深夜特急 南ヨーロッパ・ロンドン (6) (新潮文庫)

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  • 新潮社 (1994年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (244ページ) / ISBN・EAN: 9784101235103

感想・レビュー・書評

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  • 遂に読み終えた。

    タイトルの由来が分からず仕舞いだったので検索すると以下、備忘。

    タイトルの深夜特急はMidnight Expressの翻訳に由来しており、タイトルに悩んでいた時に沢木が見た同名の映画に由来する。 映画内ではMidnight Expressは刑務所からの脱獄を示す隠語として扱われており、これを翻訳してタイトルに用いた。

    行程は、ローマ、南仏、スペイン、ポルトガル、パリ、ロンドン。

    ロンドン中央郵便局から「我到着せり」の電報を打つ、という旅のゴールが意外な(?)結末を迎える、というオチは、作品が長いだけに面白い。

    バチカンのミケランジェロのピエタを手放しで絶賛するさまは、マリア様に惚れたなんだなあ、と思った。

  • ついに読み終わってしまって、楽しみが一つ減ってしまいました。また1から読んで旅に浸りたいと思います。

  • とうとう完読!

    シリーズものをこんなに一気に読み終えたことはないと思うくらい、貪り読んだ。

    若い頃、サンフランシスコに出張に行った際、行ってはいけないエリアにどこまで行けるか同僚と行って、6ブロックほど進んだら、ガタイのいい黒人のお兄さんに「ヘイ、ブラザー!」と声かけられ、尻尾巻いて逃げ帰ったことを思い出す。

    翌朝、通訳さんに「あなた達はアメリカの怖さをわかっていないのよ!」ってしこたま怒られた…。

    今では良い思い出です♪

    あー、これはロスになるわ。オススメです!

    • ハッピーアワーをキメたK村さん
      hibuさん
      サンフランのあの場所ですね?!笑
      10年前ですが、私は方向音痴なのでなかなか目的地に着けず、娘と一緒に何度も何度もあのエリアに...
      hibuさん
      サンフランのあの場所ですね?!笑
      10年前ですが、私は方向音痴なのでなかなか目的地に着けず、娘と一緒に何度も何度もあのエリアに入ってしまいましたよ
      しかもスーツケースをガラガラ引いたまま
      目つきの悪い男、転がっている注射針や酒の瓶。。。
      あとで息子に「あそこだけは絶対ダメだって言ったでしょ!」ってこっ酷く叱られました

      今でも怖い思い出です(>_<)
      2023/08/30
    • hibuさん
      K村さんもそちらのエリアを彷徨ったのですね?
      華やかな街並みのすぐ近くにそのようなエリアがあり、今思えば若気の至りだったと反省しております…
      K村さんもそちらのエリアを彷徨ったのですね?
      華やかな街並みのすぐ近くにそのようなエリアがあり、今思えば若気の至りだったと反省しております…
      2023/08/30
  • 長い旅がやっと終わった…
    ここじゃない、これじゃない、このまま終わらせられない、と、なかなか終わり方を見つけられなかったところ、冬の暗黒の夜道と、金色に輝く水面に縁どられた海岸を持つ、大陸の西の果てに、長い長い旅路の終着を見出すことができ、読者もほんのりカタルシス。
    私も大陸のはるか果ての岩に寝そべって、大西洋の波の音を聞きたくなりました。
    出会う人々との心の交流も、しみ入りました。

  • 遂に読み終えてしまった。
    巻末の井上陽水さんとの対談で、そんなに仲が良い作者は何者なのか、改めてもっと知りたくなった。
    もう一冊、「旅する力」というのもあるそうなのだが、残念ながら最寄りの図書館には置いてないのだが、なんとかして読もうと決めた。

  • 深夜特急フィナーレ!モナコでカジノに行かなくてよかった、「ジャケット着用」に救われた。本場のパスタのポモドーロは本当に美味しいんだろうなと思います。また、電報を打ちに中央郵便局に行って電報を打てない理由を理解し笑いました。最後は「到着せず」で終了ですね。この後のお話も読みたかったので残念。6巻通して私の2年間の北欧留学を思い出す。私はとても恵まれたものでしたので、何不自由なく過ごしました。沢木さんのような旅を20歳代にしたかったのです。当時出会えていない妻と2人がベストですが、もう遅いですね~

  • 旅はギリシアからイタリアへ
    イタリアに入るもローマ行きの長距離バスはなく、市内バスを乗り継ぎローマに辿り着く

    さらにモナコ、マルセーユへと一気に駆け抜ける
    今までよりも、各地で滞在する時間が短くなっている
    先立つものの不安なのか、終わりが迫っているのか?

    そして、マルセーユではたと立ち止まる
    ここから大西洋の方角へ一直線に進んでいけば、一日でパリに着いてしまう、そして、ロンドンは目と鼻の先、果たしてそれでいいのだろうかと

    結局、主人公が選んだのは、イベリア半島の奥へ足を踏み入れることに。とりあえずスペインへ、さらにポルトガルのサグレス、ユーラシア大陸の果ての岬まで

    「一艘、漁船が海に漂うように浮かんでいる。陽が傾き海が輝きはじめる。テージョ河の水はプラチナのように輝いていたが、サグレスの海は細かな金箔を敷き詰めたように黄金色に輝いていた。
    ふと、私はここに来るために長い旅を続けてきたのではないだろうか、と思ったいくつもの偶然が私をここに連れてきてくれた。その偶然を神などという言葉で置き換える必要はない。それは、風であり、水であり、そう、バスなのだ。私は乗合いバスに揺られてここまで来た。乗合いバスがここまでつれてきてくれたのだ・・・。」

    沢木さんの文章は、とても分かりやすく読みやすく、美しい

    とうとう長い長い旅も終わってしまった
    楽しかった。いろんな世界を、いろんなふれあいを見せてくれた

    そして、最後の最後の文章に爆笑!
    しかし、それはここにはあえて書かないでおこう
    読んでのお楽しみということで・・・


  • 最終巻の本書を読み終えてしまった。
    長い間気になりながらようやく読み始めた本書は、まるで自分が若い時に描いていた夢を代わりに叶えてもらっているようなワクワクとした高揚感にあふれていた。
    にもかかわらず最終巻の本書では読み進む意欲が段々と希薄になっていくようだった。
    そこには旅の終わりを寂しく思う気持ちもあるが、何よりも著者のこの旅に対する後ろ向きな思いが自分に入り込んでしまったからではないだろうか。
    旅の始めには初めて出会う人と土地への興味で溢れかえっていた著者の気持ちがいつからか自分の内面に向かっていったことには気がついていた。
    旅の終着地ロンドンにあっても、この旅の意味を捉えきれず「ワレ到着セズ」と苦悶するような著者の思いが伝わってくる。

  • 元バックパッカーです(僕の場合、数回に分けて東南アジア、インド、アメリカ、中東など)。

    今年の頭からふと思い立って十年以上前に未読のままだった本作。文庫本6冊の超ボリュームでしたが無事読了。

    沢木さんの1年以上に渡るユーラシア大陸横断乗合バスの旅もこれで終了となります。

    ラストのロンドン中央郵便局から電報を送ろうとするくだり、焦らして焦らしてのあの結末はなかなか良いね。

    "旅の終止符は自分次第でどこにでも決められる" 
    沢木さん、上手く落としてくれました。

    ヨーロッパは向こうからトラブルがやってくるアジアと違って人のいかがわしさからくる面白さは少し落ちるのだけれど、クライマックスに向かう興味で読み進める事が出来ました。

    十数年ぶりの負債を解消したような気持ちになれたので4+1の高評価。

  • 映像が目に浮かぶようで本当に面白かった。
    ヨーロッパに入りトラブルがなくなったようだが、これは長旅によるトラブルの慣れもあると思う。
    はじめて社会に出た学生のように、会社に行くまでの通勤路や近所でのランチ、覚えることだらけの業務にドキドキしていたけど、半年1年とたっていくうちに、ダレてしまうのと同じこと。
    ただ国や人も当然同じことはありえないので、食文化や建造物などが違いとして目に入ってくるのだ。

    旅そのものが人と会うことと一緒なので、精神的成長が大きかったのではないだろうか。いや、成長を目的にすることがナンセンス。思いのままに赴くことが、本来の人間の姿なのかもしれない。

  • 全巻制覇しました!
    毎晩読むのが楽しくて仕方なかった。読み終わってしまったことが寂しい。。。
    ヨーロッパに入ってからは、アジアに比べると刺激は足りなかったけど、その分人との関係性が穏やかだった。
    アジアでの人との出会いは騙し合いや駆け引きようなこともあった(タイで親切にしてきた男性が日本人のコネが欲しかっただけとかね)が、ヨーロッパは純粋な好奇心から話しかけてきて温かい思い出を作っているのが良かった。

    このシリーズで初めて本格的な紀行文を読んだ私。自分はバックパッカーに憧れがあるわけでもないので、こういうジャンルは好みじゃないと思い込んでいたけど、どうやらそんなことはなかったみたい。毎日世界が広がっていくようで楽しかった。
    このシリーズとの出会いに感謝です。

  • ★旅のつづきを知りたい人は、ぜひ「旅する力」を読んでみて!
    再読。南ヨーロッパからロンドンへ。本と共に、自分が旅したいろんな国を再び巡れたので懐かしい。

    深夜特急の旅から数十年を経て、私が沢木さんと同じ国や街を旅して意外だったことは、訪れた街の雰囲気や人々に対する”おおよその印象”が、沢木さんが持たれた印象と似たようなものだったこと。
    そして結局、
    「わかったことは、わからないということ」

    ”茶(Cha)の国から旅が始まり、Chaiの国々を経て、西の果てのサグレスのホテルで再び「Cha」に出会う”
    なんてドラマティックな展開!

    面白かったのは、モナコのカジノに正装せずに入ろうとして拒否された場面。モナコに行った身としては、あのモナコのカジノの雰囲気を前にして、そんなこと、とてもじゃない!(笑)
    若かりし頃の沢木さんの度胸、すご過ぎる!

    大沢たかお主演の深夜特急も見たくなった。
    何より、旅に出たい!

  • 再読。最終巻読了。ロックダウン中にこの本を読んだのですが、逆に旅への憧れが募り、これはこれで味なものがありました。コロナのせいで、もう何年かはこのように自由に旅ができなくなるのでしょうけれど。

    第6巻はイタリア、フランス、スペイン、ポルトガル、イギリスへの旅。旅の最終章です。トルコを過ぎたあたりからは、寂しさを纏いつつ、旅を終わらせる場所探しにもなっています。出会う人たちも、アジア、ユーラシアとは違い、どこか都会的で、そんなところにも彼は一抹の寂しさを感じています。それでも、各地でちょっとイイ感じの人々と出会い、交流する姿は、これまでの長旅で成長した彼を感じさせてくれたりもします。

    深夜特急を初めて読んだのは、20代の頃、会社の集合研修で長期間に渡って宿舎に缶詰めになっていた時でした。完全に逃避的傾向がありましたが、彼の旅に本当に魅了されました。結局、海外をバックパッカーとして周ることはできませんでしたが、当時は、日本で登山をしたりバイクツーリングを楽しみました。彼のような旅を追い求めていた部分もあったかもしれません。

    私の世代の旅人のバイブルです!

  • 深夜特急シリーズついに完結!
    どういうラストになるのかと考えながら読み進めてたけど、小気味いい幕引きにニヤリとしました。リュック片手にふらっと遠出してみたくなるのが、このシリーズの不思議な魅力ですね。
    なお、今巻で最も印象的だったのはポルトガルでのエピソード。海を一望できる岬の描写は心に訴えかけてくるものがあったし、お茶に関する「C」の文化を出て「T」の文化圏に入り、また「C」の文化圏に出会うところがなんとも感慨深かったです。

  • 長いような短いような
    気ままな旅を筆者とともにできた

    そんな心地よさ

  • 昨日今日でまさに深夜特急のように6巻一気に読み終えました。
    もし私が男性でこの本と高校生もしくは大学生くらいに出会っていたら同じような旅に出ていたでしょう。が、それをするには歳をとりすぎた。やはりバックパッカーにとってヨーロッパよりもインドや東南アジアはとても魅力的だと思った。実際に行く体力や体調には自信がないので読んで旅した気分を味わいました。

  • 2回目完読。
    私が、観光地を分刻みのスケジュールで慌ただしく周る旅が苦手で、のんびりぶらぶらの旅が好きなのは、若い時にこの本を読んだことが影響してるのかなー

  • - 全六巻の最終章。どうやって終わるのだろうとワクワクしながら読んだ。最後の電報を送るのは郵便局にくる必要はなく、電話からできるんだよ、というあっけないエンディングが「そんなもんだよなー」と共感できてよかった。
    - 途中フェリーで格安で横浜帰れる、みたいなくだりがあったんだけど。超魅力的な選択肢にも関わらず「まだここは終わりじゃない」と筆者はやはりロンドンを目指す。あれ俺ならあれをたまたま見つけた偶然に酔っちゃったりして帰るだろうなーw
    - 個人的に文庫本は電車の中で読む習慣になっているからこそ、日常から世界中に旅できたこの体験は読書の力のすごいところだなと思う。
    - この筆者が東京に、現実世界に帰って来て、どういうことを思うのかは読んでみたかった。「旅の老齢期を終えて、しいて言うなら新しく生まれ変わり、私と言う人間は何か変わったのだろうか。結局何が変わったのか分からない。」とか言うのかな。

  • シリーズ6冊目。香港からロンドンへ向かう旅はイタリア、スペイン、ポルトガルなどの南ヨーロッパから、ついにロンドンへ進む。

    ポルトガルのサグレス、ユーラシア大陸の最果てでまさかまた「C」の「茶」に巡り合えるとは……!「C」より出でて「C」に到った旅に、こちらとしてもすごくスッキリとした気持ちで終わりを受け入れられた。

    しかし、そこですんなり帰り支度をする著者ではなかった。句点を打って終わらせると思っていたので少し意外だったが、とても著者らしい終わり方だと思った。

    最終巻までに「旅とは何か?」と色々な考えを巡らせてきたが、結局はカブールのホテルの若マネージャー・カマルが言っていたように、「旅は楽しむためにするもの」なのかもしれないという答えに至った。
    楽しむといっても、著者の楽しみ方、カマルの楽しみ方、人それぞれの楽しみ方がある。しかし、他人の旅の楽しみ方は他人にはわからない。結果、やはり旅とは何なのか、読んだだけではわからないのだと思う。著者が外国に対して言ったように、「わかっているのは、わからないということだけ」なのだと心から思う。

    本当に読んでいるだけでとてもおもしろい旅だった。なんだか怖いと思っていた東南アジアや中東にも興味が持てたし、毎日刺激的な追体験をさせてもらえた。本、読書のパワーをビシバシ感じるシリーズだった。著者に感謝!

  • 沢木耕太郎のものすごい旅が完結。
    この巻では、道で会った人について誕生日会に参加する話が好きだった。誘う方にも誘いに乗る方にもびっくりしたけれど、言葉も通じない中であたたかい時間が流れていて素敵だった。

    「わかっていることは、わからないということだけ」

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著者プロフィール

1947年東京生まれ。横浜国立大学卒業。73年『若き実力者たち』で、ルポライターとしてデビュー。79年『テロルの決算』で「大宅壮一ノンフィクション賞」、82年『一瞬の夏』で「新田次郎文学賞」、85年『バーボン・ストリート』で「講談社エッセイ賞」を受賞する。86年から刊行する『深夜特急』3部作では、93年に「JTB紀行文学賞」を受賞する。2000年、初の書き下ろし長編小説『血の味』を刊行し、06年『凍』で「講談社ノンフィクション賞」、14年『キャパの十字架』で「司馬遼太郎賞」、23年『天路の旅人』で「読売文学賞」を受賞する。

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