魔性の子 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 5550
レビュー : 632
  • Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101240213

感想・レビュー・書評

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  • 最初に出たのがこの「魔性の子」とのことだけど、
    実のところ、それから10年後に刊行された「黄昏の岸 暁の天」の時期の、蓬莱の泰麒の物語。
    もうこんな頃から、十二国記の全貌ができていたことに驚いた。
    十二国記を読んだ後だと、正体がわかっているので、ホラーといっても怖くはない。
    麒麟と王が行方不明の6年間、こんな風になっていたのか、と。
    でもいきなり魔性の子を読んだ場合は、この得体の知れなさが不気味だろう。

    まさに「魔性の子」。。。

    泰麒を「守る」ために、敵対する者にことごとく報復が加えられる。
    「祟り」だとおそれられ、報復が報復を生み、泰麒は憎しみと血で汚されていく。

    泰麒が悪いわけではないのはもちろんわかるけど・・
    「誰も悪くない」というより、白汕子とゴウランが悪いよね。。
    誰より、泰麒の気持ちを酌まなければならないのに。
    誰より、血を望まないのは泰麒なのに。

    なんだか、切ない話だった。

  • 長編新刊に備え、久々に再読。ぐいぐい読ませる。面白いなー。かなり人が死ぬしスプラッタホラーでもあるけど、高里の孤立と広瀬の一方的な同胞意識が肝。高里のピュアさが広瀬の(ヒトの)醜さを際立たせてしまう。最後の最後におれは?って聞いちゃう広瀬に、痛々しさと同等の切なさを思う。改めて読むと後藤先生のありがたみを感じる。色々見えていて、良い人。
    メーターの方では持ってるこの表紙出てこなくて新装版で登録したが、この旧版の背後の黒髪ウェーブは…誰?泰麒?

  • 十二国記のエピソード0。

    夫が持っていた月の影〜から読もうと思っていたら図書館の予約の兼ね合いでこちらを先に読むことに。
    十二国記の内容を知らないので、登場人物から話を予想できずドキドキしながら読むことができました。
    広瀬も結局は自分のために高里の側にいたっていうのが、人間臭さってことかなぁ…

    それにしても人が死にすぎる…

  • 「この本はホラーだから」と聞いていたのだが、成程、この本を単体で読んだら確かにホラーだ!

    しかし、私は十二国記シリーズの今出てる最新刊の後にこれを読んでしまった為、もうこの物語は泰麒でしか有り得ず、全くホラーでもなくスイスイと読めてしまった。
    読む順番が違っていたら、全く違う物語になっていたのだろうなぁ。

  • 十二国記シリーズを読んでからなので、ずっと泰麒ー!!ってなってました。なるほど、逆の時点からみれば間違いなく十二国のある世界もそこに生きる者もその道理もホラーなのだわ。ラストの広瀬が本当につらかった。選ばれたかった、って、それ、ほんとに、もう、って言葉に尽くせない気持ち。

  • 新刊に備えて再読。最初はホラーと思って読んでて最後のほうでポカーンとなったのを思い出す。でも最初の描写をよく覚えてたので風の海読んだときの衝撃もすごかったなあ。
    相変わらず広瀬がみじめでしょうもなくて好き。わたしらはこの人だよね。せめて後藤さんになりたい。
    今読むと、汕子ごうらん、お前らー!って思うけども。学校とか、どうやったんじゃ。とうてつが怖いのかこれ。

  • 再読(・ω・)を
    風の海‥を読む前にこちらから。

    昔、友達にゴーストハントっていう
    面白い漫画があると言ったら、
    友達は小野不由美さんのファンらしく、
    小説の方を教えてもらいました。
    (小説が原作とは知らなかったのです)

    その流れで魔性の子、十二国記とおすすめされ
    その際友達が是非にと くれた本が魔性の子。

    怖いけど止まらず
    どっぷりどっぷりはまりました。

    泰麒の話は、
    こちらとあちら、両方が読めて
    二度美味しいといいますか、
    深く堪能できるのが良いです(。-_-。)

    魔性の子を先に読むか、
    風の海、迷宮の岸を読むか
    毎度迷う(´-ω-`)

    セットで読んじゃいます(。-_-。)

  • 陽子が探していた反対側の世界。

  • ここ最近では、最高の娯楽小説だった。

    ホラー小説≒人間の醜さ。ってデフォルトなの??
    なーんて僅かな疑問も掠めたけど、読みやすいし、楽しめるし、良かった。
    遅読の自分が1日で読めたのは、面白い!!って理由しかないな。

    マイナスにナルシストな若者で、自分は一般人とは変わってるって自惚れたい人間が、(偏見だが)活字読んでる人多そうだけど、それを巧みに利用してるのは、意図してか意図してないのか、突出した嗅覚なのか職人なのか商業的なのか純粋なのか。。。。。
    なんて読んでて感じたりもしたなぁ。



    深読みしないで娯楽として楽しむ物語かな。

  • シリーズ物の一部としての読んでもいいし、一つのホラー小説として読むこともできる。

    人間関係に焦点を当てた物語の展開をしながらも、それをありきたりのものに終わらさない。

    わくわく感を呼び起こされる小説。

著者プロフィール

小野 不由美(おの ふゆみ)
1960年生まれ、大分県中津市出身の小説家。大谷大学在学中に京都大学推理小説研究会に所属。夫は推理作家の綾辻行人。
1988年、『バースデイ・イブは眠れない』でデビュー。2013年5月、『残穢』で第26回山本周五郎賞を受賞。代表作にテレビアニメ化された『悪霊シリーズ』、『十二国記シリーズ』、『屍鬼』など。

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