深夜特急 マレー半島・シンガポール (2) (新潮文庫)

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  • 新潮社 (1994年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (225ページ) / ISBN・EAN: 9784101235066

感想・レビュー・書評

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  • もし、自分もみんなと同じレールを進まず、外へ飛び出していたらどうなっていたんだろう。そんなことを考えさせられたタイ・マレーシア・シンガポール➕高倉健対談編。興奮する体験をすると、つい比較しちゃうのは日本にいても感じる事。次はカルカッタへ

  • 2025年45冊目『深夜特急2』
    あーー旅に出たい!読んでいると、自然とそういう気持ちにさせられる一冊。
    特にバンコク編と、ペナンの娼婦の館の話が好きだった。

    海外を旅していると、
    「この人、騙そうとしてるのかな?」と疑ってしまうこともある。
    でも一方で、勇気を出して「信じてみる」ことで、
    現地の人との交流をもっと楽しめるのかもしれない、と思った。

  • いやー、面白い!

    香港・マカオ編があまりにも刺激的だったため、それからすると若干大人しい印象ですが、現地の人とのやりとりや筆者の観察眼により、その土地土地の雰囲気が文章を通して伝わってきます。

    ホントに一緒に旅してるみたい。

    2冊目なのに、まだスタート地点にも到達してないところもウケる。

    あー、旅したい!オススメです!

  • 旅はバンコクからマレー半島を南下しシンガポールへ。

    出会う人々がとにかく個性的。
    そして憎めない。
    相手の懐に飛び込む著者のコミュニケーション能力も素晴らしい。

    列車にいつまでも手を振る坊やたち、旅する意味を改めて考えるシーンが印象深い。

  • 深夜特急2作目。香港・マカオの派手さとは異なり、少し静かな印象のタイ・シンガポール。それぞれの国の文化・宗教的な背景も一因なのかな。娼婦の館の話は面白かったのですが、性感染症は大丈夫か?と職業柄考えてしまいました。。。漸く鉄道移動も登場。まだ、旅の序盤なので、まだ元気そうですね。私なら1人旅は怖くてダメだ。本当にイギリスまで辿り付けるのかな?第3弾はインド・ネパール、楽しみです。

  • 刺激的だった香港を後に、旅はバンコク、マレー半島を南下し、マレーシア、シンガポールへと

    滞在する町が決まると、まずは宿泊する場所を探す
    著者の宿泊場所を決める基準は、安い所、そしておもしろいところ、現地の人々の暮らしがみえるところだ

    行く先々でその町を知ろうとひたすら歩き回るが、何かが物足りない
    そして、はたとその理由を知るのだ
    それはあまりに香港が刺激的で、その幻影に引きずられ、香港を最高として比べるものだから、香港よりは見劣りしてしまうことに

    私は、バンコクからチャムボーン、ソンクラー、ペナンへと移動する列車の旅も、とても興味深かった
    狭い座席に厚かましく座り込んでくるおばさんや気の毒に思って声をかけてくる若者との会話もワクワクした
    言葉は通じなくても何とかなるのだな思う

    ペナンで宿泊した娼婦の館での触れ合いもおもしろい

    著者もだんだん旅慣れてきて、ふっかけられた値段を鵜呑みにせず、値切ったり断ったり交渉上手になってきている
    次巻は、カルカッタへ向かうらしい
    楽しみだ

    巻末には、高倉健×沢木耕太郎の対談付き
    健さん、こんなに喋るんだということにも驚いたし、旅好きなことにも驚いた




  • 2巻目も面白く、あっという間に読んでしまった。
    普通なら、いかにも。という感じの場所に泊まるなんて到底できない(それは私が女性だからかもしれない)が、著者はそういう場所でも飛び込んでいき結果、とても個性的で面白い人々と出会い、話し、食事を共にする。こういうのも暮らすように旅する。というスタイルの1つでは?と感じた。

    さぁ、シンガポールをあとにいよいよバックパッカーの真髄、インドに向かいますよ。楽しみ!

  • 熱狂の香港・マカオを超えバンコクへ。

    以外にもバックパッカーの聖地であるカオサンの話は出て来ず、スルッとマレーシアへ。
    そのマレーシアも程々に早々とシンガポールへ。

    P188.雨の下り、何者かに自分が固定される事を回避したがる感覚が旅愁を思わせるくだりで好き。

    これが沢木さんの感性なんですね。

  • やっぱり、読んでいて気持ちいい。
    主人公が紳士的なところが良いのだろう。
    いつもは、後書きみたいなものは、あまり読まないのだが、今回は高倉健さんとの対談が載っていて、へぇー健さんはそんな感じだったのかーと、古き良き昭和の時代を想像させられた。

  • マレー半島、シンガポールの遍歴。一度訪れた方は分かると思うが、東南アジアの人々は、その日その日を懸命に生き抜き、いつか必ずお金持ちになって親孝行するんだと活気に溢れている。それぞれ文化風俗が異なっていても、共通の思考の枠というか、全く意見が通じない外国人ではなく、話せば道徳観など理解しあえる隣人感を感じることができる。沢木さんが言うように、香港ほどの地熱感は感じないが、個々人で夢と希望を持っており、自己肯定感が日本人と比較して高いと感じることがあった。
    僕も中国留学中、抗州のとある工場に訪れて出稼ぎに来ていた10代半ばの女の子と話す機会があった。「私は将来花屋さんをやりたいの。きれいなお花で商売成功させて、お母さんにとびきり上等な花をあげるのが夢なんだ」と笑顔いっぱいに答えてくれた。
    日本の社会的なレール、いわゆる大卒から大企業にはいるのが勝ち組と言われていた当時、そのレールから外れた僕には衝撃的な一言だった。
    今を全力で生きて、将来の夢を忘れずに向かっていく姿に、羨ましいと思ったことを本書を読んで思い出した。

  • 久しぶりの再読。第2巻は、バンコク、KL、ペナン、マラッカ、そしてシンガポール。

    この巻で好きなところは、香港を出てからずっと満たされない気持ちを抱いていた彼が、シンガポールでふと、あ、自分が香港の影を追っていたのだと気が付くシーン。そして、旅に出るきっかけとなった東京での生活のシーンを振り返るシーンです。

    何かに固定されることから逃げたかった。20代の頃のそういう気持ち、自分にもありました。本書は合宿所で会社の研修を受けていた時に読んだので、そういう気分にちょっと共感したことを覚えています。懐かしい。。

  • 前巻で著者が感動を表した香港マカオに比べ高揚する気持ちが持てないと思ったシンガポールだが、世界一周旅行を目指す若者2人に出会い、今まで自分がこの旅に求めていた物が間違っていたのではないかと考えたようだ。

  • 香港の影響力というかインパクト、沢木さんにとってはすごかったんだなぁ。
    ちがう国に来てなお、無意識に追い求めている香港の影。それだから何を経験しても物足りないという。
    ほぼ日本しか知らない私にしてみれば、人も食べ物も十分すぎるインパクトだけど・・・。

    内省的な部分もけっこうあって、それはそれで興味深かった。
    どんな人が、どんな思考や体験を経てこの旅に至るのかというところ。
    それと、お金がないわけではないのに「ない」といって色々断って来たことに対する考察も面白い。

  • 何事にも期待や先入観というのは少なからずもってしまうもの。それによって必要以上に失望したり、経験の機会を逸してしまうのはもったいない。とは思いつつ、自分の中にある凝り固まった考えはぬぐうのは難しい。常に心をオープンにしておきたいもの。

    と再確認させてもらった。

  • 青年のあてもない貧乏旅行6巻シリーズの第2巻。タイ、マレーシア、シンガポールの旅行記である。
    相変わらずハラハラするような無鉄砲ぶりだが、だからこそ生々しくて面白い。この旅行は、若いからこそ、そして何より男性だからこそできるもので、うらやましい。町で一番安い宿に泊まり、うろうろ歩き回り、地元の人やほかの旅行者から情報を得ながら暮らすように旅をする。未知のものに対する心浮き立つ感じ、こういう好奇心は年とともに残念ながら失われてしまうもの。
    著者は社交的な人らしく、言葉もままならないのに、行く先々でいろいろな人が助けてくれるようだ。この第2巻は、第1巻の熱狂の香港から移動して、ちょっとおとなしくてつまらない、と著者が感じてしまうマレー半島が舞台である。どうしてそう感じたのか、最後に本人が気づく。
    一緒に旅をしているかのような臨場感。ページが次々に進み、あっという間に読んでしまった。

  • 夢中になって読んでしまった。熱に浮かされたような香港の魔力に囚われたまま、著者はバンコクへと訪れる。東南アジアの描写力と現地の人間の生活、その人々との縁が混じり合った異国で過ごす日々、旅から旅の人生に言いようのない羨ましさを感じてしまった。主人公の感覚と読み手の感覚が乖離しておらず、手探り感のある旅を追体験できるのが本書の一番の魅力だろう。時として旅には後悔もあり、過ぎ去った場所でのやり直しは効かない。度胸と酔狂と好奇心の一人旅はまだ続く。

  • その国のありのままを感じ取る。単純に思えて難しいことだと思いました。筆者はシンガポールに香港のコピーを求めてしまっていたと言っていた。海外へ訪れた時には、多少なりともその国へのステレオタイプを抱いている。現地のディープな文化を感じたいと思っていても、発展した都市部では国ごとの文化を感じ取るのが難しくなっているのではないでしょうか。特に東南アジアの都市部はビルが立ち並び、自動車・バイクがけたたましくクラクションを鳴らすという似たような街並みになっていると思います。ただ、昔のまま変わらないで欲しいというのは旅行者側のエゴとなってしまう。国独自の文化を体感したいとなったときに、街並みだけでなく、住んでいる人とより深くコミュニケーションを取るなど異なる角度から国を見ていくのが必要だと思いました。

  • 香港、マカオに別れを告げ、タイのバンコクに飛んだものの、想像とは異なりオートバイや車などが騒がしく、ホテルでは悩まされ、街の人とのコミュニケーションもなんだかしっくりとこない。うどん屋の姉妹とも、その夫の西洋人とも、親切に案内してくれなキャン君とも、学生食堂の食べ残しの大学生や、花を渡してから寄付を求める人、日本人の友人を求める男、、バンコクではどこかちぐはぐで、うまくいかない。ワットポーや、マーケットにも行く、だが香港ほど活気は感じられず、浮き立つ気分は感じられないのだ。
    そこで刺激を求めシンガポールを目指しマレー半島をベナンなどに滞在しながら向かう。ベナンの娼婦とそのヒモ達の生活は気楽に淡々と居心地よく過ぎる。楽しいタクシーの仲間達にも出逢えいざシンガポールに着くが、そこでもまた香港を求めていることに気づく。それぞれの国を違った角度で見つめなければ行けなかった!と最後に気づきまた旅に出て行くのであった。

    とりかくサクサクと読めて面白い。アジアに私も行きたくなる。

  • 沢木さんの深夜特急の旅 2

    香港・マカオを離れ、バンコクへと降り立ったものの
    響くものが見つからないという沢木さん....。

    香港の、あの脂ぎった世界での刺激がよほど強かったのでしょうね。
    次へとコマを進めれば当然今以上を期待しますもの
    物足りなさを感じてしまうというそれもまたありでしょう。
    それでもこちらとしては、一緒に旅をしていてドキドキの連続。
    新しい刺激に十分なほどビリビリさせられました。

    マレー半島・シンガポールでも刺激がなかったという沢木さんですが
    現地の人にはずいぶんといい人々に巡り会えていたように思います。

    さて。次は
    どこに連れて行ってくれますことか....
    楽しみです。

  • 若い時に読むべし!

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著者プロフィール

1947年東京生まれ。横浜国立大学卒業。73年『若き実力者たち』で、ルポライターとしてデビュー。79年『テロルの決算』で「大宅壮一ノンフィクション賞」、82年『一瞬の夏』で「新田次郎文学賞」、85年『バーボン・ストリート』で「講談社エッセイ賞」を受賞する。86年から刊行する『深夜特急』3部作では、93年に「JTB紀行文学賞」を受賞する。2000年、初の書き下ろし長編小説『血の味』を刊行し、06年『凍』で「講談社ノンフィクション賞」、14年『キャパの十字架』で「司馬遼太郎賞」、23年『天路の旅人』で「読売文学賞」を受賞する。

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