私家本 椿説弓張月 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 35
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (375ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101241197

感想・レビュー・書評

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  • 予想以上に面白かったー!

    解説を読んでいると本家『椿説弓張月』から省略されているシーンも幾つかあるようで、いつかそちらも読まないとな、と思いつつ。
    ひとまず、この私家版でしっかり満足しました。

    為朝自身に落ち度があった訳ではないのに、都から離れ、居場所を求めてゆくのだが。
    狼を手なづけるシーンにグッときてからの、紀平治!結局、最後まで従者として大活躍の紀平治、素敵すぎる。

    勧善懲悪、良いじゃないか。
    その中にも、為朝の健気さというか、何度も諦めかけては善に戻されてゆく。それは一瞬の地獄でもあると思う。
    自らが生きることで、周りを変化させてしまう、そんな力の持ち主は、時に自らを振り返り、命を絶とうとすら考える。
    その流れの中で起こる奇跡に、素直にホッとするので良いと思う。

    あっと言う間に読めて、なんだか元気になった!

著者プロフィール

東京都生まれ。日本女子大学国文科卒業。戸川幸夫の知遇を得、その推薦で長谷川伸の門下となる。1959年『鏨師』(たがねし)で第41回直木賞を受賞。1991年『花影の花』により、第25回吉川英治文学賞を受賞。また、これまでの業績により、1997年紫綬褒章を、1998年第46回菊池寛賞を受賞。2004年文化功労者に選ばれ、2016年文化勲章を受章した。著書に南町奉行所内与力・隼新八郎がさまざまな事件を解く「はやぶさ新八御用帳」「はやぶさ新八御用旅」シリーズや「御宿かわせみ」シリーズなどがある。

「2019年 『新装版 はやぶさ新八御用帳(十) 幽霊屋敷の女』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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