【旧版】深夜特急1 ー 香港・マカオ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 1224
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101235059

作品紹介・あらすじ

インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗合いバスで行く-。ある日そう思い立った26歳のは、仕事をすべて投げ出して旅に出た。途中立ち寄った香港では、街の熱気に酔い痴れて、思わぬ長居をしてしまう。マカオでは、「大小」というサイコロ博奕に魅せられ、あわや…。1年以上にわたるユーラシア放浪が、今始まった。いざ、遠路2万キロ彼方のロンドンへ。

感想・レビュー・書評

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  • 名作とは聞いていたけれど読んだことのなかった《深夜特急》
    なんで敬遠していたんだろう?読んでみたらすごく読みやすいし面白かった!
    初版は1980年代だから、もう30年以上前の本で、まだ香港がイギリス領だった頃。
    今の香港とは随分隔たりもあると思われるけれど、文章は瑞々しく、生き生きとして古さを感じません。(そもそも当時も最近も香港行ったことないし)

    若者ならこれを読んだら海外に飛び出したくなるだろうなー。

    90年代に、若手芸人がヒッチハイクのみで香港からロンドン遠目指すという無茶な企画のTV番組があったけれど、あのプロデューサーはもしかしてこの本のファンだったのだろうか?と、読みながらふと思い出しました。

    • きーちゃんさん
      初めまして。その芸人が書き綴った日記が書籍になり、それを読んだ事があります。そのあとがきに、青山のABCブックセンターに行った際、棚に平積み...
      初めまして。その芸人が書き綴った日記が書籍になり、それを読んだ事があります。そのあとがきに、青山のABCブックセンターに行った際、棚に平積みされていた本書を見てその企画を思いついた。と書かれていたのを覚えています。ただ、単純にバスで行ったのでは面白くない(バラエティ的に)から、そこはヒッチハイクに変えたと。なぜこんなに鮮明に覚えているかというとこの企画が当時、中学生だった私には強烈だったからです(笑)長文、失礼いたしました。
      2020/08/12
    • かおりさん
      きーちゃんさん、はじめまして。
      あの番組の企画は、やはりこの本からなのですね!
      ホント無茶苦茶な企画でしたよねえ。
      わかってスッキリしました...
      きーちゃんさん、はじめまして。
      あの番組の企画は、やはりこの本からなのですね!
      ホント無茶苦茶な企画でしたよねえ。
      わかってスッキリしました。教えてくださってありがとうございました。
      2020/08/14
  • 沢木さん、超面白いですよ!純朴青年が期待と興奮を得るためにいざヨーロッパを目指して出発!今のところ電車の深夜特急は登場しませんね、主にフェリー。優しい人も怪しい人もいっぱいいそうで楽しみ。北海道にカジノを作るらしいですが、海外旅行者専用にするといいかなぁとも思います。日本人にはなじまないような。。私(妻・娘)も海外に2年間滞在経験があり、色々なことを学びました。自分のために、このように記録を残しておくと、良かったなぁ。次はマレー半島・シンガポール、少し時間をおいて読みます。楽しみが増えました。

    • moboyokohamaかわぞえさん
      ポプラさん
      全部読み終えました、残念なことに。
      これほど読み終えるのが惜しく思えた作品も少ないです。
      再読するという習慣が無い私ですが、読み...
      ポプラさん
      全部読み終えました、残念なことに。
      これほど読み終えるのが惜しく思えた作品も少ないです。
      再読するという習慣が無い私ですが、読み返すたびに違った発見がきっとあるのでしょうね。
      2020/10/06
    • moboyokohamaかわぞえさん
      ついでに、
      ツイッターにAmazonの深夜特急の新着レビューにこんな物を発見したと興奮しているようにも思える次の書き込みがありました。興味あ...
      ついでに、
      ツイッターにAmazonの深夜特急の新着レビューにこんな物を発見したと興奮しているようにも思える次の書き込みがありました。興味ありますか?
      「香港編
      香港編の最後に出てきたベティちゃんは、指で沢木の胸に書いたのは、「晩女」ではなく、「晩安」ではないかと思います。「おやすみ」の意味で。しかし、「安」と「女」は明らかに書き順が違います。そこで考えられる原因として、ベティちゃんは船上生活者であって、ちゃんとした教育を受けているかとうかも確かではない。だから、「安」を「女」として間違って書いたではないかという推測です。」
      2020/10/06
    • ポプラ並木さん
      既読だったのですね。再読はまだ当分いいかな。
      既読だったのですね。再読はまだ当分いいかな。
      2020/10/07
  • 20数年ぶりに再読。当時との違いは、沢木さんが旅した国で、行ったことのあるところが増えたこと。そして、海外に住むという経験をしていること。どんな新しい印象を受けるか、全6冊、楽しい旅をしたいと思います。

    第1巻は、香港、マカオ、デリー。沢木さんが旅したころとは年代が違うけど、私も3か所ともいきました。香港は中国に返還されたけど、本書に出てくる熱気は変わらない。マカオは1日行っただけだけど、異国な雰囲気が独特だった。本書に出てくるカジノには行ってません。マカオはあれからまたカジノで大いに儲け、そして悩んでいますね。デリーはもう昔とは大違いなんでしょう。私が行ったのは2011年ですが、すでに近代都市の様相でした。今はもっとでしょう。沢木さんが旅したインドは、先進国からしたら、まさに異国。この先の巻でまたインドは詳しく出てくるので、楽しみにしたいと思います。

    それにしても、26歳で仕事を辞めて、こんな旅に出たってのは、すごいことだな。あれから、深夜特急にあこがれて旅する若者が増えたけど、今はどうなんだろう?

  • もう何回も読んでいるのに、また読みたくなる。
    そんな本だ。
    今はコロナで海外旅行が難しく、行けないストレスがこの本を本棚から引っ張り出させたのだ。

    香港とマカオ。
    熱気、騒音、風、匂い、光、闇。。。文章を通して、あたかも自分がそこにいるような気分にさせてくれる。
    しかし。香港の現在が長引く民主化運転の影響で、この頃と大きく変化してしまったのは残念。

    • moboyokohamaかわぞえさん
      きーちゃんさん様
      全く同感です。
      私は一度読んだ本の再読なんてしたことなかったのにこの本は違いました。
      青春の血が騒ぐという平凡な表現がむし...
      きーちゃんさん様
      全く同感です。
      私は一度読んだ本の再読なんてしたことなかったのにこの本は違いました。
      青春の血が騒ぐという平凡な表現がむしろ輝いて思えました。
      2020/08/13
  • 本当に旅をしているような感覚に襲われる。香港の街中に表れる地響きのようなエネルギーは、僕が出張した時も感じた。
    デモ隊に遭遇したこともあるけど、どこか学生のイベントのような感じがして、体制崩壊を望んでるよりも、一種の文化祭のような高揚感を覚えた。
    文化的に日本と近いところから、外国を体験することは本当に良いことだと思う。
    自分が外国人であることを理解し、大きな地球の一部なんだと実感できる体験は、まさに旅にあると思う。

  • 「無鉄砲な若者の挑戦」という懐かしい表現が浮かんでくる。
    後先顧みず興味のまま前に進んで時間を無駄なく思いっきり使う、あるいは思いっきり無駄な時間を使う事の喜びが伝わってくる。
    ロンドンへ向かう途中の寄り道は香港、マカオ。
    筆者はマカオのカジノで苦悩する。
    目的達成のために自制心を働かせるべきか、思いのままトコトンギャンブルに入れ込んで、なるようになってみるべきなのか。たとえ旅が続けられなくなっても。
    彼は気づく、ここでやめて帰るのは賢明な判断だ。
    しかし自分が望んだのは賢明な旅ではない。中途半端な賢明さから脱して、徹底した酔狂の側に身をゆだねようとしたはずだ。
    結果的に酔狂の側に身を委ねながら、ほぼ無傷で戻ってくる。
    そして旅は続く。

  • 深夜特急は全巻読んだけど、圧倒的に面白いのが香港・マカオ編。まだ香港が英国領で空港も啓徳空港だった時代だけど、狭い土地にあらゆるものぶっ込んでみました!な感じはこの頃から健在だったんだなと。この本を読んでから実際に香港へ行って、重慶大厦を見つけると無性にテンションが上がります(ただし中に入る勇気は私にはなかった…笑)

  •  1980年代から90年代にかけて、多くの若者を海外へと向かわせた「紀行小説」です。主人公は本人。初めて手にした本の印税で海外旅行を計画します。香港からインドのデリーへと向かい、そこからバスを乗り継いでロンドンを目指すという、壮大な旅の記録。旅の途中で起きた感動から恥ずかしい出来事までを克明に、飾ることなく綴った文は「バックパッカーのバイブル」とまで言われ、その後のテレビ番組「進め!電波少年」にも影響を与えたのだと言われています。

     文庫は1から6までに分かれていて、それぞれ香港・マカオ、マレー半島・シンガポール、インド・ネパール、シルクロード、トルコ・ギリシャ・地中海、南仏からロンドンまでとエリアごとにまとめられています。各巻に収められたエピソードは非常に個人的な出来事ばかりですが、その土地の気質や人々の性格がとてもよくわかります。観光ではない旅。なかなかできることではありませんが、観光旅行にもこうした冒険やハプニングと出会うきっかけがきっとあります。

     1970年代には五木寛之の「青年は荒野を目指す」が旅人のバイブルでした。それ以前には開高健や胡桃沢耕史のような作家が鮮烈な体験を小説にし、旅心をいざないました。いま、旅先の情報はネットでいくらでも手に入れることができますが、こうした体験談以上に旅への憧れをかきたてるものは、なかなか見当たりません。

  • 『深夜特急1 香港・マカオ』読了。
    高校生の頃購入してやっと読めた。難しそうというイメージが払拭。とっても面白かった。旅をしている気分に浸ることができた。この本を読むまで香港は内陸にあると思い込んでたのも解決できた笑
    忙しい日々にどこか異国へ旅に連れてってもらえる本でした。
    2017.8.17

  • 友人に勧められて読みました。香港・マカオの退廃的な雰囲気とカオス(混沌)。古き良き時代の香港の町並みと、そこに暮らす人々が生き生きと描かれいて、しばし非日常空間にトリップしたような感覚になりました。
    旅紀行の本はいいですね。読んでいて自分が旅しているような錯覚に陥ります。2巻以降も是非読みたいと思います。

    • あかいろキノコさん
      2巻以降もおもしろくて引き込まれますよ。ぜひお読みください!
      2巻以降もおもしろくて引き込まれますよ。ぜひお読みください!
      2012/08/14
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著者プロフィール

さわきこうたろう
作家。
1947年、東京都生まれ。横浜国立大学卒業。79年『テロルの決算』で大宅壮一ノンフィクション賞、82年『一瞬の夏』で新田次郎文学賞、85年『バーボン・ストリート』で講談社エッセイ賞、93年『深夜特急第三便』でJTB紀行文学大賞、2003年それまでの作家活動に対して菊池寛賞、06年 『凍』で講談社ノンフィクション賞を受賞。近著に、短編小説集『あなたがいる場所』、エッセイ集『ポーカー・フェース』、児童書『月の少年』、絵本『わるいことがしたい!』などがある。

「2013年 『いろは いろいろ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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