消えた女―彫師伊之助捕物覚え (新潮文庫)

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  • 新潮社
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レビュー : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (424ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101247076

感想・レビュー・書評

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  • 藤沢周平にハマってしまったのか、お江戸にハマってしまったのかよくわからないけれど、冒頭からワクワクしてしまう。

    僕は本当はミステリ好きなのに、最近、読んでいない。
    ミステリは読みたい。でも、時代物も読みたい。
    と思ったら、一冊で二度美味しいシリーズがあった。

    元岡っ引きで今は彫り師の伊之助の元に、年老いた元親分から依頼が入る。消えた娘を探して欲しいという、元親分のたっての願いに、しかたなく腰を上げたとたん、災難が伊之助に降りかかる。

    巻き込まれ型のミステリだ。
    真相に迫るほど危険が降りかかるし、恋人未満のおまさとの関係も含めて、とにかく面白く読ませる。

    いつもと変わらぬ、端正な文章で、江戸の町並みや人々の暮らしがリアルに立ち上る。
    ああ、お江戸に暮らしてみたい、そう思わせるくらい豊かな物語だった。
    ついに時代物に開眼した気がする。

  • L 彫師伊之助捕物覚え1

    しまった。こんなシリーズを読みのがしていたとは。藤沢周平、やっぱり隙がない。哀愁漂うところも情緒溢れるところも抜かりないし、無駄な文字はない。途中悪態つくことなく一気読み。隙がないから読むの大変だけど充実感で満たされる感じ。
    しまいこんでいる藤沢周平本を久々にだしてまた読もう。

  • 彫師伊之助捕物覚えシリーズ一巻。版木彫り職人の伊之助は、元凄腕の岡っ引。逃げた女房が男と心中して以来、浮かない日を送っていたが、弥八親分から娘のおようが失踪したと告げられて、重い腰を上げた。おようの行方を追う先々で起こる怪事件。その裏に、材木商高麗屋と作事奉行の黒いつながりが浮かびあがってきた……。本業の合い間をぬっての探索、幼馴染のおまさの一途な愛と昔なじみの仲間との絡み。丸腰で悪党と対決する伊之助の活躍を描く。秘密を知り巻き込まれたおようの儚い運命が涙を誘う。高麗屋の嫁おうのも哀れだった。

    3作シリーズのハードボイルド時代劇、①消えた女・②
    漆黒の霧の中で・③ささやく河。

  • 元岡っ引の伊之助は女房が死んで以来、十手を返し彫師として働いていた。だが恩のある元岡っ引の弥八の娘が行方知れずと知り、探索に乗り出す。

    おもしろかった!藤沢周平の捕り物がこんなに面白いなんて!もっと早くに読んでいればよかった!ぐいぐいと引き込まれて一気に読み終わってしまった。頁の残りが少なくなる事を惜しく思える本は久し振りでした。満足!

    唯一、解説が不快でした。やすっぽい文章に読後の余韻をぶち壊されてうんざりしました。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「読後の余韻をぶち壊されて」
      それは残念でしたね、単行本には解説は付かないコトが多いのに、どうして文庫には付くんでしょうね?(と言いつつ、私...
      「読後の余韻をぶち壊されて」
      それは残念でしたね、単行本には解説は付かないコトが多いのに、どうして文庫には付くんでしょうね?(と言いつつ、私は先にサラっと読んじゃうコト多し)
      それは別として面白そうですね。
      2012/12/14
  • 藤沢周平さんは好きでよく短編集を読みますが、やっぱり長編は良いです。
    途中からぐっと引き込まれて楽しく読み終わりました。
    情景が浮かぶから文章が上手ですごいよなぁと思います。

  • 2018.10.12(金)¥180+税。
    2018.10.21(日)。

  • ハードボイルドでした。

  • 内容紹介

    版木彫り職人の伊之助は、元凄腕の岡っ引。逃げた女房が男と心中して以来、浮かない日を送っていたが、弥八親分から娘のおようが失踪したと告げられて、重い腰を上げた。おようの行方を追う先々で起こる怪事件。その裏に、材木商高麗屋と作事奉行の黒いつながりが浮かびあがってきた……。時代小説の名手・藤沢周平が初めて挑んだ、新趣向の捕物帖――シリーズ第一作!

  • 藤沢周平は長編より短編が良い。長編はリズム良く読み進められるが、短編の方が練られてるようだ。元岡っ引の彫師伊之助が、利害関係無く一途に行動する。最後乗ってきたところで、客の絵から一番の難題が解決したのには、拍子抜けした。2016.7.15

  • しまった〜。
    いっぺん読んでるのに気づかなくてまた買ってもーた。
    中身は、電車で読んでると、降りる駅をすっ飛ばすくらい
    熱中させます。
    面白いのは間違いなし。

    当然次のシリーズも読みたくなる一冊。

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著者プロフィール

1927年山形県生まれ。山形師範学校卒業後、教師となり湯田川中学校に赴任。2年後に結核がみつかり休職。6年余の闘病の後、東京の業界新聞社に勤務。会社勤めの傍ら小説を執筆する。1971年に「溟い海」でオール讀物新人賞、73年に「暗殺の年輪」で直木賞を受賞し、執筆活動に専念する。微禄の藩士や江戸下町に生きる人々を描いた時代小説、歴史上の事実や人物を題材とした歴史・伝記小説など数々の作品を発表。21期11年間、直木賞の選考委員をつとめる。吉川英治文学賞、芸術選奨文部大臣賞、菊池寛賞、朝日賞などを受賞。紫綬褒章受章。1997年、逝去。

「2018年 『闇の梯子』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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