深夜特急〈4〉シルクロード (新潮文庫)

著者 : 沢木耕太郎
  • 新潮社 (1994年4月28日発売)
3.83
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101235080

作品紹介

パキスタンの長距離バスは、凄まじかった。道の真ん中を猛スピードで突っ走り、対向車と肝試しのチキン・レースを展開する。そんなクレイジー・エクスプレスで、はシルクロードを一路西へと向かった。カブールではヒッピー宿の客引きをしたり、テヘランではなつかしい人との再会を果たしたり。前へ前へと進むことに、は快感のようなものを覚えはじめていた-。

深夜特急〈4〉シルクロード (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 四巻は、アムリトサル、ラホール、ラワール・ピンディー、ペルシャワール、カブール、カンダハル、ヘラート、テヘラン、シラーズ、イスファハンの旅です。

    まず、YMCAのボーイがくれた緑の丸薬のおかげで病気が治っていて、安心しました。

    デリーにはインドの首都としての安定感があり、だらだらと日だけが過ぎていきます。しかし、“ドミトリーの隣で寝ているフランス人の若者の虚ろな眼を見ているうちに、こうしてはいられないと思ってしまった(p11)”のでした。そして、宿を飛び出し、インドから抜け出します。

    ようやく、デリーからロンドンへの旅が始まったのです。デリーの安宿で燃え上がった「前へ」という情熱のため、街から街へ、どんどん進んでいきます。

    途中のカブールでは、安く泊まるため、安宿の客引きをします。なかなかできない、貴重でおもしろい経験ができることを、少し羨ましく感じました。そのカブールで、動くことが億劫になってしまいます。

    しかし、磯崎夫妻がテヘランに立ち寄ることになり、いる間に会うことができたら嬉しいという日本の家族からの手紙により、前に向かう弾みがつきます。ひとりで海外の旅をしていると、日本語の会話に飢えるのだと知りました。

  • この第四巻はもう一度読み返さないと感想文が書けない感じだ。

    カトマンズを出てからは馴染みの無い地名が続き旅の足取りがイメージ出来ないのもあり、ストーリーが線で繋がるイメージではなくて、どわっと固まりのイメージなんです。

    本格的な長距離バス移動になり、バスに関する描写も多くなる。
    ビッピーバスなどのくだりは面白い事は面白いのですが、マレー半島を南下した鉄道の旅のくだりの方が面白い。
    何が違うのか?分からないが行間からあまり何も出てこないんです。

    前述のビッピーバスや友人との再会がこの巻の盛り上がりどころなんだと思いますが、私はそれほど盛り上がらなかった。

    印象に残ったのは街頭テレビでのモハメッド アリ対ジョージ フォアマンのシーン。
    それと年寄りは年寄りらしく、若者の様な貧乏旅行をするな、と。

    三巻の感想文で書きましたが、定年退職後に貧乏旅行をしたい私には耳の痛い教訓でした。

    ここまで書くとこの四巻は駄作なのか!?と思われますが、そんなことはなくて、何度も読み返したい良質な短編集の様です。

    そして、旅はまだ続きます。

  • 沢木さんの深夜特急の旅 4
    シルクロード。

    インドでの刺激が強すぎて(?)体調を崩し
    発熱と激しい頭痛に見舞われた沢木さん。
    旅の風景を想像するのと同じように
    頭痛の痛みと胃腸の悪さまでがすっかり
    乗り移ったかのように、こちらまで
    痛みでガンガンする気分に陥ってしまって
    このままでは続きが気になりすぎ。
    (というここまでが3。)
    次なるシルクロードへ旅は間を開けずに連れて行って頂きました。^^

    当初
    インドのデリーから旅を開始するはずだった
    沢木さんの手記(1)の冒頭はこの4
    (シルクロード)の始まりと繋がります。
    発熱と激しい頭痛も回復して前へ..。

    シルクロードとはいえ今では危険区域。
    このガンダーラ地方の旅の手記も読むのは二人目になるのですが
    きっと時代がよかったのでしょうね....
    何よりも怖さの方が先に立ってしまいます。

    そうはいってもやっぱりなのか、ここではアクシデントの連続でした。
    旅の勘も冴えず少々スランプぎみのよう...

    それでも懐かしいご友人に会えてよかった♪

    この先の国境越えはうまく行くのでしょうか。
    シルクロードの旅は心配が尽きません。

  • 前半のアジア辺りがとても面白かった。
    文章が読みやすいので他の作品も読んでみようと思う。

  • 今回は中東シルクロード。ヨーロッパへの道が見えてきました。

    本書はやはり青春小説なのである。
    本文中にも何度か出てきた青春の文字がまぶしい。

    From Youth to Death!

  • 1994年(底本1986)年刊行。

     著者のバス紀行も、ついにネパールからインド(デリー)、パキスタン(ラワール・ビンティ→ペシャワール)。
     そしてアフガン(カブール→カンダハル)を経て、イラン(テヘラン→イスファハン)へと進んでいく。

     現代において、事実上戦時下にある地域を広く包含し、この旅程はおよそ実行に相当困難を来しそうであるのは勿論だ。
     ただ、ここでの描写は、それはそれは濃厚な旅であり、かつ出会う人々の個性は一癖二癖ある上に、彼らのバイタリティの高さに唯々圧倒されるのみ。

  • 旅行者のバイブル。何度読んでも飽きない。

  • パキスタンの長距離バスは、凄まじかった。道の真ん中を猛スピードで突っ走り、対向車と肝試しのチキン・レースを展開する。そんなクレイジー・エクスプレスで、〈私〉はシルクロードを一路西へと向かった。カブールではヒッピー宿の客引きをしたり、テヘランではなつかしい人との再会を果たしたり。前へ前へと進むことに、〈私〉は快感のようなものを覚えはじめていた―。

    [目次]

  • 若い時に読むべし!

  • 前巻ではある場所、定点でのできごとに注目しているように感じられたけど、この巻では移動のなかでのできごとに注目している部分が多い気がする。個々の街に入り浸る魅力よりも、シルクロードを進んでいく魅力の方が強いのかな。
    出会うひととのやりとりもいくぶん穏やかで、特に終盤で出てくる時計屋との交渉は微笑しながら読める。こうした機微は、前巻のあからさまなコミュニケーションとはまた違う色合いをもっている。

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