- Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101240619
作品紹介・あらすじ
王と麒麟が還らぬ国。その命運は!? 驍宗(ぎようそう)が玉座に就いて半年、戴国(たいこく)は疾風の勢いで再興に向かった。しかし、文州(ぶんしゆう)の反乱鎮圧に赴(おもむ)いたまま王は戻らず。ようやく届いた悲報に衝撃を受けた泰麒(たいき)もまた忽然(こつぜん)と姿を消した。王と麒麟を失い荒廃する国を案じる女将軍は、援護を求めて慶国を訪れるのだが、王が国境を越えれば天の摂理に触れる世界──景王陽子が希望に導くことはできるのか。
感想・レビュー・書評
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今日、本屋で、十二国記のガイドブックを持ったり置いたり眺めたり。今月は予定より本を買ってしまっていたし、悩んで処分したきた本を考えて、諦めた。ちょっと、読み違えしていたところもあるから、おいおい再読しながら、自作しましょ。
再建に向かっていた戴国。王は反乱鎮圧に赴いたまま戻らず、麒麟までも行方不明に。荒廃が進む戴国。景王陽子を中心に、十二国の王と麒麟が援助し合える方法を模索していく。天や神の考え方は、虚構の中でも説得力があるなあ。
この巻は、これから始まる戴国での政変?の序章の様子。せっかくなので、もう少し理解してから、残りの白銀の檻にいこうと思う。 -
十二国記【黄昏の岸 暁の天】エピソード8
エピソード1→4→2→0→8の順で読む。
最高の順番だっ
【黄昏の岸】を読んでいる間、小さい頃どれにしようか悩んだ時によく歌った歌を思い出した。
『どれにしようかな 天の神様の言う通り♪
鉄砲打ってどんどこしょ♪
もうひとつおまけにどんどこしょ♪
かーきーのーたーね♪』
だって、【黄昏の岸】では慶王の陽子さんも、戴国の女将軍リサイも、ぜんぜん神様の言う通りじゃないんだもん。笑
天がこうだ!と決めた事でも立ち止まって本当に正しいのか?これで良いのかを考える。守るべきものの為には天にも意見する。強くて聡明な女性たち。本当に素敵です。
天に見放された国、戴国
王と麒麟、共に不在の6年の間に、気候は荒れ、偽王の圧政に苦しみ、妖魔の住処となる。戴国の民を救いたいと女将軍リサイは助けを求め慶国王、陽子のもとへ。
十二国は天帝が創造した世界。その世界には色々なルールがある。陽子はなんとか天網に触れず戴国の王や麒麟を助けられないか悩む。そして天帝の作った十二国の在り方に疑問を持つ。
国交の無い国とも団結しながら戴国の黒麒麟を助けようとする陽子の真っ直ぐさや、国も地位も種族も関係なく、誠実に平等に接するところ、好きなんです!(≧∀≦)
個性豊かな十二国の王や麒麟たちが慶国に集合する♡はぁ、みんな個性的です〜(*´∀`*)
次はエピソード3へGOー♪-
松子さんこんばんは!
ものすごい勢いで読まれてますね〜。
わかります!
十二国記ワールド楽しんでください♪松子さんこんばんは!
ものすごい勢いで読まれてますね〜。
わかります!
十二国記ワールド楽しんでください♪2022/10/07 -
hibuさん、こんばんは(^^)
十二国記の世界にどっぷりしております=(^.^)=
本当は最後の【白銀】を読みたくて読みたくて…
ラストが...hibuさん、こんばんは(^^)
十二国記の世界にどっぷりしております=(^.^)=
本当は最後の【白銀】を読みたくて読みたくて…
ラストが気になってぇ…なんとか我慢してますっ笑2022/10/07 -
2022/10/07
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今回は、十二国記最大の事件の「序章」である。事件が今までの物語の焼き直しになるのか?それとも新しい地平が広がるのか?は紐解いてみなくてはわからない(王朝の立て直しや盛衰はこれ迄も書かれたので、焼き直しの可能性も捨てきれない)。この巻だけでも「魔性の子」「風の海 迷宮の岸」「風の万里 黎明の空」「華胥の幽夢」とリンクしていて、10年越しの「構想」の下に書かれたことがわかる。
ところが、この巻から18年経ってやっと続きの全4巻が上梓された。ファンの想いは如何程だったか、私には想像だに出来ない。十二国にとって、28-30年などの時は一瞬である。読者も試されたのかもしれない。実際は、あっという間に200万部が売れた。蓋し、最今出版業界の奇観であった。‥‥いかん、又前振りが長くなっている。
荒筋や見どころは、ほかのレビュアーのそれを見てもらうとして、この巻でひとつ大きな前進を見せた綱目がある。それは「天とは何か」ということだ。様々な人物が様々に語っているが、私は以下の会話を引用してみよう。
「世界には条理がある。それに背けば罪に当たり、罰が下されることになる」
「でも、遵帝の行為を罪だと認めたのは誰なんだ?罰を下したのは?誰かいるはずだろう?」
「とは限らないだろ。例えば王と宰輔はその登極に当たり、階を昇る。陽子も昇ったろう。天勅を受ける、というあれだ。それまで知らなかったはずのことが、頭の中に書き込まれる。そのときに、王と宰輔の身体の中に、条理が仕込まれた、と考えることもできる。天の条理に背けば、あらかじめ定められた報いが発動するよう、身体の中に仕込まれていると考えれば、少なくとも遵帝を見守り、その正否を判じ、罰を下す決断をした何者かの存在は必要ではなくなる」
「御璽は?」
「同様に御璽に仕込まれていると考えることはできるだろ?」
「それでも問題は同じなんじゃないのか?全てを仕込んだー仕込むべく用意したのは誰なんだ?」
さてなあ、と六太は宙を仰いだ。
「天帝がそれだ、と俺たちは説明するわけだが、実際のところ、俺は天帝に会ったという奴を知らないんだよな‥‥」(288p)
500年生きている延麒六太と、この間まで高校生で景王となってまだ3年も経っていない陽子の、「現代的な」十二国分析は、多くの処が「当たっている」と私は見る。十二国世界は、彼らが観るように非常にシステマチックである。
ー「天帝」はいない
それが、私の推論である。
えっ?それならば「誰が仕込んだんだ?」
おそらく、十二国シリーズ最後になっても、それは明らかにならないのではないか?
と、私は推論している。
この最後の長編で、それにどこまで接近するのか?それが私的に最大の見どころである。結果がどうなろうとも、私は私の推論を最後の辺りに発表したい。
年表(加筆訂正)
1400年ごろ 奏国宗王先新が登極 妻と3人の子仙籍に入る
才国遵帝「覿面の罪」により斃れる
1470年 六太4歳延麒となる。
1479年(大化元年) 雁国延王尚隆が登極
1500年(大化21年)元州の乱 斡由誅殺
1700年ごろ 範国氾王登極
ーX96年 柳国劉王露峰が登極
ーX75年 恭国供王珠晶が登極
ーX 25年 舜国の王登極
ーX18年ごろ 芳国峯王仲韃登極
才国采王砥尚登極
X元年 泰麒 胎果として日本に流される
X2年 才国采王砥尚崩御
才国采王黄姑が登極
X9年末 慶国予王が登極
X10年 泰麒 2月蓬山に戻る
戴国泰王驍宗が登極
X11年 泰王驍宗文州の乱に出向いて行方不明
泰麒 鳴蝕により戴から消える
X 12年 芳国峯王仲韃崩御、娘の祥瓊の仙籍剥奪
芳国の麒麟卵果が触により流される
X14年 5月慶国予王崩御
X15年(1992年?)陽子日本より来たる
10月慶国景王陽子が登極
X 16年 功国塙王崩御
慶国で和州の乱
X17年 泰麒 9月蓬莱国(日本)より帰還
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繋がりがたまらない、一冊。
エピソード8は戴国。改めて「魔性の子」との繋がりを再確認した時、思わず声が出るほど。こういう事情、こういう時間が流れていたのか…。
今作は重さ、暗さを含みながらもうれしいメンバーにホッとできた。
戴国を救いたいという陽子の想いはやっぱり人としての当たり前の想いが一番に溢れているから共感できるし応援したくなる。
そして李斎の 国、民に対する想い、天帝に抱く理不尽な思い、どの言葉も現代に当てはまるように心に迫り来る。
ここから、これからが真の闘いかと思うとこれまたたまらない。 -
あー、やっと繋がった〜。
最初、壮大なシリーズものとよくわからずに「白銀の墟 玄の月」を読んでしまった私。
そこから気付いて全巻を読み始めた十二国記の旅も完結!
今回のメインは陽子。
なんだよ、陽子めちゃカッコいい!他の国の王と協力して泰麒を探すところはもうたまらん。
クライマックスに向けて最高の盛り上がりを見せた巻といえます。オススメ!-
hibuさん、白銀からスタートしたというのがツボっています(^^) 私も陽子大好きです。陽子の真面目だけど型にとらわれない感じが好きなんで...hibuさん、白銀からスタートしたというのがツボっています(^^) 私も陽子大好きです。陽子の真面目だけど型にとらわれない感じが好きなんです。
十二国記の旅、お疲れ様でした!2023/02/05 -
松子さんこんばんは!
いゃ〜、終わりましたね。
あー、これが最終話につながるのねーって感慨深いものがありました。
それぞれのキャラがみん...松子さんこんばんは!
いゃ〜、終わりましたね。
あー、これが最終話につながるのねーって感慨深いものがありました。
それぞれのキャラがみんな素敵でした^_^2023/02/06
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面白い。
戴国の将軍、李斎が主人公。
各国の王と麒麟が集合するのと
「魔性の子」等ほかのエピソードと色々繋がっているのがいい。
結末は
To be continued.
的な感じで終わるのが、いいのやら悪いのやら。
続きが気になって仕方がない。
十二国記って終わりがないのかな。。。
グインサーガみたいに未完にならないことを希望。。。 -
人には、正義を貫こうとして過ちを犯してしまうことが往々にしてある。
十二国記を読みながら、そんなことを思うようになった。
どの王も、登極した時には素晴らしい国をつくろうと懸命に働く。それでも国は傾き、多くの王が道半ばにして倒れる。
心の清らかさと政の手腕はイコールではないし、手腕があるからといって良い国をつくれるとも限らない。
国政の難しさ、民の命を預かる者の責任の重さは計り知れない。
さて、ようやく泰麒の帰還。
あんなに幼くてあどけなかった泰麒が李斎に発した言葉。
けれども僕はもう、自分は無力だと嘆いて、無力であることに安住できるほど幼くない。
そもそも自らの手で支えることのできるものを我と呼ぶのではないでしょうか。
僕たちは戴の民です。求めて戴の民であろうとするならば、戴に対する責任と義務を負います。それを放棄するならば、僕らは戴を失ってしまう。
泰麒が戴国復興のためにどう行動に出るのか、次巻も楽しみです。
著者プロフィール
小野不由美の作品






十二国記の原画展が神楽坂で今月末までやっているそうです!
お知らせまで〜(^^)楽しい連休を〜♪
十二国記の原画展が神楽坂で今月末までやっているそうです!
お知らせまで〜(^^)楽しい連休を〜♪
25日までじゃなくて?
知らなかったので今調べたんだけど。
来週は、渋谷方面行くから見たいなあー。
25日までじゃなくて?
知らなかったので今調べたんだけど。
来週は、渋谷方面行くから見たいなあー。
25日まででしたー!
来週だと終わってますね
誤情報すみません、そして残念です!
25日まででしたー!
来週だと終わってますね
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