シネマと書店とスタジアム (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101235158

感想・レビュー・書評

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  • 書評、映画評とスポーツについての3本立てで、本と映画は絶対に自分も読みたい、観たいと思ってしまうくらい秀逸です。
    そしてスポーツは長野オリンピックとサッカーのワールドカップを取り上げている訳ですが、書評、映画評以上に気分が高揚しました。ちなみに私はスポーツはそんなに好きでもないんですけれど。それは沢木さんがスポーツと選手に深い感情を持って書いていらっしゃるからだと思います。スポーツという世界の中で人間に対しての深い考察と愛情のようなものに触れることが出来ます。
    もともと沢木さんの作品は大好きですが1つ読み始めるとあれもこれも読みたいと思ってしまう、何度でも。

  • 再読。映画批評で取り上げられた作品は未見。書評の本は数冊だけ読んだ。今回懐かしかったのは、冬季五輪長野大会と2002ワールドカップ日韓大会。あれから20年とは。

  • スタジアム(スポーツ)についてだけは共感も同意もできなかったけれどもとにかくこの本でストレイトストーリーという作品を知れてよかった。

  • 「沢木耕太郎」のコラム集『シネマと書店とスタジアム』を読みました。

    「沢木耕太郎」作品は『チェーン・スモーキング』以来ですね。

    -----story-------------
    『蝶の舌』、『ピンポン』などのヒット映画から、「ピート・ハミル」や「古井由吉」の本まで、著者は決して手放しに褒めない。
    たとえ欠点があるとしても、なぜ自分はその作品が楽しめたのかを率直にやわらかく語る。
    長野五輪と日韓W杯では、選手の内面に視線を向けて、プレー中の一瞬の決断や逡巡に推理をめぐらす。
    映画と本とスポーツをこよなく愛する著者による刺激的なコラム批評99編。
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    映画と書物とスポーツ… 「沢木耕太郎」が愛してやまない三つのものを題材にした99編のコラムです。


    映画評『銀の森へ』を読んでいるとゆっくり映画を観たくなりましたねぇ。

    『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』、『ナビィの恋』、『あの娘と自転車に乗って』、『ショー・ミー・ラヴ』、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』、『バスを待ちながら』、『蝶の舌』等々、、、

    1930年代のスペイン北部の小さな村を舞台とした少年と老教師の物語『蝶の舌』は特に気になるなぁ。

    でも、キルギスを舞台にした少年期から青年期に移行する手前の男の子の物語『あの娘と自転車に乗って』も観たいなぁ。

    キューバが舞台の『バスを待ちながら』に気になるし、、、

    あ~っ… 色々観たいけど時間がないないよなぁ。


    そして、書評『いつだって本はある』を読んでいるとのんびり本を読みたくなりましたねぇ。

    「ダグラス・ダン」の『ひそやかな村』、「小柳次一」と「石川保昌」の『従軍カメラマンの戦争』等々

    読みたいけど、読むのが怖いなぁ… と思ったのが「リチャード・プレストン」の『ホット・ゾーン』。

    エボラウィルスについて説明されているノンフィクションらしいのですが、著者が言っている「地球の免疫システムが、自己を脅かす人類の存在に気付き、自衛のための活動始めた結果かもしれない」という言葉が深く印象に残りました。

    『風の谷のナウシカ』での腐海に近い概念なのかもしれないですが… 本当にそうだとしたら、私たちは駆逐されて行くしかない運命なのかな。


    2002年FIFAワールドカップ(日本/韓国)の観戦記『ピッチのざわめき』を読んでいると、「沢木耕太郎」の視点からラグビーワールドカップの観戦記も書いて欲しいなぁ… と思いましたね。


    「沢木耕太郎」が愛してやまない三つのものを味わうことのできる『シネマと書店とスタジアム』は、「沢木耕太郎」にとって聖地なんだそうです。


    この三つって、私にとっても聖地だよなぁ… と思いながら楽しく読むことのできた一冊でした。

  • 昨年読みまくっていた沢木耕太郎の本を久々に読んだ。この本は、単行本で発売された直後に買って読んでいたが、どうしてもその本は見つからず、文庫本を買い直して再読。2002年刊行なので、19年ぶりということになる。映画と本とスポーツ観戦。私が大好きなものばかり。初読から19年の時を経ているが、19年前より、より映画も見ているし本も読んでいるしスポーツ観戦もしている。前回読んでどんな印象を持ったかよく覚えていないが、けっこう時間かけて読んだと思ったが、今回は実質1週間ほどで読んだし、より頭に入った感じがする。

  • 桜庭一樹さんの読書エッセイ中で知った本。
    シネマと書店とスタジアム。映画と本とスポーツ。
    特にシネマ評がよかった。
    「あの娘と自転車に乗って」「ヤンヤン 夏の想い出」

  • 辛口。だけど文章が上手だから、納得する。
    いろいろ興味深い本も映画もあるので、いつか時間ができたら参考にしよう。

    オリンピックに関しては、ここまで辛口というかネガティブな感想ばかりで楽しめたのだろうかとちと不安。

    W杯は個人的には興味のないスポーツだけれど、とても見方、書き方が美しいと思う。

  • 2018.10.31

  • コラムが全て読み切りなので精読する必要はない。かじり読みで十分だ。

  • (リリース:ウララ)

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著者プロフィール

1947年東京生まれ。横浜国立大学卒業。73年『若き実力者たち』で、ルポライターとしてデビュー。79年『テロルの決算』で「大宅壮一ノンフィクション賞」、82年『一瞬の夏』で「新田次郎文学賞」、85年『バーボン・ストリート』で「講談社エッセイ賞」を受賞する。86年から刊行する『深夜特急』3部作では、93年に「JTB紀行文学賞」を受賞する。2000年、初の書き下ろし長編小説『血の味』を刊行し、06年『凍』で「講談社ノンフィクション賞」、14年『キャパの十字架』で「司馬遼太郎賞」、23年『天路の旅人』で「読売文学賞」を受賞する。

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