屍鬼(三) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (425ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101240251

作品紹介・あらすじ

逃げ場のない恐怖の底に堕ちた村で、深夜、何者かの影が蠢き始めていた。窓の外に佇む凍えた気配、往来の途絶えた村道で新たに営業し始めた葬儀社、そして、人気のない廃屋から漏れる仄暗い灯…。その謎に気付いた者たちの背後に伸びる白い手。明らかになる「屍鬼」の正体。樅の木に囲まれた墓場で月光が照らし出した、顔を背けんばかりの新事実とは-。もう止まらない、驚愕の第三巻。

感想・レビュー・書評

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  • 小野不由美、、、恐るべし。

    どうして。どうしてこうも、、、、

    長編のミステリだと思って読んでたら、ファタジー?!なのかな!?まさかの展開!!!!
    死屍がもうすぐそこまで!!!!!

    この淡々と紡ぐ人物背景、普通のその辺にいるような近所の人、学生、友達の子供、そのお父さん、旦那さん、息子の友達、従兄弟、義理の親戚、遠い親戚、友達の夫、親、兄弟、どれをとってもいる、わたしにも。

    そのいそうな身近な人間がどんどん襲われていく。

    普通の人が、どうやって対応していくのか。この不可抗力な自体に、どうやって立ち向かう。

    ありえないんだけど、ありえたら、、、、

    こう思わせるところが、小野不由美の天才的才能だと思う、、、ホント、

    待って、ちょっと待って、なに?なんで、いや、ちょっと待って。

    って文庫本に向かって言っちゃいます。
    4巻大至急読みたい、、、、

  • 夏野と田中姉弟は、「起き上がり」の正体を知る。
    それは、既に死んだはずの村人達。
    死んだ人間を再び眠らせるには?

    郁美さんの言動は、何だかオオカミ少年を思わせます。
    普段から信用されていない人は、
    いざという時本当の事を言っても、誰にも聞いてもらえない。
    それを上手く利用した桐敷家、恐るべし…!

    常識、理性という壁に阻まれて身動きが取れない夏野の父親、
    何と愚かな、、、と思うけど、多分自分でも同じようにしかできない。

  • 夏野は次は自分かもしれないと思って動いていることに驚いた。
    そうまで当事者意識で冷静に動けるのが凄い。
    行動力もあるしかおりたちを救いもしたと思う。

    読者の神視点では、夏野が敏夫に相談してくれれば
    せめて具合が悪くなったすぐに父親が病院へ連れていけば
    入院ということになってそこで会話も発生しただろうにと
    口惜しくてならない。

    郁子も折角気がついたと思うなら喧嘩を売りに来るのではなく対策を論じてほしいし
    抹香が効いたのならそれを共有して欲しい。

    気づきかけても結局正常性バイアスが働いて
    今年は変だよねで済まされてしまうのが寧ろリアリティがあって恐ろしい。

    夏野は果たして起き上がるのだろうか。
    折角かおりたちがお守りをおいてくれたり見張りをしようとしたりしたのに
    何も知らないからとは言え彼らの持ってきたものを捨てたり追い返したり、
    連絡するという口約束を当然のように破ったり
    そしてこれも悪気はないのだろうが火葬を選択しなかった結城の行動が苛立たしい。

  • 起承転結の承に当たる3巻では、ついに村の連続死の原因が明らかになりました。
    その謎に気づいた者はまだ少なく、あまりにも荒唐無稽な事実のため周知できず…
    事態は最悪の結果に進もうとしています。

    生と死について考えさせられる本作。
    人は誰もが大切な人の死を拒むものであり、万が一にも先立たれてしまえば、一度は黄泉がえりを望むものだと思います。
    しかし、本当に蘇ってしまったら…?
    そして本人は蘇ることを望んでいなかったとしたら…

    4巻の展開が気になります!

  • うーん。
    まどろっこしい。なんだか同じことを言葉を変えて繰り返して無駄に長い気がしてきた。
    静信がどうにもロリコンに思えて気持ち悪い。

  • 時代設定はどうなのかな?
    怖い〜

  • ついに屍鬼の正体が明らかに。
    これまでの無くなってた人たちが吸血鬼となってどんどん現れる。

    屍鬼の存在に気づいているのはたったの数名。今後の展開が非常に気になる。

    2021年2月22日

  • 神。

  • あまり、起き上がりとか吸血鬼系の話が好きではないので、少しがっかりしながらも、あっという間に読んでしまった。
    早く結末が知りたいなー!

  • 3巻目読了。

    この巻で、死にゆく村人の原因をついに突き止めたのはスッキリしたんだが、あれ、そっちに行っちゃったか?!って。
    もう少し現実味のある原因の方が、良かった。。。(この物語の世界が好きな人には、余計なお世話!と怒られそうだけど)

    ここから先の展開も気にはなるけれど、読むかどうか正直迷う。。。

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著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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