管見妄語 グローバル化の憂鬱 (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 42
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (203ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101248158

作品紹介・あらすじ

長年続くデフレ不況により若者が就職できない。「歴史認識」なる言葉に恫喝されて自国領土まで掠め取られそうな外交。頻発する凶悪犯罪……。日本を取り巻く深刻な状況は、日本人の英語やITが拙いから起きたのか? 否。「グローバル化」の真相とは、単なる米英の英語帝国主義に他ならない。我が国の広範な体質劣化をこれ以上放ってはおけぬ。物事の本質を見抜き、鋭く突きつける一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 管見妄語シリーズは初めて。

    最近の藤原正彦は、ジローラモもたじろぐだろう、色っぷりだな……。
    とにかく数話に一回、女性関係ネタが出てきては、奥様に蹴散らされる形となる。

    こんな所から始めると中身がないように思われそうだけど、「ユーモア」を落とし込みながら、きっちり藤原節を聞かせてくれる。

    英語とITか!と罵るのも、
    三角形の内角の和が180度であることの証明を、コンピュータ自らは発見出来まいと嘲笑うのも、
    千昌夫のアメリカンジョークを讃えるのも、
    なるほどな……と含み笑いをして頷いてしまう。

    あ。
    ちゃんと真面目なページもありますからね。
    岡潔と芭蕉について書かれた話は、感銘を受けた。

    つまり、私が『クロイツェル・ソナタ』に引いたラインマーカーは、到底、藤原正彦には及ばないということだな。

  • 週刊新潮の連載「管見妄語」の2012.8~2013.8をまとめた書。現政権べた褒め。福沢諭吉びいき(勝は嫌い)。単純思考なところがあるせいか、養老孟司と比べて今一腑に落ちないなあ。

    大学ランキングに見る欧米覇権主義を批判した「英語圏が帝国主義」や、お茶大に託児所を作ろうとして女性教授に潰されたエピソードを語る「「遠い人」より「近い人」」は面白かったけれど…。

    図書館利用。

  • 『若き数学者のアメリカ』、『国家の品格』の著者である藤原正彦さんのエッセイ集。小気味良いテンポとユーモアであっという間に読み切れる。本書を読むまで、著者が新田次郎さんの息子さんとは存じ上げなかった。
    政治・経済に関する内容が多めであるが、身近な話題も多々盛り込まれておりお勧めの一冊。

  • 相変わらずの、くすりと笑えるユーモアが散りばめられたエッセイ。書いている内容は好き嫌いがあるだろうが、主張がはっきりしているので、賛成、反対、どちらにしても読み応えがあると思う。個人的には、「またもや英語とITか!」を読みながら、新しい指導要領について考えさせられる。その中での、そんなことより教養を高めることが必要で、読み物を数多く読むべきだ、という主張には、諸手を挙げて賛成したい。

  • 大学を退官されて益々藤原節好調に付き.本質は,自らの頭で物事を考えるか,その一点に尽きる.

  • 文庫本になってから読んだので、時事ネタにはギャップがあるが、本シリーズは大変勉強になります。
    いまさらながら、女子サッカーの宮間あや選手のエピソードには涙目になりました。

  • 日本人である以上思考は日本語で行われるのであるから、英語だけできても仕方がない。情緒力を培うことこそ大事だという藤原先生の話は至極真っ当だと思うのですが、ここを分かっていない人が多い。
    物事の表層だけ見て、手を施しても仕方がないということを早く気付くべき。この本は政治家や官僚にこそ読んで欲しい。

    相変わらずユーモアに溢れた書きっぷりで面白い。

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    #藤原正彦
    #2016年67冊目

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