お夏清十郎 (新潮文庫 ひ-5-10)

  • 新潮社 (1995年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (306ページ) / ISBN・EAN: 9784101241104

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プレミアム

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江戸時代の悲恋事件を題材にしたこの作品は、実際の駆け落ち事件の真相を追う若き舞踊家の姿を描いています。主人公はお夏の幻聴を聞きながら、彼女の告白に耳を傾け、史実を探求していく過程が描かれています。物語...

感想・レビュー・書評

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  •  江戸時代、播州姫路で実際に起きた駆け落ち事件。
     それを題材にとった文芸作品は多く、井原西鶴『好色五人女』や近松門左衛門の人形浄瑠璃が著名。
     本作の主人公は、その三百年前の悲恋の真相解明に乗り出した、若き舞踊家。
     お夏の幻聴を聞き、彼女の告白に耳を傾けながら、史実を探り出し、やがて自身の家族の秘密に辿り着く。
     ミステリータッチではあるが、謎解き物というより、お夏清十郎事件に対する 著者の見解を作中人物に追体験させたものと言えようか。
     舞踊の場面そのものはないが、踊りの世界を通して、人の愛憎や愚かさ、憐れさが投影されて昇華される、伝統芸能の素地を垣間見ることができる。
     踊りの血統に生きる二人の兄弟愛が温かい。

  • 姫路などを舞台とした作品です。

  • 日本舞踊の「お夏清十郎」という江戸時代の物語に秘められた謎とその謎に魅了されて真相をつきつめていく舞踊家清原宗。そして、それとともに浮かび上がってくる自分と家族の過去。現代と過去が錯綜しながら謎がひもとかれていく様子はページをめくりながらわくわくした。この話をもとにして作られた市川圑十郎さんの「お夏清十郎」が舞台となった姫路の書写山の常行堂で以前上演されたそうだが、またぜひ上演してほしい。ぜひ見てみたいと切に思う。染様とか演ってもらえないかなぁー。ちなみにこの円教寺の常行堂はあの「ラストサムライ」の撮影で撮られた場所です。

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著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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