たそがれ清兵衛 (新潮文庫)

著者 : 藤沢周平

• 新潮社 (2006年7月15日発売)

感想・レビュー・書評

[shadorianさんの感想 · 2012年10月6日]

人となりは冴えないけれど剣の腕はたつ様々な人物に焦点を当てた短編集で、すいすいと読めて心地よかった。久々に長編歴史物が読みたくなったな。

[yuko0802さんの感想 · 2012年9月1日]

能ある鷹は爪を隠す。
周りから渾名をつけられて蔑ろにされたり、笑われたりしているが実は腕のたつ武士たちの短編集。
勧善懲悪ですっきりする。
けど、短編集だから若干物足りない。
読みやすいとも言い換えられるが。
映画はこの短編をうまくつなげているらしい。見たいな。

[梟さんの感想 · 2012年8月4日]

歴史短編小説。小気味良く痛快な武士の話ばかり。

こういうモノに触れると、ハリウッドで日本の武士をテーマ作られている映画などが改めて酷いものだと感じざるを得ない。

[らじヲさんの感想 · 2012年8月4日]

映画化もされた表題作の他にちょっとクセのある７人のお侍さんたちを描いた小作品集。
誰もが実はすぐれた剣の技を持っているのがポイント。
弱かったら、斬られておしまいになっちゃうもんね。
やっぱり一芸を身につけておくのは大事なんだなぁ…。
どのお話も悪い人がやっつけられるので、読んでて気持ち良いです。
１作品が長くないので、ちょっとした隙間時間読書にもおススメだよ！

[宮本知明さんの感想 · 2012年7月30日]

いずれの短編もあっという間の早さ。味わう暇もなかった。

[matsukuboさんの感想 · 2012年7月28日]

どの主人公も間抜け。でも剣豪。藩の危機を救うべくかんぜんと立ち向かう。スッキリするなぁ

[jinbeさんの感想 · 2012年7月25日]

全編通して腕に自信はあるがそれを表にださない主人公たち。主人公たちはみな陰口を叩かれ悪口を込めたあだ名がつけられている。しかし、下級武士が実績をあげても対して暮らしは変わらないところが今を生きるしかない武士たちのある意味力強い背中を見れた気がする。

[ケイコさんの感想 · 2012年7月20日]

時代小説の短編8作。

作者の作品を読むのは初めてなのですが、良い作品を選んだと思います。
8作とも似たような設定なのに飽きることなく、「うんうん」と思いながら最後まで読み終えていました。

表題作の「たそがれ清兵衛」は映像化されていたと思うのですが。
城に出仕しても時刻がくればそそくさと帰っていくので「たそがれ～」と呼ばれるのだが、実は病の妻の介護のためであった。
そんな清兵衛は剣の腕を見込まれ、藩中の抗争に巻き込まれ、討手として選ばれる。清兵衛が望んだのは妻の治療のみだった・・。

他の作品も大体同じような設定。冴えない下級武士だが剣の腕がたち、役目を果たし通常の生活に戻るという感じです。

また作者の別の作品も読みたいと思いました。時代小説は読みなれなかったのに、すっと話に入っていけました。

[katsutama22さんの感想 · 2012年7月14日]

読みやすかった。

[yukinyanさんの感想 · 2012年6月21日]

時代劇が好きな歴史オンチ。読みたいなぁと思いながら、意味がわからないかもしれないなぁとためらっていました。しかし、思い切って読んで見たら…時代劇が好きな理由がハッキリしました。かっこいい。人を切るとか切腹とか、行為には同意できないけれど、その心意気や覚悟には惚れ惚れします。

著者プロフィール

1927-1997。山形県生まれ。山形師範学校卒業後、教員となる。結核を発病、闘病生活の後、業界紙記者を経て、71年『溟い海』で「オール讀物新人賞」を受賞し、73年『暗殺の年輪』で「直木賞」を受賞する。時代小説作家として幅広く活躍し、今なお多くの読者を集める。主な著書に、『用心棒日月抄』シリーズ、『密謀』『白き瓶』『市塵』等がある。