月の影 影の海 (下) 十二国記 1 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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感想 : 674
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101240534

作品紹介・あらすじ

「わたしは、必ず、生きて帰る」──流れ着いた巧国(こうこく)で、容赦なく襲い来る妖魔を相手に、戦い続ける陽子。度重なる裏切りで傷ついた心を救ったのは、〈半獣〉楽俊(らくしゅん)との出会いだった。

感想・レビュー・書評

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  • 下巻に取り掛かって数十ページで「面白くなかったらシリーズは撤退する」という方針は、あっさり「シリーズ読破する」にとって変わった。上巻のゆっくりとした展開は、秀才のネズミ半獣・楽俊の登場によって急速に変わった。「世界」の全体像はうっすらと立ち現れた。以降怒涛の展開に至る。すみません、「陽子が実は麒麟の生まれ変わり」という私の事前認識は間違いでした。それぐらい私は、このシリーズのことを知らなかったと思って許していただきたい(「許す」と言われても貴方様にお仕えはしませんが^^)。下巻は久しぶりに1日で読み切った。

    理想国家論に「民主主義か、名君による独裁か」という議論がある(cf.「銀河英雄伝説」)。この世界の構造は、とりあえず各々の弱点を克服したものように感じた。それでもやはり綻びがあるらしい。まぁそうだろうな、とも思う。

    キャンベルの英雄理論に則して考察するに、陽子は未だ「究極の恵み」と「英雄の帰還」まで至らない。倭国(日本)に戻ることが「帰還」とは私は思わない。「帰還」には長い歳月が必要だと私は予測する。しかも、倭国と十二国との時間軸が同時に進んでいるっぽい。この作品が描かれて、未だ完結していないのはその辺りに秘密があるのではないかと、ふと思った。私の予測が当たっているかどうかは、このシリーズを読み終わって又考察してみようと思う。

    また、私の大胆な考察を(未だ第一部しか読んでいないのに)もう一つ披露する(←何の与太話かと笑って貰っても良い)。十二国の地図が下巻で披露された。先ず思ったのは、これは宇宙の自然が造る姿だろうか、ということだ。その規模がいくら巨大だとしても、千年以上の歴史があろうとも、この世界は人造物である可能性が高いと思う。一応メモとして、此処に書いておきたい。

    もし気に入ってシリーズを読み始めたら、当初は月2冊ぐらいのテンポで楽しみながら読み切ろうと思っていた。困ったことになった。そんなテンポに我慢できるだろうか。


  • 小野不由美さんの
    『十二国記・月の影 影の海』
    感想長いです…(^^;;

    壮大なお話のざっくりしたあらすじ

    ジーンズをはいただけで親に怒られちゃうような、超超箱入り娘の陽子。
    人の顔色ばかり伺い、親、先生、友人、誰にでも良い顔をしてしまう、とっても気弱な女子高生。

    そんな彼女がある日、学校に現れた妙な服装をした"ケイキ"と呼ばれる男性に半ば無理矢理に意味不明な契約を結ばされる。
    そしてケイキが現れたとほぼ同時にもの凄い数の妖獣が現れ、陽子達を襲ってくる。
    恐怖で『いやー、やめてー』と叫ぶ事しか出来ない陽子に、ケイキは無理矢理剣を持たせ、ライオンのような獣に陽子を乗せる。

    襲ってくる妖獣から、なんとか逃げ切り、気がつくと陽子は異世界にいた。周りには誰もいない。1人きり。

    上巻では、
    異世界の事も、自分が何故ここにいるのか、なぜ幼獣に襲われ続けるのかも、何一つ分からない陽子が(読者も分からない)、出会う人達に片っ端から裏切られ絶望し、空腹疲労ケガに耐えながら次々に襲ってくる妖獣と剣で戦う。ただ『家族のもとに帰りたい』という思いの為だけに心も体もボロボロになりながら、必死で生き延びる姿が描かれる。
    上巻は正直読んでいてとっても苦しかった。

    そして、下巻で彼女は生まれて初めて"楽俊"という名の半獣の友達ができる。共に旅を続ける中で、異世界を知り、自分が異世界に来た理由を知っていく。
    信頼のおける人達に出会い、彼女はどう生きるか悩む。自分の心に対して真っ直ぐ悩む。

    下巻は泣いたぁ!
    異世界に来てからの陽子の心の変化や成長が細やかに書かれ、人を信じる心を取り戻していく姿に涙!

    ファンタジーって凄い!
    用語、異形の生き物、地図、国や政治の仕組み、生活様式、経済、細やかでリアルに世界が作られている。

    実は人物と用語理解に苦戦し、上巻の途中でガイドブックを買いに行った。ガイドブックとネットのデータベースで読み進めて行くのが、一歩一歩、山を登って行くようでまた楽しい。

    これからどんな魅力的な人物や出来事が待っているのか、旅に出発した時のようなワクワク感でいっぱい(^^)
    そして今週末、十二国記をわざわざ届けてくれたお友達に会って「楽しかったよー!」と報告できるのが嬉しいです(^^)

    • 土瓶さん
      あっ! 業務連絡来てた~。

      【方舟】かぁ。
      人気作だよね~。
      驚きレビュー?
      う〜ん。ますます読みたくなるじゃな~い。

      まっちゃんも何気...
      あっ! 業務連絡来てた~。

      【方舟】かぁ。
      人気作だよね~。
      驚きレビュー?
      う〜ん。ますます読みたくなるじゃな~い。

      まっちゃんも何気に読むの速いよね~。
      集中力かな(⁠ ͝⁠°⁠ ͜⁠ʖ͡⁠°⁠)⁠ᕤ
      こっちは集中力散漫だし、すぐに目がショボショボするし、齢は取りたくないですじゃ。フガフガ(笑)

      原画展、楽しんできてね┏⁠(⁠^⁠0⁠^⁠)⁠┛
      2022/09/25
    • 松子さん
      どんちゃん、おつかれー(^^)
      原画展楽しかったよー♪満足!
      そのあと沈黙のパレード見たら、三尺魂の主人公の男の人が脇役で出てたっ!

      そう...
      どんちゃん、おつかれー(^^)
      原画展楽しかったよー♪満足!
      そのあと沈黙のパレード見たら、三尺魂の主人公の男の人が脇役で出てたっ!

      そうだった!
      楽しい方の業務連絡してたしてた

      方舟無理なくね、機会があったら〜
      どんちゃんも私も、akiさんの仕懸けにはまってるから(^。^)

      わたし読むの遅いよっ
      今はね、ちょっとお仕事控えてるから
      時間がいっぱいあるの
      だから今のうちに、みんなに紹介してもらったもの、いっぱい読もうと思って〜♪

      どんじいさん、目も体も大切にするじゃぁ。
      ふんがふんが松ばあより。(〃ω〃)
      2022/09/25
    • 土瓶さん
      まっちゃん、おっつー(⁠^⁠^⁠)

      楽しんでるね~(⁠ ⁠◜⁠‿⁠◝⁠ ⁠)⁠
      そっか、そっか。ありがとう。こっちまで楽しくなるよ♪

      【...
      まっちゃん、おっつー(⁠^⁠^⁠)

      楽しんでるね~(⁠ ⁠◜⁠‿⁠◝⁠ ⁠)⁠
      そっか、そっか。ありがとう。こっちまで楽しくなるよ♪

      【三尺魂】の主人公、もう覚えてないや(笑)
      ていうか、良くわかったね。さ~すが〜╰⁠(⁠^⁠3⁠^⁠)⁠╯

      今、観たい映画結構あるんだよね。
      【ブラッド・トレイン】
      【沈黙のパレード】
      【ヘルドッグス】
      あと、名前忘れたけど女の子が友達の骨壷持って窓から逃走するやつ。グッバイマリコとかいったかな?
      あと、阿部寛の警察の音楽隊のやつ。
      洋画にもなんかあったような。

      う〜ん。映画館に行きたい病を発症しそう。

      良い時間の使い方しとるのう。
      癒やし系のピッちゃんにもよろしく〜♪⁠~⁠(⁠´⁠ε⁠`⁠ ⁠)
      2022/09/25
  • 面白いよ。後は星5までには血湧き肉躍る展開が始まるだけ。陽子の決意には楽俊の貢献が大きいね。熱が冷めないよう「風の海 迷宮の岸」に進んでいきたい。

  • 平凡な日本の女子高生だった陽子は、十二国の南東の国巧国に流れ着き、未だ戦いは続いていた。傷ついた彼女は楽俊というネズミとの半獣に助けられる。北東の国雁国に逃れ、その国の王と会い、自身の宿命を知ることとなる。彼女は、東の国慶国の王に選ばれこの世界に連れてこられていた。責任の重さに悩みながら成長する少女。彼女のこれからと、十二国の統治の流れになるのかな。

    まだ世界観の全貌はわからないですが、今後のストーリーが楽しみです。作者さんが国名や王名に使用している文字などに意味を持たせているのかしら?何かメッセージありそうだけども、まだ掴めないですね。

  • 陽子の行く末を追った。

    なぜこの世界に来なければいけなかったのか…陽子の行く末をひたすら追い続ける下巻。

    故国へ帰るために必ずその真相を掴み取ってみせるという陽子の強い意志を随所に感じられてこれまた涙が出る。

    そして君が楽俊か…♪ずっと気になっていただけに会えたのがうれしい。
    楽俊との関係を築いていく時間も良かった。楽俊の一語一句に胸がキュッとしたな。

    そして思いもよらぬ真相。マジか!これはまだまだ壮大な物語の入り口なのかと思うと胸が高鳴る。
    そしてまたまた、まだまだ、行く末が気になる。

    • くるたんさん
      kumaさん♪こんばんは♪
      ありがとうございます♪
      壮大な物語、ゆっくり追いかけますね✧*。(ˊᗜˋ*)✧*。
      kumaさん♪こんばんは♪
      ありがとうございます♪
      壮大な物語、ゆっくり追いかけますね✧*。(ˊᗜˋ*)✧*。
      2020/01/24
    • 地球っこさん
      くるたんさん、こんばんは。
      コメントでは、はじめまして……で、す、よ、ね?
      いつも素敵なレビューを読ませていたたいてるので、何だかはじめ...
      くるたんさん、こんばんは。
      コメントでは、はじめまして……で、す、よ、ね?
      いつも素敵なレビューを読ませていたたいてるので、何だかはじめましての気がしません 笑

      十二国記、私も大好きです(*^^*)
      くるたんさんの温かいレビューに、陽子のことを思い出しちゃって、つい嬉しくてコメントしてしまいました。

      実は私、初めて『月の影 影の海』の上巻を読んだ時点で、陽子に降りかかる困難があまりにも辛くて読むのを挫折している過去があります(^o^;
      でもまた、十二国記の世界に舞い戻ってこ
      られて本当に良かったと思ってます。

      これからまだまだ広がる十二国記の世界、くるたんさんのレビューが読めること楽しみにしてます。

      あ、楽俊、素敵ですよね♪
      楽俊がいてくれて本当に良かったです。
      2020/01/24
    • くるたんさん
      地球っこさん♪こんばんは♪
      初コメ!ありがとうございます♡
      やっぱり地球っこさんもファンなんですね♪
      そう、あまりにも陽子が不憫で…完全母親...
      地球っこさん♪こんばんは♪
      初コメ!ありがとうございます♡
      やっぱり地球っこさんもファンなんですね♪
      そう、あまりにも陽子が不憫で…完全母親目線で見守っていました。
      楽俊がいてくれて、ガッツポーズ!光が見えました♪
      ねずみ好き、毛皮族好きの私にはたまりません♡
      ゆっくり追いかけたいです(*≧∀≦*)

      地球っこさんのチョイスされる本、レビュー、いつも興味津々、そして憧れてます( •̤ᴗ•̤ )
      2020/01/24
  • 上巻は、気を許した相手にも裏切られ、度重なる妖魔との戦いばかりで読んでいる私も、心が疲れてしまったが、この下巻でネズミの半獣 楽俊が登場したことにより、ようやく一息つくことができ、気持ちもほっとした

    陽子の質問に答える聡明な楽俊の説明により十二国の概要が明らかになり、読者もなるほどそういうことだったのかとちょっと先行きが明るくなった気がする

    親身に世話をし、雁国へ渡る旅にも同行してくれた楽俊を置き去りにしてしまったことを悔やみ悩む陽子

    追い詰められて誰も親切にしてくれないから、だから人を拒絶していいのか。善意を示してくれた相手を見捨てることの理由になるのか。ぜったいの善意でなければ、信じることができないのか。人からこれ以上ないほど優しくされるのでなければ、人に優しくすることができないのか。

    この広い世界にたった独りで、助けてくれる人も、慰めてくれる人も、誰一人としていなくても。それでも陽子が他者を信じず卑怯に振る舞い、見捨てて逃げ、ましてや他者を害する理由になどなるはずがないのに。
    「・・・強くなりたい・・・」
    胸を張って生きることができるように、強くなりたい

    単なる高校生だった頃の陽子とは見違えるようだ

    陽子は、慶の麒麟である景麒が選んだ慶の王であった
    自分にそんな資格があるのか悩む陽子

    まだ故国日本に帰る夢を捨てきれない陽子に楽俊は、今この地上に、陽子以上に慶国の民を幸せにできる王はいない励まし背中を押す
    「おいらは陽子がどんな国を造るのか見てみたい」と

    私も楽俊同様、陽子がこれから慶国の王として、荒れた国をどう立て直していくのか見てみたいと思った

    ここまでで、十二国のうち、功、慶、雁、奏が出てきた
    王の治世がうまくいっている国や後継者が決まらず荒れ果てている国など、ちょっとおもしろさがわかってきた

  • これ以上陽子を苦しめないで…と祈りつつ、上巻を読み終えてすぐ、駆け込むように読み始めた下巻。

    差し伸べられた手をも信じることができなくなった陽子が、ギリギリのところで踏みとどまった場面で涙が出ました。
    自分が人を信じることと、人が自分を裏切ることは何の関係もない、と。
    そのことに気付き、行動に移していく陽子の姿は、強くて美しくて、とてもとても眩しかったです。

    そして陽子がこの世界に連れてこられた理由が明らかになり、怒涛のクライマックスへ…!
    体温上がったのではないかと思うくらいの高揚感に包まれながら読了。
    楽俊、尚隆、延麒など、魅力的なキャラクターが次々登場し、まだまだ彼らの物語が続いていくと思うと、うれしさで身体が震えます。

    読了後、陽子を次々と襲った過酷な出来事は、はたして天意であったのか否か…と考えてしまいました。
    そのあたりもシリーズを読み進めていったらわかるのでしょうか。

  • 下巻読んで良かったです。つくづくそう思いました。
    何だろ。体の中にどっしりした何かが熱くなっているような、丹田に気が集中して重心が落ち着いた……そんな気持ちになりました。
    読んだ人に何かを残してくれる、素晴らしい物語でした。

    あんなに絶望的だった上巻から、陽子を救ったのは半獣、楽俊でした。楽俊の惜しみない優しさに触れることによって、徐々に陽子の傷ついた心が癒されていきました。
    それでも陽子は楽俊を信じることが出来ませんでした。この国に来てから自分に襲い掛かる敵や禍からの命の危機、出会った人々による酷い仕打ちは、それほど彼女を苦しめたのです。
    けれど陽子はついに一歩前へ進みます。自身が人を信じることと、人が陽子を裏切ることは何の関係もない。陽子自身が優しいことと他者が陽子に優しいことは何の関係もないはず。
    強くなりたい、死なない、ぜったいに、負けない……と声にだした陽子は神々しかったです。素敵でした。愛おしかったです。
    自分が誰も信じられなかったこと、敵しかいないんだと思ってたこと、そして楽俊を見捨てて逃げ出し、止めを刺しに戻ろうと思ったこと……そんな心の内を楽俊に明かしたこと、それは陽子が変わりはじめたからこその告白だったんじゃないかと思います。
    陽子の運命は一気に回りだしたのだけれど、その道はこれからも彼女にとって辛く険しいものになるでしょう。けれど、今の陽子ならきっと大丈夫。だって陽子の作る国を望んでくれる者たちがいるのですから。けっして独りなんかじゃないのですから。

    • 地球っこさん
      松子ちゃん

      わぁ、5552さんと初めてコメントのやりとりをさせてもらったのが、この『月の影 影の海』だったんだ。

      もう4年前なんですね。...
      松子ちゃん

      わぁ、5552さんと初めてコメントのやりとりをさせてもらったのが、この『月の影 影の海』だったんだ。

      もう4年前なんですね。
      私はまだ『十二国記』は一度読み通しただけなので、松子ちゃんの楽しそうなレビューに、懐かしさを感じるとともに再読したくてたまらなくなってきました。

      この『月の影 影の海』の上巻は辛くて辛くて……、でも楽俊のおかげもあって下巻はぐんぐんいけました。
      読み終えたあと、ものすごい充足感を味わったファンタジーでした。

      松子ちゃんも残りの旅をどうぞ楽しんでくださいね(’-’*)♪
      2022/10/11
    • 5552さん
      松子さん、地球っこさん、こんばんは。

      懐かしいですね!
      あれからもう、四年も経ったのか…。
      私はもっとずっと昔な気がします。

      ...
      松子さん、地球っこさん、こんばんは。

      懐かしいですね!
      あれからもう、四年も経ったのか…。
      私はもっとずっと昔な気がします。

      おお、楽俊Lover❤が誕生しましたね!
      嬉しい!お仲間ですね。
      読んだのがもう、十年以上前なので詳細は忘れましたが、読んだときの衝撃、感動は今でも覚えています。

      途中離脱中で最新刊(といっても何年か前)も読んでないのですが。

      松子さんが楽しく読んでらっしゃるのを拝見して、ああ、面白い本は時を経ても面白いんだな、と嬉しくなりました。

      これからも良い旅を!

      2022/10/11
    • 松子さん
      ふふ、お二人の4年前のやりとりに
      突然お邪魔してすみませんっ
      でも、なんだかタイムワープしたみたいで楽しいです(^^)

      十二国記、こんな世...
      ふふ、お二人の4年前のやりとりに
      突然お邪魔してすみませんっ
      でも、なんだかタイムワープしたみたいで楽しいです(^^)

      十二国記、こんな世界があるのかぁ♡と毎回、感動しております!
      月の影の上巻が1番辛かったですが、その後の感動はもぅ、もぅ、もぅ、本当に凄かったです!

      はいっ!十二国記旅、ゴール目指して楽しみながら進んでいきたいと思います♪
      2022/10/11
  • すっかりハマりました。

    陽子は過酷な旅を通して精神的にも肉体的にもどんどん強くなっていく。
    自分の弱さに向かい合い、置かれた立場から目を背けず成長する過程がこの上下巻。

    功国を出、延王に助けてもらい、国の様々なしくみを学ぶ。
    国の名前や呼び方の種類、人の名やあだ名など、中国風寄りのファンタジーです。
    日本は蓬莱国と言い、出てきます。

    長い「三国志演義」を観終わり、喪失感半端なかった私にはたまりません。

  • 話がスピーディーに進み、ドラマチックな展開。一旦ここで、休憩にしようかと考えていたのについつい続きを手にとってしまう。
    ファンタジーばあまり読む機会が多くはないが、読んでいると自分達の世界には無いもの・ない概念所謂架空の世界を作り出せることに感動。
    杓子定規な脳ミソを柔らかくしたいと思う。

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著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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