いのちの記憶 銀河を渡るII (新潮文庫)

  • 新潮社 (2025年1月29日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784101235370

作品紹介・あらすじ

こことは別の場所に行き、ここにいる自分とは別の自分になってみたい――。盗賊にさらわれることに憧れていた少年時代、シルクロードを旅する私に父が詠んだ一句、北欧の小さなホテルでの会話から得た教訓、外の世界へと足を向かわせた熱の正体、人生の岐路となった『危機の宰相』、高倉健との偶然の出会いから始まった交流、そして永遠の別れ。忘れがたい無数の日々を追憶するエッセイ集。(はじめp71より引用)

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

人生のさまざまな出会いや思い出を振り返るエッセイ集であり、著者の豊かな人間関係が色濃く反映されています。特に美空ひばりや高倉健との対談を通じて、著者が感じた情熱や感謝の気持ちが丁寧に描かれています。高...

感想・レビュー・書評

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  • もともとは「銀河を渡る」というエッセイ集を、「キャラバンは進む」と「いのちの記憶」に分けて文庫化した作品。旅に関する内容が比較的多かった「キャラバンは進む」に比べ、「いのちの記憶」は対談をもとにしたものが多い。美空ひばり、高倉健といった人々との対談。特に高倉健とはこんなに深い交流があったのかと驚きました。

  • 「教訓は何もない」と「ふもとの楽しみ」が心に残った。

  •  著者が25年間にわたり書き記したエッセイを集めた著書『銀河を渡る』を文庫化する際に2冊に分化したうちの後編が本書だ。そのエッセイが書かれたときに、振り返った過去の出来事について思いを馳せるようなエッセイが主だ。また、後半は著者がかかわった方がなくなられた際に、その交流のあらましが書かれている。

     恩師であったり、仕事関係の恩人であったり、有名人であれば美空ひばりさんであったり。特に印象に残るのは高倉健さんだ。それは、私が高倉健さんのファンだというだけでなく、沢木耕太郎さんを語るうえで切り離せないボクシングを通じての関りであるからだ。つまり、著者と高倉健との情熱のやり取りが書かれているからだと思う。

     過去を想うとき、その記憶が愛おしくよみがえる年齢を迎えた私自身に、本書に書かれた内容は心に響く。

  • このエッセイのお陰で、山田風太郎にのめり込んだ。

  • 追悼文が多いのは、それだけ筆者さんが人との関わりの多い人だということの証左だと思った。普段読む小説家のエッセイと違ってノンフィクション作家だからかしら。しんみりしすぎない、でも故人への思い出の詰まったいい文章が多かった。

  • 2025年2月読了。
    なんというか沢木耕太郎さんはいつの間にか自分にとっての「カッコいい大人の男」を表象するアイコンのようになりつつある。自分では逆立ちしてもう追いつくことができないカッコよさの極北というか伏して仰ぎ見るのが自分にとっての沢木耕太郎だな。

    61ページ
    幼い頃の好きなテレビ番組にルート66や逃亡者が出てくるがあたり、大器の片鱗は既にこんなところに萌芽している。

    110ページ
    酒場だけの知り合いが犬丸一郎(帝国ホテル社長、犬丸徹三の子)だったというエピソード。会席料理のように小出しに料理が出てくることに不満を言う犬丸氏に対してそういう料理の提供が嫌でないという沢木さん、後年になって一皿だけを食べたいというのは「欲望の収縮」の問題と分析。

    133ページ
    大人が若者に真に与えることができるのは、「君は何者かになりうるんだよ」というメッセージだけではないだろうか。これはシビれます。

  • 著者が出会った幾多の出会いと別れについて書かれたエッセイをまとめたもの。特に高倉健とのエピソードにはその人間性が克明に描かれている。旅の印象が強い著者の違った一面が窺えるエッセイ集。

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著者プロフィール

1947年東京生まれ。横浜国立大学卒業。73年『若き実力者たち』で、ルポライターとしてデビュー。79年『テロルの決算』で「大宅壮一ノンフィクション賞」、82年『一瞬の夏』で「新田次郎文学賞」、85年『バーボン・ストリート』で「講談社エッセイ賞」を受賞する。86年から刊行する『深夜特急』3部作では、93年に「JTB紀行文学賞」を受賞する。2000年、初の書き下ろし長編小説『血の味』を刊行し、06年『凍』で「講談社ノンフィクション賞」、14年『キャパの十字架』で「司馬遼太郎賞」、23年『天路の旅人』で「読売文学賞」を受賞する。

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