東亰異聞 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 3755
レビュー : 420
  • Amazon.co.jp ・本 (443ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101240220

感想・レビュー・書評

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  • かつて新刊で買い、読み、おぉ〜!と思った記憶があるのに、先日中島さなえ氏のレビューで内容が全く思い出せない事に愕然とし実家の本棚から持って帰り読む。新しい時代への希望と切り捨てられる前時代的なものへの哀しみとが混在する維新後の都。怪奇な事件は物騒ながらも現代からすれば不思議がきちんと存在する世の方が、私には良き時代に思えてしまいます。

  • 下手な仕掛けで引っ張られ、読み終わってがっかりさせられるミステリーが多い中、衝撃のラストとはこういうことかと納得させられる。作中起きる事件はどれも不可思議に思わせながらも、実はタネも仕掛けもあった。これで終わりと思ったら、のっぺらぼう的な驚かせ方。歴史ミステリーではなく、あくまでもファンタジー。東京ではない。そこが一番の魅力か。

  • 再読にもかかわらず一気読み。犯人の正体はさっぱり忘れてたのに、輔だけはやけにはっきりと記憶に残ってました。やっぱりあの印象的な登場シーンと容姿のせいだろうか…。笑

  • 時は明治二十九年、魑魅魍魎が蔓延る、帝都・東亰(とうけい)。火炎魔神・闇御前に、人魂売りや首遣いといった奇怪な事件を追ううち、高名な公爵家(鷹司家)の御家騒動に行き着く。
    東京のパラレルワールド的扱いな東亰、新しいものと旧いものが入り雑じった明治時代のレトロな背景、時代を感じさせる文体・語調が魅力的な伝奇ミステリー。

    初子の嫌がらせが壮絶。
    子供を使ってまで復讐するようなことなのか、自分には理解できない。
    直・常の狂気を孕んだ兄弟愛に驚いたが、ラストの万蔵には...してやられた!
    左吉が哀れ。
    結局、彼の真意ははっきりとした描写が無いので、読者としては慮るしかないのだけれど。
    常との↑シーンは官能的でドキドキ♪

  • 世界観は面白いけど、ミステリーなのに、ラストのトリックの部分でこの世の物ではない者を登場させるのは、ちょっとずるいと感じた。あと漢字の読みが独特で、するすると読めないのが難儀。

  • 帝都・東亰、その誕生から二十九年。夜が人のものであった時代は終わった。人を突き落とし全身火だるまで姿を消す火炎魔人。夜道で辻斬りの所業をはたらく闇御前。さらには人魂売りやら首遣いだの魑魅魍魎が跋扈する街・東亰。新聞記者の平河は、その奇怪な事件を追ううちに、鷹司公爵家のお家騒動に行き当たる…。人の心に巣くう闇を妖しく濃密に描いて、官能美漂わせる伝奇ミステリ。
    (BOOKデータベースより)

    ***

    最初、かなり読みにくくて(話的にも、文章的にも)挫折も覚悟したけど、終盤はすごく面白かった。

    あれは味方かと思っていたけど、そうでなかったのが残念。
    個人的には名前を略して違う読みをするのがツボでした。

    しかし明治について知識がなさすぎて想像するのが大変だった。
    江戸末期~大正初期のことをもっと知りたいな。

    小野さんは畢竟という言葉がお好きなのかな。
    延王も敏夫も使っていたし(漢字あってるかな)。

  • おどろおどろしくも華やかで幻想的な雰囲気がすごく好み。

  • 世界観がとにかく好きです!
    ラストの大どんでん返しはもう手に汗握るって感じ。
    昔の東京舞台っていうより、東京というパラレルワールドが舞台って感じですね。
    ファンタジー要素も入ってきます。
    でも本格ミステリーホラーです。

  • 何年も前に初めて手に取った時から、出だしがすごく印象的でした。なぜかずっと出だしから先に進めなかったのですが、ようやく読了。
    怪奇系かと思いきや公爵家のお家騒動をめぐるミステリーであり、かと思えば夜の者が蠢く「東亰」の物語でありという伝奇ミステリ。
    間が長く感じて一気に読むというのではなかったのですが、それでもさすがの文章力と、最後のどんでん返しには驚かされました。

  • 十二国記シリーズで小野さんの素晴らしさに目覚め、こちらはどうだろうと思って読んでみましたが…

    うん、よくわからん。

    常と直がお互いに家督を譲ろうとして、それぞれ闇御前と火炎魔人になって…というのも、少し無理がないかなあとも思う。
    魑魅魍魎は実はいる、という風にするなら、もう実は全部、そういう妖なのでした!ってされる方が良かったかも…いや、それはないか。笑

    ちょっとついていけない部分が多かったかな。
    私の読解力がないせいか。

    いまいちでした。

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著者プロフィール

小野 不由美(おの ふゆみ)
1960年生まれ、大分県中津市出身の小説家。大谷大学在学中に京都大学推理小説研究会に所属。夫は推理作家の綾辻行人。
1988年、『バースデイ・イブは眠れない』でデビュー。2013年5月、『残穢』で第26回山本周五郎賞を受賞。代表作にテレビアニメ化された『悪霊シリーズ』、『十二国記シリーズ』、『屍鬼』など。

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