深夜特急1-香港・マカオ- (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.95
  • (1370)
  • (1172)
  • (1379)
  • (72)
  • (22)
本棚登録 : 9723
レビュー : 1164
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101235059

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 1994年(底本1986年)刊。

     70年代半ば、当時26歳であった著者が、思い立ってインドのデリーからイギリスのロンドンまでバスで旅行しようと決意し、その紀行文が本シリーズで結実した。

     刊行時ですら、旅行時より10年以上経過していたが、本書の持つ空気感は70年代の日本の若者が醸し出すもの。
     石油ショックやベトナム戦争が強く刻印され、またバブルは10年以上後に控え、まだまだ海外旅行が簡単になし得るほど豊かではなかった時代の香りを強く滲ませる文体だ。

     まして本巻の旅先は香港・マカオ。
     この時期は、ベトナム戦たけなわで、戦火の真っ只中の東南アジアを経由することはできない。他方、ミャンマーは未だビルマと呼ばれ、鎖国状態。
     もちろん、文革の影響著しい中国共産党支配地域とは違うものの、香港も未だ経済発展前で、市井の人々の貧しさは現代の比ではない。
     そんな70年代を感得できる紀行文だ。

     そんな中、英語は片言。その他の言語は英語以上におぼつかない中、海外に飛び出せたのは、若さゆえか。
     私より年長の著者だが、ここに描かれる著者の若さと思い切りの良さに幾ばくかの羨望を禁じ得ないところ。

  • 旅行者のバイブル。何度読んでも飽きない。

  • 「三文治」ってサンドウィッチ、なんだー。
    φ(.. )メモメモ

    わりと主観的な記述が多いです。
    特にマカオで賭け事に筆者がのめり込む話が延々と続くのには
    閉口。しかも結末ってないの??
    そおか・・・エッセイって、オチがないのね。そーよね・・・

    賭け事の話ってゆーと、フィクションには、
    プーシキンとかチェホフとかシャーリー・ジャクスンとか
    ダールとか・・・洒脱な作品がわんさとあるだけに辛いなあ。

  • インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗合いバスで行く―。ある日そう思い立った26歳の〈私〉は、仕事をすべて投げ出して旅に出た。途中立ち寄った香港では、街の熱気に酔い痴れて、思わぬ長居をしてしまう。マカオでは、「大小」というサイコロ博奕に魅せられ、あわや…。1年以上にわたるユーラシア放浪が、今始まった。いざ、遠路2万キロ彼方のロンドンへ。

  • 突然思い立って仕事を辞めて旅に出る。

    仕事を辞めてまでもっていうのは
    そうそうなかなかできる事ではないですね。
    度胸ある。

    だから怖いもの知らずなんです沢木さん。
    当たって砕けろなワイルドサバイバルの旅巡りには
    ビンビンしびれます。

    サイコロ博奕には
    ハラハラさせられっぱなしだったけど....

    香港やマカオに行けることがあったにしても
    到底できようがない沢木さんのような旅巡りを
    本の中で一緒に体験をさせて貰っているようで心地いい♪ 
    この先に続く旅にもぜひとも一緒に行かせて頂きます。

  • 若い時に読むべし!

  • 面白かった!

  • マカオでの博打はやはり秀逸。これを読んでまた香港へ行きたくなってきた。

  • 昔、部下が深夜特急のような放浪の旅にいきたいから会社を辞めると言ってきた。女だつたけれど。たしかにこの本には病原菌が
    ついている。

全1164件中 51 - 60件を表示

著者プロフィール

沢木 耕太郎(さわき こうたろう)
1947年東京生まれのノンフィクション作家、小説家。横浜国立大学経済学部卒業。大学卒業後、ルポライターとして活動、注目を集める。
浅沼稲次郎暗殺事件で刺殺された浅沼と、その犯人である少年を描いた『テロルの決算』で第10回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。以後、バックパッカーのバイブル『深夜特急』をはじめ、スポーツや旅などを題材にした多数のノンフィクション作品、小説などを発表。2000年に初めての書き下ろし長編小説『血の味』を刊行し話題となる。
2003年これまでの作家活動で第51回菊池寛賞、2006年 『凍』で第28回講談社ノンフィクション賞、2013年 『キャパの十字架』で第17回司馬遼太郎賞をそれぞれ受賞。

深夜特急1-香港・マカオ- (新潮文庫)のその他の作品

沢木耕太郎の作品

ツイートする