時雨のあと (新潮文庫)

著者 : 藤沢周平
  • 新潮社 (1982年6月25日発売)
3.59
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101247038

作品紹介

身体を悪くして以来、すさんだ日々を過す鳶の安蔵。妹みゆきは、兄の立ち直りを心の支えに、苦界に身を沈めた。客のあい間に小銭をつかみ兄に会うみゆき。ふたりの背に、冷たい時雨が降りそそぐ…。表題作のほか、『雪明かり』『闇の顔』『意気地なし』『鱗雲』等、不遇な町人や下級武士を主人公に、江戸の市井に咲く小哀話を、繊麗に、人情味豊かに描く傑作短編全7話を収録。

時雨のあと (新潮文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 時代小説を読んだことない人に
    おすすめの藤沢周平の短編。
    そして女性にもおすすめ。

    やはりまだ、藩とか江戸時代の
    階級とかの話はよく分からない事が
    多くあるが、
    どちらかというと恋愛要素、
    人情、家族愛が主なので
    一気に読める。
    読後感は最高。

    「意気地なし」「鱗雲」が好き。

  • 「果し合い」部屋住みの大叔父と、若い二人の物語。
    「鱗雲」母と二人暮らしの若侍、仇持ちの娘。
    時代物が読みたい、けど長編を手に取るエネルギーがない・・・
    という時の欲求を満たしてくれ藤沢作品。
    中期~晩年の作品のほうが、練れているというか熟して落ち着いている印象。
    私が生まれる前に書かれた作品とか、感慨深いです。

  • 本を一冊読み終えると、次は何を読もうかと 右往左往する。
    次の本が見つからないとき、「この人の著書なら間違いない。」と想いながら選ぶ作者の一人が藤沢周平氏。

    この短編集を読むと、以前、新聞で読んだ瀬戸内海の島にある「遊女の墓」を思い出す。遊女になるしかなかった女たちを、手厚く葬った人々の優しさと同じものを感じる。

  • 気になってはいたけど、
    初めて藤沢周平を読んだ!

    何、この独特の世界観。
    たびたび不意打ちにあい、振り回されっぱなし。
    そして、なぜこんなに女心が分かるのか?
    展開の意外性、人物たちの魅力に、すっかりはまってしまった。

    7編の短編のなかで、
    「闇の顔」はストーリーの運びがうまい。飽きずに変転するにもかかわず、無理がなく最後まで一気読み。
    「意気地なし」は、強気な町娘の無鉄砲な行動に釘付けに。

    帯に「おとなの時間フェア」とあったけど、
    全作品に哀愁と、繊細な色気が感じられて、めっちゃ良かった。

  • 藤沢周平の本は読んだあとにため息が漏れる。
    安堵、切なさ、感嘆、やりきれなさ、いろんなものがない交ぜになっての一息。
    よく短編でこれだけのものを書けるなと思う。
    やっぱりすごいなあ。
    好きだな、藤沢周平の時代小説。

  • はじめての藤沢周平が、今回の『時雨のあと』となりました。

    先日テレビで『SABU』を見て、時代小説もいいなと思い、『たそがれ清兵衛』などで多くの人に人気のある作家のを選び、藤沢周平への初挑戦となりました。

    『時雨のあと』は7編の短編からなるもので、どれも江戸の市井の話です。どの作品も悲哀がベースながら、必ず救いがあり、読後感は悪くないです。ちょっと前に読了した北方の三国志と比べると、内在しているエネルギーの差に物足りなさもないことはないですが、昨今の不景気の中では、これくらいの心のともし火がふんわり心地よいです。蛇足ながら一番のお気に入りは最後の『鱗雲』です。

  • 藤沢周平の時代物短編集。

    江戸時代の庶民や下級武士の人々が織りなす様々な物語。

    非常に完成度の高い短編が7話収録されている。
    これまで藤沢周平の作品は隠し剣シリーズしか読んだことが無かったのだが、こちらの作品の方が個人的には好ましいと思う。
    人の心の僅かな揺らぎというかそういった機微が上手に表現されている作品が多い。
    藤沢作品は映画化で成功した作品が多いので、ぜひこの短編集の作品も映画として撮ってもらいたいくらいだ。

    あとがきで著者の藤沢周平が何故江戸時代を背景にした作品を書くのかを語っているが、読んでて納得がいった。

  • 2018.2.2(金)¥180(-2割引き)+税。
    2018.2.2(金)。

  • この人の作品は全て何度も何度も読み返している。もうほとんどストーリは覚えているが、それでも本棚の前に立つと手がのびるのは、この人の作品がよほど性に合うのだろう。
    1篇を選ぶとすれば鱗雲か。街道で倒れていた亡くなった妹に似た娘。竹刀タコがあり、仕込み杖を持ち秘密を隠している。その娘をめぐる母と主人公の思いやり。主人公のいいなずけの悲運とその父親の苦悩。2つの流れが交錯しストーリーが進む。最後に娘が帰ってくるシーンは明るく清清しい

  • やはり、いい。藤沢周平。
    これだけたくさん作品があっても、どれも良い。

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