- Amazon.co.jp ・本 (491ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101240510
感想・レビュー・書評
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風の海を読み始めたところで、プロローグが魔性の子と同じだと気づいて、並行して読んだらどうかるかな?とやってみました。魔性の子、すごすぎる、、、先にこちらを読破してしまいました。1巻読んでからこれを読んだから、背景がわかってるけど、先にこの本読んだ人って、どういうふうに思ったのかな。風の海の続きも読みます!
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子供の頃読んだものを再読。ホラー描写の記憶が強かったのですが、大人になって読むと広瀬の心理描写や周りの恐慌が理解できるようになって昔読んだ時よりさらに面白く読めました。
十二国記シリーズを読んだ後で背景を理解しながら読むのももちろん面白いですが、背景を知らずにここから入るのもそれはそれで違った楽しみ方ができるのではないかなと思います。 -
230909*読了
2年越しの思いが果たされた…。
本好きのお友達から絶賛されていた十二国記。
ずっと読みたいと思っていたし、2年前には「魔性の子」を買っていたのだけれど、読むならシリーズ一気に読みたいと思っていたらタイミングが掴めず、今になってしまった。
これはシリーズが本格的に始まる前段階のお話、ということで、まだ「魔性の子」しか読んでいない身としては、今後どうなるのかドキドキでしかないのだけれど。
というか、「魔性の子」は最初に読むべきものではなかった、のか…?発売順でいうと後発なの…?
読んでしまったので、0から入っていくことにします。
それにしても人が死ぬ。どんどん死ぬ。
そしてエスカレートしていく…。
一人の存在のためにここまでの命が奪われる。
自分がどの立場であっても、どう動いたらいいか考えられない。思考停止してしまいそう。
高里くんの立場でも精神崩壊するし、もう消えたいとなるだろうし、高里くんの周りにいる方だとしたら、やっぱりそんな異端で恐怖の存在には消えてほしいと思ってしまいそう。
広瀬先生と、高里くんの違いも切ない。
ホラー、ミステリー、ファンタジー、いろんなジャンルがあるけれど、どれかに絞れずそれらが混ざり合っているのが十二国記なのだと、一冊しか読んでいないがそう思っている。
早く次を読まなければ。 -
「人は誰も何かしら異端だ。身体の欠けた者、心の欠けた者、そんなふうに誰もが異端だ。異端者は郷里の夢を見る。虚しい愚かな、けれども甘い夢だ。」
フィクションでありながらもフィクションに生きることの儚さを訴えかけてくる。
ぜひ読後、王維の漢詩の訳を調べてみてほしい。物語がぐっと深まる。
後藤さんが無事だったのが個人的に嬉しい。 -
まだ謎だらけ!まさに序章、という雰囲気。気になるキーワードがたくさん出てきた。読みやすい文体で、スラスラ読める。
全てにおいて謎が多い。この後どうなるんだ…? -
ついに十二国記シリーズに手をつけてしまった。ずっと気になっていたけど十数冊あるということで非常に迷っていた。読む順番とか色々あるみたいだけど、エピソード0であるこちらの魔性の子から素直に読むことにした。ホラーというわりにはそこまで怖さは感じなかった。が、色んな謎を残したまま終わったため先が気になる!
個人的に印象に残ったのは、高里のことをずっと同胞だと思っていた広瀬。
広瀬「ここは俺たちの住む世界じゃないよな!」
高里「あなたの世界はここ。おれ人間じゃない。」
広瀬「!!!!」
この時の広瀬の絶望感はきっと計り知れないものがあるだろう。そんな広瀬はこの世界とどう折り合いをつけて生きていくんだろうというのが気になった。
広瀬の今後に幸あらんことを。-
ようこそ、十二国記の世界へ。
ここにある伏線を20数年後に回収するという力技も是非お楽しみ下さい。ようこそ、十二国記の世界へ。
ここにある伏線を20数年後に回収するという力技も是非お楽しみ下さい。2024/04/09 -
二十数年で伏線回収とは、ファンの方にとってはすごい出来事だったのかな。とか考えると続きを読むのが楽しみになってきました!二十数年で伏線回収とは、ファンの方にとってはすごい出来事だったのかな。とか考えると続きを読むのが楽しみになってきました!2024/04/10
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十二国記シリーズのプロローグになる物語。割と厚めの本ですが、あっという間に読んでしまいます。
主人公たちの周りで起こる不可解な事故・事件が、回を重ねるごとに残酷になっていくのに、ちゃんとファンタジー要素もあって面白いです。
これから十二国記を読み始める人におすすめの一冊です。 -
少し前に十二国記デビューをして、「月の影 影の海」を上下読破し、世界観には慣れたので、エピソード0の位置にあるこちらを読むことに。
最初から最後まで、ずっと不気味でずっと面白くて、あっという間に読み終わりました…!広瀬さんと高里くんの関係性と距離感を見届けつつ、どんどん加速していく物語の不穏さと、たまに垣間見える何もない日常の場面のメリハリが、物語に奥行きを生んでいるな、と思いました。
選ばれた者と選ばれなかった者、そして獣ではないのに野蛮な人間という生き物。越えられない境界線のようなものが、段々色濃く分かるようになっていくのが、文字から痺れるように伝わってきて、読了後は胸いっぱいになりました。
まだ十二国記自体の世界観を、少ししか知らない身なので、これから続きを読んでいってもっと深く分かった頃、また読み返すと新しい発見があるといいな…と思える作品でした。