不肖・宮嶋ちょっと戦争ボケ 上 1989~1996 (新潮文庫 み 30-3)

著者 :
  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (445ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101242330

感想・レビュー・書評

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  • 不肖・宮嶋のシリーズは結構好きです。本著は氏が戦場カメラマンを始めるきっかけになった、ルーマニア・チャウシェスク政権崩壊から、ペルシャ湾掃海艇派遣、ボスニア紛争、ルワンダ、ゴラン高原PKOを収録。
    戦場カメラマンといっても、沢田教一氏や一之瀬泰造氏とは違い、あまり実弾の中に飛び込んでいくタイプではなく、本著も写真はほとんど載っていないのだけれど、文章が面白い(人によっては顔をしかめそうな表現も含めて…)。これがこの人の味なんでしょう。当初は勝谷誠彦氏が相当文章をいじっていたという話もありますけど。

  • 戦場のカメラマンではあるのだが、全く厳かな雰囲気ではない笑
    下巻に続く。。。

  •  随所にでてくる大阪弁?「おとろしい」が効いている。はちゃめちゃな取材日記だが、そこは戦場で命がけである。真剣さの伝わらない文章と命のやり取りをする戦場のアンバラスが絶妙だ。いつ死んでもおかしくない状況に人が遭遇し、一線を越してしまう先にある真の姿がここにある。愛だとかなんだとかは全て絵空事になり、ただ泥と汗と砂埃にまみれて生きる人間がここにいる。本当は辛い読み物なのだが、読み続けるにはこのぐらいの能天気さ加減が必要なのだ。

  • 著者の対象へのアプローチや、書かれている内容には非常に共感するのだが・・・・。ただ、自衛隊に対する無批判の支持は、従軍記者のそれよりもひどい。従軍をさせない自衛隊PKOへの太鼓持ちはひどすぎ、と思う。それでも紛争地からの、というか紛争地まで行く過程も含めて情報にあふれており、それは実は面白すぎるのである。

    「上」は1989年から1996年の記録。単行本になっていないものを集めた。ルーマニア、ペルシャ湾、ボスニア、ルワンダ、ゴラン高原。間違いなく「前線」である

  • この人の本は、何を読んでも、おんもしれぇぇ〜よぉぉ。
    会社でイライラ煮え煮えんときは、この人の本が一番効く。

    もう、笑えない現実だろうとなんだろうと
    むりやり力技で笑い飛ばしてやるっという
    クリエイティブな筋力がないとダメなのよ、
    人間は…と反省。

    いったらんかぇ、やったらんかぇを
    カメラの横にぶら下げて、
    不肖宮嶋、今日も地球を「股」にかけ。 

  • 名物カメラマン、不肖・宮嶋が世界の鉄火場をカメラ片手に
    駆けずり回る!!!
    「兵隊&自衛隊カコイイ!!」という不謹慎な信念をもとに
    命張って銃弾潜り抜けているのだから、凡百の自称・「平和/反戦」知識人の批判もかすむ。
    世界は奇麗事ではない。

  • やっぱり戦争はいやだな。
    いやなんだけど戦うべきときに戦わないと
    もっと悲惨なことになるのよね。
    日本が先進国になる権利を戦って勝ち取った
    (戦争自体には負けたけど…)
    過去の日本人にはただただ感謝。

    …というと真面目な、考えさせる本のようですが
    不肖さんのおかげで笑えます。おもしろいです。

    いろいろあれだけどルワンダは飛び抜けて悲惨。
    比べられる問題じゃないんだろうけど…

  • なんというシブい本。
    現場に一他こそ分かる、現場に行ったこそ分かる空気感が一杯つまっている本。


  • なんかすごいです、この人。

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