東亰異聞 (新潮文庫)

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本棚登録 : 3759
レビュー : 420
  • Amazon.co.jp ・本 (443ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101240220

感想・レビュー・書評

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  • 「夜は光が隠れるから暗いのだろうか、それとも、闇が立あらわれるから暗いのだろうか」ぐらいまではワクワク読んだ。その先は集中力持たんかった。。

  • これが、ホラー小説なのかミステリー小説なのかは分からないが、小野先生らしい作品でとっても面白かった。
    最初は、読みにくい文章だな、と感じていたが、文字通り最初だけだった。中盤以降は、一気に読める作品だった。
    物語は文明開化後の日本のパラレルワールド。魑魅魍魎が跋扈する中、一つの華族のお家争いが発生することに関連があると判明し、調査をしていくと。。。
    お家争いの結末は、家族ゆえに思いやりがすれ違ってしまう物悲しさがあった。また、そのお家争いと魑魅魍魎の関係をずっと描いていただけに、最後の告白にはビックリした。
    古きものを切り捨て、新しきものに画一するから出てくる、「ズレ」。これには、魑魅魍魎のみならず、犯罪行為やそれに準じたことをやってしまう現代の人々にも当てはまることなんだと思った。

  • 私には向きませんでした。
    なんていうか、物語に入り込めなくて目が滑る…。途中で飽きちゃって、この本読みながら間に4〜5冊別の本読んだ^_^;
    十二国記は大好きなんだけどな。十二国記以外の小野作品は肌に合わないみたい。残念です。

  • 勧められて手にした一冊。

    最初読んでる内はとにかく読みづらく、なかなか頭に入ってこなかった。

    読み進める内にホラー・ミステリ感に引き込まれていたが、次第に無駄に煩雑な推理小説だなぁと感じ始めた。

    いくつか予想した結末はことごとく外れ、また腑に落ちないところもあったが、楽しめた。

    最後の最後に作品を通してのメッセージが直に述べられているが、勉強不足のため視線が文面をなぞるだけになってしまった。

    時代 を学ぼう、そう思える作品でした。(本作は文明開化を背景にしてる)


    余談だけれど、京極夏彦に似た何かを感じたなぁ〜。

  • 帝都、火炎魔人、魑魅魍魎。ワクワクするような単語が背表紙に踊ってます。帝都で魔人ときたら加藤でしょ?帝都物語みたいなサイキック(?)バトルを期待してたんで、正直、肩透かしでした。『ガリレオ』っぽい内容に近い気がする。期待してたのと違ったので退屈でした。せやけど、続編が有るなら読んでみたい。

  • ある日、町で恐ろしい怪異が、次々と起こり始めた。突然火に包まれる人影、夜の闇に浮かぶ生首、どこからともなく現れる人魂売り、そして、突如現れ、さっと姿を消す、着物姿の美女。怪異の現場には、必ず、怪我人か、死体が!これは、妖怪の仕業か、あるいは、人間のしたことか?人であるならば、いったい、だれが、何の目的で、どうやってこんな仕掛けを? うーん、なんだか、無理のあるストーリーのような?普通、こんなトリック、みてわかりそうだし。まぁ、夜の闇の中では、冷静ではいられないってことかな。でも、人の中に、むりあり妖怪を紛れ込ませたり、霊能力者を登場させた、目的がわからない。

  • ミステリを読んでいるつもりで謎解きを追っていたら
    「何か…ちょっと腑に落ちないかも…」と思った直後の驚きの展開…
    その展開後の市井の人々の生活の描写に
    東日本大震災や原発事故(世界が変わってしまった実感とそれでも続く日々の生活)が頭をよぎったのだけれど
    この作品の初刊が1994年であることを解説で読んで驚いた。
    その解説内で阪神大震災とオウムのサリン事件に言及して書かれた
    「本書はその『前夜』に送り出された予兆めいた書物の一つだった、と思える」という一文には思わず大きくうなずいた。

    十二国記でもそうだったけれど、フィクション、ファンタジーに
    このように世相を巧みに織り込んで表現できるって
    本当にすごい力だなあと思う。

  • 最近、コミック版の文庫がでたようで――コミック版を読みながら、「ここは、こういう文章で表現されていた」「ここは、こう解説されていたな」と、思い出しては気になってしまったので、久しぶりに原作を読み返した。

    ホラーかと思いきや、ミステリー……しかし、再び最後の最後で世界がひっくり返される。鍵となる人物は、よくよく読み返せば登場時から徹頭徹尾正体不明であったにもかかわらず、初めて読んだ時には、お家騒動に絡む人工的なからくりを読み解かされているうちに、すっかり目を逸らさせられ呑み込まれてしまっていた。

    謎が解けて大団円……とはいかないが、ホラーならではの――もうひとくさりふたくさりあったなら落ち着けるだろうに…と感じる物足りなげな後味と、大きな嵐の過ぎ去ったような妙にすっきりとした寂寥感を覚える終焉が用意されていた。

    常さんは、呼吸するようにあまりに自然に――ひとつの願いに染まってしまっていたのだろう。それは、善悪も白黒も超えて、確かにただただ純粋で美しいのではないかと感じさせられた。

  • 遷都より29年を経た帝都「東亰」。
    そこでは人魂売りやら首遣いだの魑魅魍魎が跋扈し、さらには鋭い鉤爪で辻斬りを働く闇御前、高所から人を突き落とし、全身を炎に包まれながら消える火炎魔人が現れては無差別に殺戮を繰り広げていた。

    新聞記者の平河と万屋の万造はこの事件を追ううちに、ある華族のお家騒動を目の当たりにすることに。

    帝都の闇に蠢く魍魎とは、この世のものではない何者か?
    それとも、業深い人間をそう呼ぶのだろうか。

  • 昔読んだのを思い出したくて単行本を買いました。最後のどんでん返しと言うかカタルシスが衝撃的で、いきなり物語の性質自体が変わってしまったようだった。雰囲気も時代も大好き。またこういう感じのを書いてほしいです。

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著者プロフィール

小野 不由美(おの ふゆみ)
1960年生まれ、大分県中津市出身の小説家。大谷大学在学中に京都大学推理小説研究会に所属。夫は推理作家の綾辻行人。
1988年、『バースデイ・イブは眠れない』でデビュー。2013年5月、『残穢』で第26回山本周五郎賞を受賞。代表作にテレビアニメ化された『悪霊シリーズ』、『十二国記シリーズ』、『屍鬼』など。

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