不肖・宮嶋南極観測隊ニ同行ス (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 182
感想 : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101242316

作品紹介・あらすじ

どの国にも属さず、交通機関もなしホテルもなんにもない南極に、不肖・宮嶋が突撃!ひょんなことから、観測船『しらせ』に乗り込んだ雑誌初の特派カメラマンは、昭和基地をへて、雪上車で奥地のドームふじ基地をめざす。マイナス40度の雪原を凍傷と吹雪におびえながら前進する越冬隊員の運命やいかに?極寒の大地で、いま男たちの熱いドラマが繰り広げられる。写真満載。

感想・レビュー・書評

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  • 南極で生活できるひとってどんな人だろう?
    きっとものすごく自己管理が行き届いていて、ストイックな人間—

    というイメージを裏切られまくる、ある種の暴露本w

    もう、ホント笑えます。
    極限状態におかれると、人間っていろんな事しちゃうんですね。

    モヒカン、女装、裸一貫、謎の踊り、ペンギンの追い回し・・・挙げればキリがないくらい、エリート観測隊員たちのおかしな挙動の数々が描かれています。

    これを読んでからドラマの「南極大陸」なんかを見ると、隊員たちのお行儀の良さに逆に違和感を覚えちゃいます(笑)

    もちろん隊員の方たちはそれぞれきちんとした素晴らしい研究目的があって、毎日過酷な実験に挑んでいる・・・という但し書きもありますので、悪しからず。

    とりあえず南極生活の一側面を気軽に知ることが出来て、なかなかオススメの一冊なんですが・・・宮嶋さんらしく下ネタ連発なので、苦手な方は気をつけて下さいw

    ほかの方がオススメされている
    『南極料理人』、読んでみようかな(´∀`)

  • 37977

  •  
    ── 宮嶋 茂樹《不肖・宮嶋 南極観測隊ニ同行ス 200107‥ 新潮文庫》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4101242313
     
     自称・他称・不肖の人々
     
    <PRE>
     宮嶋 茂樹  写真 196105‥ 明石 /“不肖・宮嶋”名付親は勝谷 誠彦
     勝谷 誠彦  評論 19601206 尼崎 /早稲田大学卒/元週刊文春記者
     
     寺田 寿男 (夫) 19450903 滋賀 /寺田運輸創業/アートコーポレーション相談役
    ♀寺田 千代乃(妻) 19470108 神戸 /アート引越センター創業者/会長
     
     鳥羽 一郎  歌手 19520425 鳥羽 /籍=木村 嘉平 [B] 170cm/船村徹同門会会長
    </PRE>
     
    …… オレは、オヤジの不肖の息子です。76曲もの歌を貰いました。
     それが、オレの自慢です。鳥羽 一郎(船村 徹 葬儀 20170223 弔辞)。
     
    …… 不肖〔父,師に似ず,愚かなこと〕 不肖の子[弟子]|
     an unworthy son [pupil]/「a son unworthy of his father
    [a pupil unworthy of his teacher] 不肖の子[弟子]an unworthy son
    [pupil]/「a son unworthy of his father [a pupil unworthy of his teacher]
     
     2〔自分を謙遜して〕 本日は不肖私が議長を務めさせていただきます
    With your permission I will take the chair today.
    ── プログレッシブ和英中辞典(第3版)
     
    ……【名取川】狂言の曲名。出家狂言。大蔵,和泉両派にある。比叡山
    に上り受戒した僧が,もの覚えが悪いので希代坊(きたいぼう),不肖坊
    (ふしようぼう)と二つまで名をつけてもらい,これを両袖に墨で書
    きつけて,忘れないようにと,平家節,謡(うたい)節などさまざまの
    歌い物に名を織りこんで口ずさみながら行く。やがて大河に出会い,川
    を渡る途中で深みに落ち,ぬれねずみになってはい上がると,袖に書き
    とめておいた名前が消え失せている。── 《世界大百科事典 第2版》
     
    …… 「婦唱夫随」の寺田夫婦というイメージが流布されてきた。寺田
    寿男氏は現在、アートコーポレーション代表取締役会長の要職にある。
     しかし、その実像はまったく違って、どうやら「不肖の夫」であった
    ようだ。http://d.hatena.ne.jp/adlib/20100602
     寺田家の人々 ~ 123+893=1016? ~
     
    (20170223)
     

  • " その瞬間、私は気付いた。この南極の地獄で得たものは、真っ白になった頭髪と、壮絶なひび割れと、何か所かの凍傷だけではなかったことを。
     そして、はじめて、南極へきてよかった、と思った。"

    資料ID:C0022586
    配架場所:2F文庫書架

  • 過去に読んだ『面白南極料理人』にも登場した不肖・宮嶋の南極観測隊同行ルポ。
    "不肖・宮嶋”という作り上げられた人物像のお決まりのスタイルなのだろうが、半分以上はくだらないたわごとの繰り返しといういらない情報で、肝心のルポ部分の良さが薄まっているのが残念。

  • 4101242313 279p 2001・8・1

  • 著者は、戦場や辺境を専門とするぶっとび系カメラマン兼ライター。この本は南極観測隊の同行レポートです。南極観測隊というのは、行ったが最後(確か)2年くらい帰れないわけで。
    メンバーは科学者、技術者の学者集団…なんだけど、実は専門以外のこともガンガンやらなくちゃいけない肉体労働系科学者集団。観測隊の仕事や暮らしが、実に面白く紹介されている1冊です。

    マイナス40度の世界を本で体感してみよう!
    タフでなければ科学者じゃない!

  • 改めてしっかり読むと面白いだけじゃなく感慨深いものがあるな

  • 以前読んだ、『面白南極料理人』の西村氏が、その著書の中で、“不肖・宮嶋”けしからん、こっちが南極にいて反論できないのをいいことに言いたい放題で・・・と、いささかお怒りだったので、どんなことが書かれているのか、いつか読んでみたかったのだ。

    大量の下ネタと、不謹慎な冗談と、妄想とにコテコテにデコされているけれども、それをこそげ落とせば、命懸けの現地取材だと思う。
    写真も多くて楽しい。
    読み進むにつれて、くだんの西村氏の本の内容も思い出される。

    実際に文章に起こしているのは、あとがきを書かれている勝谷氏らしいが、宮嶋氏は恐るべき量の原稿を起こして、送りつけているらしい。
    文中の危ない時事ネタや、ふざけた下ネタは、まあ、真面目な記事をいかにも“苦労してきましたーーーーーーー!!”と叫ぶことが気恥ずかしいあまりの照れ隠しも混じっているのではないかと思う。

    実に16年前の本。
    今では、南極観測隊は派遣されていないんですよね。

  • 全ての生物の存在を許さない極寒の地、南極。そこに我らが『不肖・宮嶋』こと宮嶋茂樹カメラマンが突撃取材! そこで繰り広げられる熱い人間ドラマに爆笑と感動があります。

    この本を初めて読んだのは、確か僕の札幌時代のことになるのでしょうが、今回また改めて読んでみて、笑いが止まりませんでした。こんなに壮絶な体験をここまで笑える文章に昇華できるのは彼を置いて他にはいないでしょう。内容は、我らが不肖・宮嶋こと宮嶋茂樹が初の特派カメラマンとして、南極観測隊に同行取材をする、と言うものですが、道中の荷役に始まり、雪上車の運転から、全国各地から集められたエリートたちが、南極の寒さで常軌を逸した行動に走る姿には、笑いが止まりませんでした。

    ある者の頭はモヒカンに刈られ、あるものは女装し、またある者は「トウカモ」と称した「略奪」行為に心を躍らせる。僕が一番印象に残ったのは空のシャンプーのボトルのシャンプーの残り香を全員で嗅いで女を連想する、と言う箇所は同性なだけに切実なものを感じました。

    もちろん、彼らはエリートで、おのおの研究のテーマを南極に持ち込んではいるのですが…。軽妙な文体と衝撃的な写真の数々に自分がまだ「笑えるんだな」と某アニメのヒロインのようにそう確認した瞬間でした。

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