たそがれ清兵衛 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 1900
レビュー : 196
  • Amazon.co.jp ・本 (379ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101247212

感想・レビュー・書評

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  • 8編からなる短編集。
    それぞれ、うだつの上がらない人物が主人公なのですが、ぴか一の剣の腕前を持つ人たちの物語。

    たそがれ清兵衛
    うらなり与右衛門
    ごますり甚内
    ど忘れ万六
    だんまり弥助
    かが泣き半平
    日和見与次郎
    祝い人助八

    からなる短編連作で、どの人物も、普段は陰口をたたかれています。

    表題の「たそがれ清兵衛」は、定時になると病気の妻の看護のため下城することから名づけられたあだ名。
    しかし、お家の一大事で、その剣をふるう事になります。
    他の作品も同様で、普段は侮られがちな侍たちが、剣をふるう事になり、さらに滅茶強くて格好いいというギャップある物語となっています。

    これらの作品の中では、「たそがれ清兵衛」よりも「祝い人助八」の方が好きです。
    「祝い人」とは物乞いのことで、その身なりが物乞いのように汚く臭いとのことです。
    この助八と波津との思いが美しい。
    そして、斬り合いの後のラストシーン!
    良かった。

    お勧め

  • たそがれ清兵衛のみ読んだ。
    藤沢周平の作品はあまり読んでいない。
    というか、時代小説全般を読んでいない。

  • 2020年6月7日読了。容貌などから人に侮られて過ごすも、藩の政治に巻き込まれ自らの剣技で死地に赴く8人の侍を描く短編集。藤沢周平作品にハマっていたときに読んだものを再読。改めて読むと、同じパターンの話ながらも主人公たちの置かれた境遇、藩の財政や権勢をめぐる家老たちの謀略、家督を継げない次男坊以下の鬱憤や嫁入り先次第で己の人生が決まってしまう立場の低い女性たちなどの書き込みがシンプルだが細やかで、切実でものすごく読み応えがあった。あっという間に終わってしまう決闘の迫力も相変わらず。うだつの上がらない日本のサラリーマンが読んだら、この展開はたまらないよなあ…。自分も格闘技か剣術を習おうかしら。最後の短編、「祝い人助八」のラストの余韻がいつまでも残る。

  • まだ読み終えて無いけど、面白い。

  • 藤沢作品には珍しく(?)、爽快な読後感を味わえる短編集である。
    それにつけても、とりわけ風景描写の映像喚起力が素晴らしい。

  • 短編集。
    いずれの話も、普段は冴えない男が実は有能な剣士で、いざとなったときにえいやっとやってくれて周りが見直してハッピーエンドっていうだけの話。
    読み終わったとき、どの話がどれだったかわからなくなるぐらいワンパターンでつまらないかった。

  • 普通に面白かった
    それぞれのタイトルの特徴を持った主人公が色々活躍するのが
    どういう形で特徴が武器になるのか想像出来なくて
    わくわくしながら読めました

  • 現代の企業戦士も江戸時代の武士も本音は同じだと思う。人と違っていることが一般的な評価を下げるかもしれないが、信念を貫くことはやはり大切だと思う。「ごますり甚内」「ど忘れ万六」「だんまり弥助」「日和見与次郎」他8編。映画は真田広之,宮沢りえ,小林稔侍他。

  • やはり読んでてほっとする。 正直同じような内容の短編集だが、全く飽きないのはこの作者文体があってるのか。 結末の描写は細かくないが、その意図がとてもよく伝わってくる。 やっぱり藤沢周平、いいなあ!

  • 祝い人助八が特に良かった。

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著者プロフィール

1927年山形県生まれ。山形師範学校卒業し教員となる。結核を発病、闘病生活の後、業界紙記者を経て71年、「溟い海」でオール讀物新人賞を受賞し、73年「暗殺の年輪」で直木賞を受賞。時代小説作家として幅広く活躍し、今なお多くの読者を集める。作品は『蝉しぐれ』など多数。

「2021年 『いのちを守る 医療時代小説傑作選』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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