深夜特急2-半島・シンガポール- (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101235066

感想・レビュー・書評

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  • 〈本文より〉
    くたびれかけたハ ードボイルド ・ヒ ーロ ーのひとりはこんなことを言っている 。 「私は 、人々の生活の中に入り込み 、また出て行くのが好きなのです 。一定の場所で一定の人間たちと生活するのに 、退屈を覚えるのです 」私たちもまたどんな世界にでも自由に入っていくことができ 、自由に出てくることができる 。出てこられることが保証されれば 、どんなに痛苦に満ちた世界でもあらゆることが面白く感じられるものなのだ 。私自身は何者でもないが 、何者にでもなれる 。それは素晴らしく楽しいことだった 。

    ーーー

    激しく共感。
    旅ってこういうものかも。ずっとその場所にいるわけじゃない。だから、普段の自分には考えられないほど大胆にもなれるし強気にもなれる。
    いつか出て行くから、その場所での一期一会を大切にし、それを楽しむことができるのだ。
    (2016/1/21)

  • おお…高倉健だ…

  • 英泰辞典 単純でかつ強固な三段論法が存在しているに違いなかった 金がないということを売り物にするのはやめよう ワット・ポー 寝釈迦 こんにちはサワ・デー 華僑 日本人学校 ルンピニ競技場 国際式のボクシング マレー半島を南下 幼い子供とも思えないほと毅然たる拒絶 気持ちのいいバンコクっ子 エクスプレス ラピッド タイ風チャーハン ガパオ チュムポン ハジャイ南部タイの中心地マレーシアの国境に近い 「バンコクは、兎に角喧しい街でした」タイ文字の刺青が彫られている 深く穿鑿 セールスマン兼バイヤー 港町ソンクラー「綺麗な海岸があるんだ。パタヤなんかより、ずっといい」刺青のある男が夢を見るような調子で呟いた。 私は目的地がひとつできたことを喜んだ 感謝深い眼差し 癪 寛大な気持ち メンソレータム 叱声 胡散臭く 異邦人 恐らく、彼女の知っている英語は、スリープとマネーとアイ・ラブ・ユーの三つしかないのだろう。酷く倒錯した考え 欲望はなかった。然し、奇妙な使命感が体を熱くした。 妙に昂揚した気分がゆっくりと消えていった 鬼才というのに相応しく、李賀の詩は夢と現を行き来する。 理由のひとつに、彼が二十七歳で死んだということがあったのは確かである。 その心の底に深い虚無を抱いていたらしく、どの詩を読んでも昏く陰鬱な印象を受ける 閃光のような激情が迸る瞬間 幽鬼と死霊の跋扈する悪夢の世界を一瞬にして純一な青年の悲哀で満たスラタニー 森田健作 竹脇無我 姿三四郎 講道館 柔道とタイ式ボクシングとの対決 渇仰といえるほどの憧れ 上等なスコッチ 乗り合いタクシー ペナン 田中角栄 ダム クアラルンプール 搾取 ヒモ マラッカ海峡 陽気なダンロップ氏 ニュージーランドの二人組 アラウンド・ザ・ワールド アンカー錨 ルポルタージュにライターとしての面白さ きゅう窮してしまう サトウキビのジュース ミディアム・レアー マレー風焼き鳥サテー 私自身は何者でもないが、何者にでもなれる 執行猶予。恐らく、私がこの旅で望んだものは、それだった。 粋狂 何かが決まり、決められてしまうことへの恐怖ばかりではなく、不分明な自分の未来に躙り寄っていこうという勇気も、ほんの僅かながらあったのではないかという気がするのだ…。 タイガー・バーム・ガーデン 通信社の特派員 半ドン 香港の呪縛 カルカッタ 死に場所を見つける 高倉健 ハワイ というような話をマクラにしてある文章を書いたことがあるんです。 ポルトガルはリスボンから サンタクルスという漁村 八甲田山 幸福の黄色いハンカチ 駅 高野山 大津 昂揚 南極物語 寝袋 ブリザード 居酒屋兆治 仰々しくない 仮に住んでいる 貿易商

  • バンコクからマレー半島を下りシンガポールへ。
    刺激的すぎた香港と比べ、盛り上がりに欠ける著者。しかし娼婦の館に長期滞在したり旅のスタイルは相変わらず面白い。
    入社1日で仕事を辞めた理由、ライターの仕事を断り旅に出る経緯が意外で興味深かった。

  • よっぽど気に入らなかったんだろうね、普通だったらこの巻のタイトルは「クルンテープ(天使の都)〜マレー半島」となるはずなのに… 旅のマインドは同じでも感じるところはやはり人それぞれということなのだろう。
    でもまぁこの街ときたらDVDより生身の女のほうが安いとくるからそのあまりにもピュアで強引な販促活動に辟易する気持ちはわからぬではない、だがそのしたたかさと緩さこそが最大の魅力であるのだが。
    マレーの風情もいい、金子光晴のマラッカ…行ってみたいなぁ。
    そしてシンガポールで東南アジアも終わり紀行はいよいよインドへ。さてここからは未知の領域、ワクワク感MAX

  • 何事にも期待や先入観というのは少なからずもってしまうもの。それによって必要以上に失望したり、経験の機会を逸してしまうのはもったいない。とは思いつつ、自分の中にある凝り固まった考えはぬぐうのは難しい。常に心をオープンにしておきたいもの。

    と再確認させてもらった。

  • 1に続いて良書。昨今の旅好きSNSブログ語りバカの加工写真や感動長文なんかよりずっと異世界という存在とその広さが伝わる一冊。
    前回のものは香港でのカジノにおけるのめり込んだその心理描写の熱量に圧倒されたが、今回は全体を通して無思考で安穏とする楽しさがところどころにある程度で総じて言うとどこか違和感を覚え楽しさを感じきれていない様子。
    それなのに共感の度合い関係なくその瞬間の心境が熱を持って伝わってくる感じは流石沢木耕太郎の一言。
    時代も随分異なっているはずなのにその他のあらゆる写真や文章や動画やトークよりもタイという国のリアルを見た知った気分になってるんだけどマジで沢木耕太郎凄すぎじゃない…?

  • 相変わらず面白い。が、香港・マカオ編ほどテンションが上がらず、その辺りは筆者のテンションにバッチリつられているのかもしれない。しかし読みながらいろいろと考えてしまうような場面は多かったように感じた。

  • 香港・マカオを離れ、タイ、マレーシア、シンガポールと旅を続けるが、すでに香港で感じた異国の地への熱気が失われている。どこへ行っても香港と比べて、刺激が足りないとがっかりしている。
    この後インドへ向かうのだろうが、すでに旅の熟練者となってしまった作者は、どのようにこの旅の倦怠期を過ごすのだろうか?

  • 何年か前に読んだんだけども、ふとこの本でシンガポールがどのように描かれていたかが気になり読み直してみた。

    香港との対比もあり、バンコク、クアラルンプール、シンガポールがどこも刺激が足りないという描かれ方だった。
    バンコクは行ったことあるが、自分は刺激的だと思ったから、人それぞれだし、時代によるのかもしれんなあと凡庸な感想を抱いた。

    今更放浪の旅をする時間は自分にはないが、若いうちに放浪するのは悪くないなと思う。
    ただ、放浪したからって何か得られるとも限らないし、何にせよ目の前のことに懸命になることでしか道は開けないのだろうと思った。

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著者プロフィール

沢木 耕太郎(さわき こうたろう)
1947年東京生まれのノンフィクション作家、小説家。横浜国立大学経済学部卒業。大学卒業後、ルポライターとして活動、注目を集める。
浅沼稲次郎暗殺事件で刺殺された浅沼と、その犯人である少年を描いた『テロルの決算』で第10回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。以後、バックパッカーのバイブル『深夜特急』をはじめ、スポーツや旅などを題材にした多数のノンフィクション作品、小説などを発表。2000年に初めての書き下ろし長編小説『血の味』を刊行し話題となる。
2003年これまでの作家活動で第51回菊池寛賞、2006年 『凍』で第28回講談社ノンフィクション賞、2013年 『キャパの十字架』で第17回司馬遼太郎賞をそれぞれ受賞。

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