像力すごい。

  • 短編集。 全然違う作風で、多様多彩でそれぞれ面白い。
    タイトルの作品はエッセイだった。 曲、きいてみようか。。
    文庫本にあたっての後書きあり。
    が、その後書きを読んでも分からない事もあって、もっと色々知りたいと思う。。
    (アガサクリスティとか、『いいわけ』のモデルとか。。)

    フォロワーさんに教えて貰って『淋しいお城』目的。
    (『七月に流れる花』と『八月は冷たい城』の予告として書かれたもの)
    こちらの方が、直接的な死 ではないけれど、悲しい、と感じた。
    けれど、淋しい子どもを探してくるみどりおことが妙にサバサバしていて。。 役割交代の時に以前のそんな感情すら食べてしまうのだろうか。。

    他作品も面白いが、読んだ時の状況、年齢によって、どの作品が心に残るか、違ってきそう。

    『おはなしのつづき』
    ネタが白雪姫だったから、お母さんが美人なお医者さんを殺してしまったのかと思った。。
    全然違った。。。
    そんな予想をたてた自分にヘコんだ。。
    今江さんの『さよなら子どもの時間』も読んでみたい。

    『卒業』
    このタイトルでこの内容を予想できる人がいるのだろうか。。
    強烈に記憶に残る。。

    • solala06さん
      あらら、f0314087さん、『朝日のようにさわやかに』未読だったのですね!
      では、なかなか新鮮だったでしょうね・・・。
      恩田先生の比較...
      あらら、f0314087さん、『朝日のようにさわやかに』未読だったのですね!
      では、なかなか新鮮だったでしょうね・・・。
      恩田先生の比較的には初期の短編集ですので、『図書室の海』ほど荒削りではないけれど、その後に刊行される短編集のような自由さが弾け始めているといいますか・・・、間違いなく先生特有の世界観というか雰囲気というか・・・そういったものがこれでもか!と詰め込まれた短編集ですよね・・・!!

      私も『七月~~』と『八月~~』読みました!
      「淋しいお城」の方がファンタジーらしいファンタジーでしたよね・・・、その不確かさが余計に読み手の不安感を煽るというか・・・、悲しいですよね・・・。
      『七月~~』はまさかのSFネタで驚きました・・・エエー!!?みどりおとこの設定をこの雰囲気でそう来るか!!、と・・・。
      恩田先生もどこかで、
      「当初は予告のつもりで書いたけれど、実際に書いたら別物になった」
      ・・・と仰っていましたよね。

      アアーーッ!!
      どうなんでしょうかね…!!?
      あまりに気長になりすぎて…刊行がいつになるのか…イメージすら湧きませんでした…。
      果たして恩田先生の連載がたった第17回で収まるのか…その心配が…。
      2017/04/10
  • 短編です。どれも読みやすかった。最初の「水晶の夜、翡翠の朝」が良かった。これはシリーズみたいなので他のも読んで見よう。

  • 短編集、「水晶の夜、翡翠の朝」と「赤い毬」はアンソロジーで既読。「あなたと夜と音楽と」が一番面白かった。本当にラジオの深夜放送を聴いている気分。
    「淋しいお城」はドキッとする。自分も淋しい子どもだったのかな…と。
    「楽園を追われて」は「猫と針」や「黒と茶の幻想」を彷彿させる。恩田陸はこういった同窓生が集う話が上手いですね。

全228件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

恩田 陸(おんだ りく)
1964年、青森市生まれ。幼少期は名古屋、長野、富山、仙台などを転々とする。高校時代は茨城県水戸市に在住。水戸第一高校を卒業し、早稲田大学進学・卒業。
1991年、第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となった「六番目の小夜子」でデビュー。2004年刊行『夜のピクニック』で第26回吉川英治文学新人賞及び第2回本屋大賞、2007年『中庭の出来事』で第20回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。
2017年『蜜蜂と遠雷』で第156回直木三十五賞と第14回本屋大賞を受賞した。同作品による直木賞・本屋大賞のW受賞、そして同作家2度目の本屋大賞受賞は史上初。大変大きな話題となり、代表作の一つに挙げられるようになった。2019年秋、石川慶監督、松岡茉優・松坂桃李らのキャストで映画化。

朝日のようにさわやかに (新潮文庫)のその他の作品

恩田陸の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印

朝日のようにさわやかに (新潮文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする