月の影 影の海 (上) 十二国記 1 (新潮文庫)

著者 :
制作 : 山田 章博 
  • 新潮社
4.32
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本棚登録 : 4778
レビュー : 414
  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101240527

感想・レビュー・書評

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  • ファンタジーは全く苦手だったのだが、この作品は一気読みした。

    同じ会社の方に貸して頂いた一冊。

    主人公が日本出身。日本の名前。
    これが受け入れ易い。

    物語は次第に現実から遠ざかる。
    正しくファンタジーの世界へ加速してく。

    が、しっかりついていくことができる。
    次々に起こるアクシデント。

    全く飽きさせず、同じ速度のまま下巻へ・・・

    こんなにファンタジーに没頭したのは初めての経験だ。。。

  • 初めてこの本を読もうとしたのは中学生の頃。10ページと耐えられずに挫折しました。
    何故なら主人公の陽子が嫌いなタイプだったから。

    八方美人だし、クラスのいじめには結果的に加担してるし、「女版のび太か!!?」と叫びたいくらい何もできないし(もう高校生である上に、射撃ができない点でのび太にも劣る)無理だわーこの主役うんざりだわーと・・・

    思ってたんですが、お友達から
    「十二国記を読まないなんて人生の10分の9は損してる!!」
    と説得を受け、再読してみたらこれが途中からすごく面白い。

    何より陽子ちゃん、「女版のび太」が「バルサ(『守り人シリーズ』)」に急成長するなんて・・・本当にがんばったね(涙)

    というわけで、今や「手を出して良かったなあ」とオススメ下さった方に感謝しております。下巻まで読んだので、続き読むのが楽しみ~

  • 最初に読んだのは中学生の頃だったか。
    改めていま読み直しても、本当に大好きなファンタジーである。
    誰にでも合わせるようにして、気が進まなくても笑ってみせて、でも中身は何もなくて。そんな風に生きていた時期が長いことあった。
    まさにそんな生き方をしてきた陽子は異界に放り出され、自分の空虚さと世界の冷酷さに打ちのめされる。
    だが彼女は生への執着に目覚め、それ以上にただの執着に終わらない精神的な成長を遂げていく。

    最初のみっともない姿に共感しながらも、これだけのカタルシスを味わえる作品を私は他に知らない。
    かつてのどうしようもない自分を忘れていないか、というときに読む本。

  • 完全版を全て揃えて、再読。あんなに弱々しい陽子がどんどんたくましくなっていく。肉体的にも、それ以上に精神的に。すごいよなぁ。上巻があまりにも絶望的なので、下巻ではどうにか好転してくれることを願います。

  • 十二国記は人によって好きなお話はさまざまだろうけど、私はやっぱりこのお話が一番好き。
    異世界に飛ばされて何の苦労もないだなんてそんなわけはない。ヒロインが強かに成長していく様子がすき。

  • シリーズもの、再刊行分。やっぱり、このシリーズには山田章博氏の挿絵でなければ!
    怖いし、容赦ないし、弱い部分を徹底的に見せつけられるようで読み終わると体力を奪われたような気がするくらい、本気の物語。
    この最初の巻の主人公・陽子にはどうしても肩入れしたくなってしまうのか、べつの巻で陽子のその後が知れると「ああ、がんばってるんだな」と嬉しくなる。そんな魅力もいろんなところにあって、やめられない。

  • お気に入りはラクシュンによる介抱シーン。
    上巻でどん底に落としてからの、落差でグッっときます。

    あとコレ↓
    " 陽子は腕を伸ばす。ふかふかした毛皮を抱きしめた。わわわ、と奇声を上げる楽俊を無視して灰茶の毛皮に顔を埋める。想像通り、ひどく柔らかい感触がした。 "

    十二国記は八方美人の醜さをやたら訴えかけてきますね。魔性の子のセリフが頭から離れない。「全員を好きだってことは、誰も好きじゃねえってことだ。 」

  • 女子高生の陽子が、不穏な夢を見る中、ある日突然異界に連れ去られる。

    彼女には何の知識も与えられないまま、異世界の住民達は彼女を裏切り続けてゆく。

    陽子が語る。
    「二度と人を信じるなという、これはその戒めなのだ。」

    この言葉以降、彼女の口調も恐らく空気感もまったく別人になってしまう。
    信じるものはなくとも、ただ生きて帰りたい。
    その思いだけが彼女を動かす。

    女の子らしく振る舞いなさい、という厳しい躾のもとに育てられた彼女が、武器を持ち闘いに身を染めるまでの葛藤が徐々に明かされてゆく部分が面白い。

  • 上・下巻。
    新潮社版 十二国記 エピソード1

    この『月の影 影の海』は壮大な物語のほんの導入部分。
    今のところシリーズ中、最も陰惨な物語で、人間の心情や壊れていく過程がとても壮絶でリアルだと思います。

    ファンタジー要素がありつつも、そのリアルな世界感に圧倒されます。

  • 2013.10.20 pm10:50読了。一気読み。息抜きに。人気があるようなので手に取った。もやもや。ごく普通の高校生がいきなり異世界に飛ばされて、ひとに何度も騙されながら妖魔と戦うという内容。とにかく裏切りが続く。人間不信。自分に絶対的な味方がいない。そんな状況は、想像しただけでも怖いし、正直耐えられない。絶対的な味方なんて当たり前になっていてそれを疑うなんて今まで考えなかった。ときには当たり前を疑うことが大事だし必要。それは分かるけど、自分の親とか信頼関係のあるひとに対しては疑いたくない。子供じみた考えだが、そう思わずにはいられない。絶対的なモノをなくした彼女がどうなるのか。下巻があるってことは死なない…よね?下巻も一緒に買っとけば良かった…とにかく次巻に期待。

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著者プロフィール

小野 不由美(おの ふゆみ)
1960年生まれ、大分県中津市出身の小説家。大谷大学在学中に京都大学推理小説研究会に所属。夫は推理作家の綾辻行人。
1988年、『バースデイ・イブは眠れない』でデビュー。2013年5月、『残穢』で第26回山本周五郎賞を受賞。代表作にテレビアニメ化された『悪霊シリーズ』、『十二国記シリーズ』、『屍鬼』など。

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