一瞬の夏(上) (新潮文庫)

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  • 新潮社
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レビュー : 51
  • Amazon.co.jp ・本 (348ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101235028

感想・レビュー・書評

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  • 実在したボクサー カシアス内藤の現役復帰を描いたノンフィクション。この作品を読んでボクシングの興業に少し興味がわいた。機会があったら生で観戦してみたい。

  • 本書はルポとはいえないかもしれない。筆者が被写体に入り込み自分の抱える閉塞感や焦燥感を内藤へ重ね託す。才能ある者は湯水の如く湧く才能を浪費し才能が疲弊し喪失しかかったときに取り返しの付かなさに気付き再起を図るのかもしれない。ニューオリンズでのカシアス・クレイ(アリ)の復帰戦はショービジネスと化した何とも言えない物悲しい残骸感が漂う。試合前の計量者やマネージャーの態度は戦う者への敬意が欠如した見世物に成り下がった実情を感じさせられる。

    一方、カシアス内藤や大戸のボクシングへの真摯な姿勢に対して本番でのある種期待はずれの不完全燃焼な出来は弥が上にも現実は常にドラマチックとは限らない現実を突きつけられる。筆者の昇華しきれぬ想いを抱え下巻に向かう。

  • 濃密な人生の中の時間がうらやましい・・・

    沢木さんのバイタリティーはすごい

  • もう40年前の出来事であるのに、全然古めかしい感じはしない。才能があるが今は落ちぶれたボクサーと、不遇なトレーナー、自分の人生に思いを重ねた私が、再起をかけて闘いをいどむ物語。
    私ノンフィクションの金字塔と評価される作品だが、小説としても評価できる作品。

  • カシアス内藤という実在するボクサーの再起を描いたノンフィクションの前編。下巻を読み終わってないので細かい感想はまだひかえる。今のところは面白く読めている。

  • ボクサーの夏

  • 感想は下巻で

  • 評価は読了まで保留。
    ボクシングの暗さと沢木耕太郎の文体はよくマッチしている。
    ボクシングの描写自体はやはり『空の拳』と比較し期待通り断然上、あとはボクシングという素材を使って何を表現しきれるか、楽しみに下巻にまいりますか。

  • 小説のような本当の話。

    人間臭さがボクサーとしては仇になってしまう主人公と、彼を支える沢木たちとが共に、世界チャンピオンを目指し夢を語る場面では、何度もその場にタイムスリップしたような感覚に陥る。

    ノンフィクションならではの結末が、プロスポーツの厳しさを表している。

  • 沢木耕太郎のスポーツのほうは初めて。

    文章自体が好きなわけじゃないので、
    紀行モノ以外はどうかなと思ったけど…
    意外によいです。
    やっぱり彼の人間の見方がいいのかな。

    ボクシングに
    夢に
    熱くなるひとたち。

    ノンフィクションだから、
    結末は「ああ、まぁこんなんもんか」で終わる可能性がずっと高い。
    でも時に、フィクションをはるかに上回るものが出ることもある。
    その時のためにも、成り行きを見続けていたいな。

著者プロフィール

沢木 耕太郎(さわき こうたろう)
1947年東京生まれのノンフィクション作家、小説家。横浜国立大学経済学部卒業。大学卒業後、ルポライターとして活動、注目を集める。
浅沼稲次郎暗殺事件で刺殺された浅沼と、その犯人である少年を描いた『テロルの決算』で第10回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。以後、バックパッカーのバイブル『深夜特急』をはじめ、スポーツや旅などを題材にした多数のノンフィクション作品、小説などを発表。2000年に初めての書き下ろし長編小説『血の味』を刊行し話題となる。
2003年これまでの作家活動で第51回菊池寛賞、2006年 『凍』で第28回講談社ノンフィクション賞、2013年 『キャパの十字架』で第17回司馬遼太郎賞をそれぞれ受賞。

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