- Amazon.co.jp ・本 (279ページ)
- / ISBN・EAN: 9784101242316
作品紹介・あらすじ
どの国にも属さず、交通機関もなしホテルもなんにもない南極に、不肖・宮嶋が突撃!ひょんなことから、観測船『しらせ』に乗り込んだ雑誌初の特派カメラマンは、昭和基地をへて、雪上車で奥地のドームふじ基地をめざす。マイナス40度の雪原を凍傷と吹雪におびえながら前進する越冬隊員の運命やいかに?極寒の大地で、いま男たちの熱いドラマが繰り広げられる。写真満載。
感想・レビュー・書評
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南極で生活できるひとってどんな人だろう?
きっとものすごく自己管理が行き届いていて、ストイックな人間—
というイメージを裏切られまくる、ある種の暴露本w
もう、ホント笑えます。
極限状態におかれると、人間っていろんな事しちゃうんですね。
モヒカン、女装、裸一貫、謎の踊り、ペンギンの追い回し・・・挙げればキリがないくらい、エリート観測隊員たちのおかしな挙動の数々が描かれています。
これを読んでからドラマの「南極大陸」なんかを見ると、隊員たちのお行儀の良さに逆に違和感を覚えちゃいます(笑)
もちろん隊員の方たちはそれぞれきちんとした素晴らしい研究目的があって、毎日過酷な実験に挑んでいる・・・という但し書きもありますので、悪しからず。
とりあえず南極生活の一側面を気軽に知ることが出来て、なかなかオススメの一冊なんですが・・・宮嶋さんらしく下ネタ連発なので、苦手な方は気をつけて下さいw
ほかの方がオススメされている
『南極料理人』、読んでみようかな(´∀`)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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" その瞬間、私は気付いた。この南極の地獄で得たものは、真っ白になった頭髪と、壮絶なひび割れと、何か所かの凍傷だけではなかったことを。
そして、はじめて、南極へきてよかった、と思った。"
資料ID:C0022586
配架場所:2F文庫書架 -
過去に読んだ『面白南極料理人』にも登場した不肖・宮嶋の南極観測隊同行ルポ。
"不肖・宮嶋”という作り上げられた人物像のお決まりのスタイルなのだろうが、半分以上はくだらないたわごとの繰り返しといういらない情報で、肝心のルポ部分の良さが薄まっているのが残念。 -
4101242313 279p 2001・8・1
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改めてしっかり読むと面白いだけじゃなく感慨深いものがあるな
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以前読んだ、『面白南極料理人』の西村氏が、その著書の中で、“不肖・宮嶋”けしからん、こっちが南極にいて反論できないのをいいことに言いたい放題で・・・と、いささかお怒りだったので、どんなことが書かれているのか、いつか読んでみたかったのだ。
大量の下ネタと、不謹慎な冗談と、妄想とにコテコテにデコされているけれども、それをこそげ落とせば、命懸けの現地取材だと思う。
写真も多くて楽しい。
読み進むにつれて、くだんの西村氏の本の内容も思い出される。
実際に文章に起こしているのは、あとがきを書かれている勝谷氏らしいが、宮嶋氏は恐るべき量の原稿を起こして、送りつけているらしい。
文中の危ない時事ネタや、ふざけた下ネタは、まあ、真面目な記事をいかにも“苦労してきましたーーーーーーー!!”と叫ぶことが気恥ずかしいあまりの照れ隠しも混じっているのではないかと思う。
実に16年前の本。
今では、南極観測隊は派遣されていないんですよね。