【旧版】深夜特急6 ー南ヨーロッパ・ロンドン (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101235103

感想・レビュー・書評

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  • イタリアからスペインへ回った〈私〉は、ポルトガルの果ての岬・サグレスで、ようやく「旅の終り」の汐どきを掴まえた。そしてパリで数週間を過ごしたあと、ロンドンに向かい、日本への電報を打ちに中央郵便局へと出かけたが―。Being on the road―ひとつの旅の終りは、新しい旅の始まりなのかもしれない。旅を愛するすべての人々に贈る、旅のバイブル全6巻、ここに完結。

  • 旅に行きたくなる本。でも、旅以上のことご書いてある本でした。

  • 若い時に読むべし!

  • バックパッカー紀行のバイブル、と言って良い名作。香港を皮切りにロンドンまで、長い長い冒険紀です。

    旅って何なんでしょうね。この本、体裁は旅行記だけど観光の役には立たないし、貧乏自慢でもハウツー本でも無い。むしろ著者本人の"人生"を感じさせる一作です。何もかもが珍しく、熱病に浮かされたような香港から、その残り香を捜し歩いた中盤、落としどころを探り続けた欧州…。旅の行程自体にも、そして帰国して長い時を経て完結したその筆の運びにも、大河のようなとうとうとした流れが感じられます。

    こんな旅は恐らく誰にも、沢木氏本人さえもう出来はしないでしょう。でも人にはそれぞれの人生があるのと同様、それぞれの、その時々の旅がある。郷愁や憧憬を覚えると同時に、自分もどこかに出かけたくなる、何かを成し遂げたくなる、そんな作品です。

  • 2016.8 9年ぶり再読。

    旅の終わり、ヨーロッパ

  • 深夜特急最終巻読了。自分が27歳に戻り一緒になって旅をしている気持ちにさせてくれた素晴らしい作品だった。

  • ついに読み終わってしまった。
    どうやって旅を終わらせるのかなあと思っていたら予想外!でもこういう終わり方も好きかも。
    サグレスでのペンションでは心温まった。
    当時ならではなのかなあ。
    色んなエピソードを読んでは、今はやっぱり危険なのでは?思ってしまう。
    わくわくしたい時に読み返すのはやっぱり1巻かな?!

  • 最後はオチをつけるためのフィクションなのかな?

  • 読み終わってしまった、というのが初めの感想。壮大すぎていつまでも続くと思うし続いてほしかった。

    最後のオチは多分そうだろうなと思ってたところに落ち着いたので、ある意味でよかった。

    全体を通して、主人公はヨーロッパの整然としたところよりもアジアの雑多な感じが好きとみる。現地人と街中よりも郊外に魅力を感じてるあたり、わたしと旅のスタイルが似ててよかった。

    沢木さんの文章は、自分の感情を隠さず有りのまま、素朴な感じを素直に文章化していて読みやすく、シリーズ全巻を通してとてもよかった。

    旅のスタイル的に通常の旅行のスタイルでは到底行かないであろう場所も登場して機会があれば行ってみたいと思う。

    読みやすい文章でありながらも、表現や言い回しが難しく調べることも多かった。勉強になる。

    現代のエセバックパッカーとして、"バックパッカー"という単語の先駆けとなったこの本に巡り逢えてよかった。今後も繰り返し読むことになるが、何度も新しい発見を提示してくれると思うし、また壮大なストーリーに感動できることを楽しみに思う。

  • 学生の頃に読んでいたのなら、人生に影響を与えられていただろう6冊。GoogleEarthで旅路を追うと時代を超えて旅を共有している気持ちになった。

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著者プロフィール

1947年東京生まれ。横浜国立大学卒業。73年『若き実力者たち』で、ルポライターとしてデビュー。79年『テロルの決算』で「大宅壮一ノンフィクション賞」、82年『一瞬の夏』で「新田次郎文学賞」、85年『バーボン・ストリート』で「講談社エッセイ賞」を受賞する。86年から刊行する『深夜特急』3部作では、93年に「JTB紀行文学賞」を受賞する。2000年、初の書き下ろし長編小説『血の味』を刊行し、06年『凍』で「講談社ノンフィクション賞」、14年『キャパの十字架』で「司馬遼太郎賞」、23年『天路の旅人』で「読売文学賞」を受賞する。

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