古風堂々数学者 (新潮文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101248073

感想・レビュー・書評

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  • 2018/02/01 18:00:30

  • 914.6

  •  藤原先生は「会津藩は明治維新に官軍と戦い壮絶な最後を遂げる、儀を通した武士道の鏡、日本の誇りであるのだ」と会津出身の祖母を持つ妻をその地の旅行へ誘う。奥さんは「何もない田舎でしょ」などと言っていたのに、旅行を無事に終え、会津について学ぶほど会津武士道を誇るようになる。夫、藤原先生に対して「何よあなたなんて会津の血が流れていないくせに」とまで言うようになる(笑 そんな会津へ機会があれば旅行に行きたいものだ。

  • 相変わらずです。
    たまにこの頑固オヤジの言葉を聞きたくなり購入してしまいます。
    金八先生をついつい見てしまう感覚か。

  • 『国家の品格』を読んでから、著作をすこしずつ読み進めている。数学者が国や文化などについて論じていることが意外で、その思想の成り立ちに興味を持った。

    武士道精神を柱に卑怯を憎むこと、お金を低く見ること、国語教育、情緒、「かたち」の重要性等々、『国家の品格』で展開された主張が本書あたりではかなり固まってきているのがわかる。

    Ⅲ章は数学と数学者に関するエッセイで、ワイルズの解いたフェルマー予想もあった。サイモン・シンの『フェルマーの最終定理』が思いだされる。あの本は面白かったな。数学の深化により現在は天才といえども既成理論を学習するだけで二十代後半までかかってしまう。あと二十年もすれば創造は三十歳からとなり、いずれ数学者の活動期間が短くなり数学発展(ひいては科学全般の発展)の大きなブレーキになるというのはちょっと衝撃だった。確かに考えてみればありえそうだ。倫理面を置いておけば、肉体の老化速度を抑える、若返り、脳を若い体に載せ替えるなどが必要になる。

    解説は内館牧子さん。内館さんの高校退学騒ぎ、友達がおらず一人で「読み書き」に膨大な時間を費やした幼児体験など、興味深く読んだ。高校の国語教師の「僕は何かひとつだけ飛び抜けてできる子は面白いと思っている。何も平均的になる必要なんかないんだ。君の読書量、国語力が将来、君をどれほど支えるか。僕にはそれがハッキリと見える。」はいい言葉だと思う。

    この次は『祖国とは国語』。ここまで読んだら一区切りかな。

  • 国語教育の重要性について、この本を読んで築かされました。今さらだけど猛烈に本を読んでます。
    読んでいて日本人であることに誇りを持てて来る気がするのと同時に、自身も武士道精神を愛して卑怯を憎む日本人になりたいと思いました。

  • 楽しく、日本の文化の良さを見直すことが出来たように思います。

  • ①武士道精神を愛して卑怯を憎み、②他人の向上に熱心な性向を持ち、③論理的、合理的でないものを尊ぶ情緒の国に生まれたことを誇りとする、情に掉さしてばかりの数学者はいかに誕生したか。論理の美しさとユーモアが見事に和した、珠玉の傑作エッセイ。

    ひとつ気付いたことは、藤原正彦のエッセイ集には、たいてい最後にグッと胸に迫る話が収められていることである。
    今回もまた、彼の幼少時代の話が収めれており、それを読みながら「正義」とは何か、「善と悪」とは何かについて深く考えさせられた。
    数学者のルーツをのぞき見ることができるのは興味深いが、こうして最後に胸を打つストーリーを持ってくるところが、なんとも憎いなぁと思ったりした。

  • 「国家の品格」と言っていることはあんまり変らない
    そのへんにちょっと物足りなさを感じるけれど、読んだ後元気がもらえます

  • 理論に支配されすぎている世の中だから、発展しないのです。
    最後に収められている自伝的エッセイ「心に太陽を、唇に歌を」が良かった。
    私のクラスにも居たな。今、何しているんだろうと彼のことを思い出した。

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