深夜特急1-香港・マカオ- (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 9774
レビュー : 1166
  • Amazon.co.jp ・本 (238ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101235059

感想・レビュー・書評

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  • 「無鉄砲な若者の挑戦」という懐かしい表現が浮かんでくる。
    後先顧みず興味のまま前に進んで時間を無駄なく思いっきり使う、あるいは思いっきり無駄な時間を使う事の喜びが伝わってくる。
    ロンドンへ向かう途中の寄り道は香港、マカオ。
    筆者はマカオのカジノで苦悩する。
    目的達成のために自制心を働かせるべきか、思いのままトコトンギャンブルに入れ込んで、なるようになってみるべきなのか。たとえ旅が続けられなくなっても。
    彼は気づく、ここでやめて帰るのは賢明な判断だ。
    しかし自分が望んだのは賢明な旅ではない。中途半端な賢明さから脱して、徹底した酔狂の側に身をゆだねようとしたはずだ。
    結果的に酔狂の側に身を委ねながら、ほぼ無傷で戻ってくる。
    そして旅は続く。

  • 一巻から六巻まで。これをみてあこがれて学生時代に中国へバックパッカーもどき旅行をした。ドミトリーの二段ベットも悪くなかった。

  • なぜもっと早くに読んでいなかったんだろう。描写されている香港の情景が、目の前に鮮明に浮かび上がってきて、ぐいぐいと引き込まれて行く。ギラギラとした、雑多な香港の街並が恋しい。

  • 最初に読んだのはたしか18才の時なので、もうだいぶ昔。 この本に影響を受けて旅に出たという人がたくさんいると思うけど、自分もその一人。
     21才の時に、大学を一年休学してヨーロッパ、アジアを旅しました。 この本に出会ってなければそういう旅には行かなかっただろうし、その旅が自分の人生観や考え方に与えた影響力は計り知れない。 そういう意味では、読んだ本の中で一番大きな影響を受けた作品と言えるかもしれない。 旅行のスタイルは色々あるけども、旅のバイブルと言って良い本だと思う。
     

  • 深夜特急は運命から脱出するための決死の手段。ユーラシア大陸横断を経験できる本です。

  • バックパッカーのバイブル。読むと旅にでたくなる一冊。
    インドのデリーからイギリスのロンドンまで、乗合バスで行けるかどうかを確かめるためにノープランで旅立ちます。ですが、一巻ではまだインドにすら行きません。
    今の仕事とか国際情勢とか言語とか、色々と考えてしまって自分は行動できないので、作者の行動力がうらやましい。「今日一日、予定は一切なかった。せねばならぬ仕事もなければ、人に会う約束もない。全てが自由だった。」バックパッカーとまではいかずとも、どこか遠くへ旅行に出かけたくなった。

  • 本巻の醍醐味はなんと言ってもマカオでの博奕、大小。色々な人々の思惑が交錯するその卓では、数々の事件が起きる。

  • 人生を変えられた本

  • めちゃくちゃおもしろかった!
    香港への旅行が決まって父親に読めと言われて読んだ。
    行く前から香港の街の様子が目の前に浮かんでくるし、行ったあとは鮮明に思い出される。
    ほんとうに外国に行きたくなるしバックパッカーに憧れる。
    こんな旅をしてみたいしこんな人に出会ってみたいなぁ。

  • まず、この本をまだ読んだことのない人に忠告だが、今仕事や勉強に打ち込んでいる人にはこの本を決して奨めることはできない。
    なぜなら、この本の臨場感あふれる文章や興味をそそるエピソードの数々が、読者に、今すぐにでも全てを投げ出して旅に出たい!という強い欲求を抱かせてしまうからだ。
    そのくらいこの本は素晴らしい。

    私はこの本を冬に読んだわけだが、冬でありながら文章を通して香港の熱気が伝わっていた。
    紀行文と呼ばれるものは星の数ほどあるが、この作品はそれらとは一線を画しているように感じられる。

    また、マカオのカジノの話をとっても、その緊張感はただものではなく、読んでいるこちらがひやひやして本が手汗でよれてしまいそうなほどである(笑)
    この本の後半のほとんどの部分をそのカジノの話が占めているというだけあって、ギャンブルをめぐる駆け引きというのはギャンブル漫画「カイジ」顔負けのものである。
    仮にこのマカオカジノの話がそのままカイジに出てきたとしても遜色ないのではないだろうか。
    そう感じてしまうほどの臨場感と緊迫感であった。

    今すぐにでも旅に出たい。

著者プロフィール

沢木 耕太郎(さわき こうたろう)
1947年東京生まれのノンフィクション作家、小説家。横浜国立大学経済学部卒業。大学卒業後、ルポライターとして活動、注目を集める。
浅沼稲次郎暗殺事件で刺殺された浅沼と、その犯人である少年を描いた『テロルの決算』で第10回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。以後、バックパッカーのバイブル『深夜特急』をはじめ、スポーツや旅などを題材にした多数のノンフィクション作品、小説などを発表。2000年に初めての書き下ろし長編小説『血の味』を刊行し話題となる。
2003年これまでの作家活動で第51回菊池寛賞、2006年 『凍』で第28回講談社ノンフィクション賞、2013年 『キャパの十字架』で第17回司馬遼太郎賞をそれぞれ受賞。

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