深夜特急2-半島・シンガポール- (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
3.83
  • (670)
  • (766)
  • (986)
  • (42)
  • (5)
本棚登録 : 5967
レビュー : 425
  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101235066

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 前巻で著者が感動を表した香港マカオに比べ高揚する気持ちが持てないと思ったシンガポールだが、世界一周旅行を目指す若者2人に出会い、今まで自分がこの旅に求めていた物が間違っていたのではないかと考えたようだ。

  • 夢中になって読んでしまった。熱に浮かされたような香港の魔力に囚われたまま、著者はバンコクへと訪れる。東南アジアの描写力と現地の人間の生活、その人々との縁が混じり合った異国で過ごす日々、旅から旅の人生に言いようのない羨ましさを感じてしまった。主人公の感覚と読み手の感覚が乖離しておらず、手探り感のある旅を追体験できるのが本書の一番の魅力だろう。時として旅には後悔もあり、過ぎ去った場所でのやり直しは効かない。度胸と酔狂と好奇心の一人旅はまだ続く。

  • その国のありのままを感じ取る。単純に思えて難しいことだと思いました。筆者はシンガポールに香港のコピーを求めてしまっていたと言っていた。海外へ訪れた時には、多少なりともその国へのステレオタイプを抱いている。現地のディープな文化を感じたいと思っていても、発展した都市部では国ごとの文化を感じ取るのが難しくなっているのではないでしょうか。特に東南アジアの都市部はビルが立ち並び、自動車・バイクがけたたましくクラクションを鳴らすという似たような街並みになっていると思います。ただ、昔のまま変わらないで欲しいというのは旅行者側のエゴとなってしまう。国独自の文化を体感したいとなったときに、街並みだけでなく、住んでいる人とより深くコミュニケーションを取るなど異なる角度から国を見ていくのが必要だと思いました。

  • 東南アジアのゴミゴミした感じが伝わってきた。

  • 香港での興奮と同じもの、若しくはそれ以上のものを求める筆者がマレーシア、シンガポールに赴く。

  • 若い時に読むべし!

  • P187「そうだ、シンガポールは香港ではなかったのだ…」

    街にはそれぞれの色があり、それを理解していなければ
    本当の楽しみを見つけれないという事

    旅に慣れた故
    持て余したマレー半島からカルタッカ…
    混沌としたインドに期待

  • 比喩表現や誇張した描写がほとんどなく、淡々と綴られているのにグイグイ引き込まれた。旅の前日譚に感動。とびきり臆病で好奇心旺盛だなぁと思った。

  • 東南アジアを訪れた後に読んでよかった。田舎の東南アジア人に流れる時間は都会のそれと比べると時空が歪んだように見えるかもしれないほどのんびりしている。東南アジアに求める温もりは田舎にこそある。

  • 学生時代の思い出。

著者プロフィール

沢木 耕太郎(さわき こうたろう)
1947年東京生まれのノンフィクション作家、小説家。横浜国立大学経済学部卒業。大学卒業後、ルポライターとして活動、注目を集める。
浅沼稲次郎暗殺事件で刺殺された浅沼と、その犯人である少年を描いた『テロルの決算』で第10回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。以後、バックパッカーのバイブル『深夜特急』をはじめ、スポーツや旅などを題材にした多数のノンフィクション作品、小説などを発表。2000年に初めての書き下ろし長編小説『血の味』を刊行し話題となる。
2003年これまでの作家活動で第51回菊池寛賞、2006年 『凍』で第28回講談社ノンフィクション賞、2013年 『キャパの十字架』で第17回司馬遼太郎賞をそれぞれ受賞。

深夜特急2-半島・シンガポール- (新潮文庫)のその他の作品

沢木耕太郎の作品

ツイートする