市塵(下) (新潮文庫)

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  • 新潮社 (2022年2月28日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784101247281

作品紹介・あらすじ

将軍家宣が薨じた。享年51。白石の助言により家宣の実子家継が4歳で将軍職を継ぐも、8歳で急逝する。間部や白石は幕捌での権力を急速に失い、ついに八代将軍吉宗から罷免され、白石の改革案は悉く覆されてしまう。屋敷さえも奪われた白石は、自伝「折たく柴の記」の執筆に没頭する。今や再び市塵の中に帰るべし――。浪人から立身して政治顧問にまで登り詰めた儒者の生涯を描く傑作長編。

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

歴史的事実に基づく主人公の内面を深く掘り下げた作品で、幕末の政治情勢や人間ドラマが巧みに描かれています。主人公の白石は、将軍家宣の急逝により権力を失い、淡々とした人生の終焉を迎えますが、その過程で彼の...

感想・レビュー・書評

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  • 不遇の時の身の処し方がみごとでした。

  • 海坂藩が舞台の多くの人気作品とは異なる系統の作品。実在した人物を主人公とするものであること、さらに主人公である白石が、自ら多くの著書を残し、ある意味で人物像に定評がすでにあるということなどから、作者としては自由な創造力でストーリーを飛翔させることは難しい。したがって、武士が生きた時代をあたかも舞台装置のように見せるのではなく、歴史的事実に沿って白石の心理の内面を推し量り、白石個人が味わったであろう高揚と諦観を小説として表現したものと思う。

  • 幕府の政権に深く関わり敏腕を振るった白石も、将軍が夭逝すると新政権から権力を解かれ、屋敷明け渡しを強いられることになった。淡々と人生の終焉を迎える。日本史では著名な人物だがストーリーは地味。歴史上注目度が低い家宣が隠れた名君だったことを本書で知った。2022.5.23

  • 面白かったのですが、歴史上の人物が連続で名前だけ出てくる場合も多く、自分は歴史に詳しくない人間なので反応できない事が多かったです。丁寧な描写は世界観構築の一つであるのですが⋯要勉強です。

  • どのように生きたらこんな小説が書けるのか、久しぶりに藤沢周平の書く人物の小説を読み、改めて驚き、主人公の心情、今の政治、人との繋がり、風景や肌感覚まであらゆることを考え感じながら読んだ。権力とは何か、少しだけ分かった気がした。

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著者プロフィール

1927-1997。山形県生まれ。山形師範学校卒業後、教員となる。結核を発病、闘病生活の後、業界紙記者を経て、71年『溟い海』で「オール讀物新人賞」を受賞し、73年『暗殺の年輪』で「直木賞」を受賞する。時代小説作家として幅広く活躍し、今なお多くの読者を集める。主な著書に、『用心棒日月抄』シリーズ、『密謀』『白き瓶』『市塵』等がある。

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