華胥の幽夢 (かしょのゆめ) 十二国記 7 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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感想 : 318
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  • Amazon.co.jp ・本 (351ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101240602

感想・レビュー・書評

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  • 後日談を多く含む短編集。外伝的な扱いかな。
    私は楽俊が気に入っているので
    彼が主役で出てくる「書簡」があったのが嬉しかったです。

    ちょっとした気晴らしには良い本ですね。

  • 長編には長編の、短編には短編の良さがある。

    「責難は成事にあらず」
    たとえ短編でも奥が深い物語です。

    これまで出てきた人物や物語の補完・補足もしつつ、しっかり十二国記の本質(であろう部分)を描いてくる。

    共感できるとはまた違った、「それわかる、それある」がある。スッと入ってくる言葉や行動。

    読んでいるのに、なんか心にあるものを話して聞いてもらった気分に近いかもしれない。

    当然物語としてのおもしろさも充分です。他国の王(たち)から見えている慶国の印象や情勢も少し垣間見えて良かった。「伏礼を廃す」風の万里 黎明の空のラストにすごく感動したことを思い出した。 

    5編のうち「乗月」が好きでした。

  • 責難は成事にあらず、人を責めるのは簡単だが、じゃあどうすれば良いのかを考えるのは難しい。コロナ禍でもよく感じるキーワード。誰も答えは持っていない、意思決定して、進んでみて、うまく行かなければ、軌道修正をするしかない。

  • やっぱり後日談的な短編の方が入り込みやすいわね。

  • 今まで出てきた国や人物の短編集。
    どれも面白いけれど、1部冗長だと感じてしまった…。

  • 各国の政治事情等の短編集5編。

    国中のいざこざは、どこかで既読したことがあるような内容で、物足りなさがある。

    以外と国と国との行き来があり、他国の情報も入ってくるものなのだなという印象。

  •  丕緒の鳥と同様の短編集。あちらは市井の無名の人々の物語だったのに対し、長編の主役たちが登場する小編を集めたものだ。なのでこれまで読んだ作品の後日譚だったり前哨譚だったりしていずれもおもしろい。戴麒は相変わらずだし、芳の月渓の義理堅さもそのままだ。陽子は頑張っているし、利広は飛び回っている。そんななかでこれまで登場してなかった朴訥な漣王とか、才の女王黄姑の前身などのようすがうかがえるのも興味深い。十二の国それぞれにストーリーを展開させるのも大変だろうから、こういう短編でいろいろな国のようすを垣間見せるというのももっとあってもいいように思うな。

  • 短編集 全5話

    才国の話はひたすらに悲しい
    他の国の話では今までこんな結末を迎えた場面は描かれなかったから

    戴麒の話は一見平和そうに見えるが、後の巻を読めば裏でとんでもないことが起きていたことが分かった…この自己肯定感が低いながらも無邪気でまっすぐな子供らしい戴麒に、この後過酷な運命が待ち受けているとは。

  • 十二国記シリーズの短編集。
    しばらく離れてる故郷の便りを聞くような気持ちで、懐かしさと切なさが入り混じりながら読みました。

    同じところにいなくても、各々がいるべき場所で踏ん張っていて、それぞれが細い糸で繋がりあっている事実が尊くて、現実での勇気と救いになる。

  • この短編集も次に繋がってくるのかな?

著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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