深夜特急2-半島・シンガポール- (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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レビュー : 425
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101235066

感想・レビュー・書評

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  • どうも1巻に比べて印象が薄いのは、熱狂を欠いているからかもしれない。なんなら、本編よりもおまけでついてる高倉健との対談のほうが面白かったくらい。
    著者はごく率直に書いていると思うけど、それゆえに信念?倫理観?が中途半端なところが鼻につく。が、神経質に見過ぎなのかも。
    実体験からいって、バンコクは確かに苛つくことがないでもなかったが、楽しいことも多かったので、著者が全然馴染めなかったのは、当人の態度や心持ちによる点も大きいんだなと思う。

  • 一巻よりぐっと面白くなってきた。

  • 男の子は旅がしたくなるんだと思う。

  • ここでもない、そこでもない、当てもなく放浪を続ける。探している場所はついに見つからない。香港の幻影にとらわれて。かったつな文体ではなかった。旅とは本質的にそんなものかもしれないとも思う。当てもなくさ迷いついに見つからないのだ。不毛なもの、と言えばそれまで。そこには限りない自由があるのだが、逆に言えばどこにも定まることのない不安定な状況でもあり、依拠する欲望には内容が何もないことに気づかされる。手探りをして、もがいて、何もない。何も掴むことができない。旅とは何なのかを考えさせられた。過ぎて行くだけの景色。一体どこへ向かっているのだろう。人生も同じようなものかもしれない。このような旅を通さずとも、あるいは、旅を通してでも、それに気がついたとき、ひとは言い様のない不安にさいなまれるだろう。一体どこへ向かっているのか?この不安を退けるためにはどうしたらいいのだろう。それは通りすぎぬことではないだろうか。じっと立ち止まって、手の届く場所に触れてみる。改めてそれは何なのか確かめてみる。名前をつける。直に触れてその形を確かめる。とにかく立ち止まらないことには始まらない。旅とは通りすぎることではなくて、そこに立ち止まることではないだろうか。同じように行方も見えず、生存する欲望という無内容のなかにある人生というものも、過ぎていくものなのではなく、そこで立ち止まるべきものなのではないだろうか。

  • 固定観念が自分に強かったため「またこういう展開か」と思ったが。今までの作品と違う本を読んでいるんだと思いました。この本も冒険だし。

  • 20代で初めて読んだときにはとても惹き込まれたが、年齢を重ねて再読してみると昔のような気持ちにはならなかった。もうどんなに憧れても、沢木のような旅が出来ないとわかったからなのか、それでも良いと自分で納得しているからか。JALのバンコク支店で、実は日本航空の客ではないのだが、という沢木に対し「それは入ってきたときからわかっていました、いつかうちの飛行機に乗ってくださるでしょうから」と言って地図をくれた、というくだりはとても好き。

  • 旅はマレー半島、シンガポールへ

  • よっぽどシンガポールに興味がなかったんだろうな。不思議と一番興味を持ったのはシンガポール。行ってみたい。

  • シリーズ2作目、マレー半島・シンガポール。

    私もたくさん貧乏旅をして、その中でいくつかのタブーを身をもって学んできました。
    でも沢木さんは私の中のタブーをどんどん犯していくんです、しかもその先に待っているものがどれも楽しそう!
    捨てるものを捨てなきゃダメなのかな。

    沢木さんが旅立つきっかけのひとつに、26歳になる、というのがあったそうです。
    私も来月26歳、何に縛られてるんでしょうね、自分かな。

  • 1巻で香港の余韻が忘れられず、マレーシアやシンガポールに
    しっくり来てないことを赤裸々に書いてます。
    普通こういう旅行記って、旅先のいいところを少しでも拾いにいくと思いきや、この本では主観を前面に出して書かれています。
    作者がいまいちな感情を出しているからか、
    読んでいる方もあまり面白くない。

著者プロフィール

沢木 耕太郎(さわき こうたろう)
1947年東京生まれのノンフィクション作家、小説家。横浜国立大学経済学部卒業。大学卒業後、ルポライターとして活動、注目を集める。
浅沼稲次郎暗殺事件で刺殺された浅沼と、その犯人である少年を描いた『テロルの決算』で第10回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。以後、バックパッカーのバイブル『深夜特急』をはじめ、スポーツや旅などを題材にした多数のノンフィクション作品、小説などを発表。2000年に初めての書き下ろし長編小説『血の味』を刊行し話題となる。
2003年これまでの作家活動で第51回菊池寛賞、2006年 『凍』で第28回講談社ノンフィクション賞、2013年 『キャパの十字架』で第17回司馬遼太郎賞をそれぞれ受賞。

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