ノーライフキング (新潮文庫 い-39-1)

  • 新潮社 (1991年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (207ページ) / ISBN・EAN: 9784101250113

感想・レビュー・書評

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  • すっごい怖い話だった。『ライフキング』というバージョンがいくつもある謎のディスコンソフトにはまる小学生たち。それぞれのイベントのなかに符号をみつけ、ここがこうだからこれはⅢとかそういう風にクチコミでどんどんライフキングの分析は薦められる。
    ライフキングを進めるために次第に願掛けのような行動が多くなり、ライフキングは現実を侵し始める。
    そこにつきつけられる”ノーライフキング”。
    子供たちはノーライフキングからライフキングを守るため、家族や友達を守るためにノーライフキングの呪いを解こうとやっきになる。

    並べられた小石を見つけてそれが”符号”であると気づく瞬間からの主人公の心理描写が恐ろしい。
    あれは俗にいう関連妄想障害だろうと推測。
    あと最後に姿を現すあれ。
    ちょっとやりきった感があってすっきりした。

    でも基本怖いお話。

  • 子どもには子どもにしか分からない言語やルールがあって、それを彼らはうまく作り出し運用しているんだけど、そこに大人が干渉すると時としてとんでもない事態を引き起こしてしまう。大人は死んだ子どもだから、生きている子どものことをもう解らない。

  • ゲームが主題かと思いきや、子どもたちの噂が広がっていき、世間を動かすという話でした。

    小学生なりの人間関係の複雑さをリアルに描きつつ、不思議な話運びに興味が惹かれました。

  • 噂を増幅させる子供たちも、子供たちに振り回されて弾圧しようとする大人たちも怖かったし所々不謹慎なのがさらに怖かった

  • 赤と黒

  • 著者:いとうせいこう(1961-、葛飾区、俳優)

  • 1980年代といえばテレビゲームが世の中を席巻し始めたころ。
    ファミコンの登場は、ゲームウォッチの世界観を一気に超えた新しいジャンルの確立へとつながった
    大きなうねりといえる。


    本作は、小学生を中心に空前の大ヒットとなった【ライフキング】を舞台に話が展開する。
    そのソフトにはある噂があるとひそかにささやかれ始める。

    呪われた第5のバージョン

    ゲームがゲームを越えたとき・・

  • ネットワークとゲームでつながる子供達。リアルとゲームのクロスオーバー。約30年も前の作品だが、今読んでも色褪せない。

  • 都市伝説、噂、裏技、子供たちのネットワーク、ゲームと現実とが交差する世界云々…。と設定は面白い。

    商店街のタイルの黒いとこだけ歩かなければならない、それ以外のところを踏むと溶岩に落ちて死ぬ、みたいな子供の、現実に想像とゲーム性を投射した世界がいきつくところ。

    しかし、思いつきで書いて収集がつかなくなって適当に終わらせた印象がすごい

  • 久しぶりに再読。発売当時にハードカバーで、その後文庫で買い直して何度か読み直した大好きな作品だけど、25年以上経った今も全く色褪せていないことにちょっと驚きました。ディスコンをインターネットなどに置き換えれば、現代でもありえなくない話であると同時に、同時代体験としての80年代の空気もまた強く感じつつ。

    そして何度読んでも、ラストシーンで何故か涙が出てくる。なんなんだろうなあ、この感覚。ワスレナイデ ハーフライフ、って呟いてみただけで切なくて泣けてくる。あと、さとるとあきらの双子が大好きで、ヒステリーを起こしたさとるをあきらが頬ずりしながら抱きしめる場面でもいつも胸が詰まります。この作品から得られる感動と興奮は理屈で説明できないなあ。

  • 目を覚ませば、どんなに平和でもどんなに恵まれていても、生きることはサバイバルだと気づく。

  • 1988年、ゲームボーイ発売の一年前のこのときに、ネットワークが確立された社会と、ゲームと子供の関係について提唱された小説が書かれたというのは驚くべきこと。
    子供が流す噂というものはどれも少し残酷で妙にリアルで、それでも興味を惹かれるものであった。
    「たけしの挑戦状」を思わせるような理不尽さとそれに対抗するように噂として広がる攻略法。いざそのゲームの世界が間接的に現実に流れ出してきたら…。
    毒にも薬にもなるような噂の強さと怖さ。

  • 脳内ビジュアルイメージが、マザー2。
    まさかこういう終わり方、クリアしてねえ。
    読後には焦燥感と虚無感。

    さておいて、架空のゲームを作るのって難しいな、と思った。
    プレイしないと面白さが実感出来ん。

  • 空前のヒットとなったディス・コン・ゲーム「ライフキング」。ある日、そのソフトをめぐる奇怪な噂が子供たちのネットワークを駆け抜けた。「『ライフキング』には呪われた第5のバージョンがある。」
    学校で、塾で、そして電話回線の中で噂は増幅し、変貌し、ついに臨界点がやって来た……世界を破滅から救うため戦闘を開始した子供たち。
    今彼らはゲームをこえた!

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    うーーーん!ごめんなさい、わたしにはよくわからなかった!!
    ちょっと流し読みでバーっと読んだせいもあるのかもしれないけど…

    でもこれ発売されたの平成3年とか?
    パソコンがまだ普及してないころで、なんていうか…大人が自分が子どもの頃遊んだことの無いゲームへの嫌悪感と恐れ…みたいなのとか、子どもの情報網とか、なんかいまだに通じるものも感じるね

  • 1988年の著作。TVゲームという時代の流れに敏感なテーマを題材にしているにも関わらず、2010年においても違和感なく読める事は、そこに普遍性のある何らかの問題が含まれている事を示唆している。

  • 加速していく少年たちの世界。ゲームか現実か。なんだか、怖い。

  • 『子供たちの噂』をテーマにした作品。
    そういえば子供の頃ってその小さな世界だけが全てだったなって
    思い出させていただきました。
    テーマはとても軽いのに入り組んだ構成と表現力で
    文章に圧倒されます。
    ほんと、頭良いなこの人・・・。と思わしめる。

  • ライフキングというゲームが現実に影響を及ぼしてゆく…。
    都市伝説、噂話、出所が一体何処だか判らない情報たち
    子供たちVS大人というような構図が見え、自分達の大事なものを守ろうとする子供達の姿が目に焼きつくようだった。
    プレイしてみたいと思った。

  • セカイ系の先駆けみたいだった。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    空前のヒット商品となったディス・コン・ゲーム「ライフキング」。ある日、そのソフトをめぐる奇怪な噂が子供たちのネットワークを駆け抜けた。「『ライフキング』には呪われた第5のバージョンがある」。学校で、塾で、そして電話回線の中で噂は増幅し、変貌し、ついに臨界点がやって来た―。世界を破滅から救うため戦闘を開始した子供たち。今、彼らはゲームを越えた。

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著者プロフィール

1961年生まれ。編集者を経て、作家、クリエイターとして、活字・映像・音楽・テレビ・舞台など、様々な分野で活躍。1988年、小説『ノーライフキング』(河出文庫)で作家デビュー。『ボタニカル・ライフ―植物生活―』(新潮文庫)で第15回講談社エッセイ賞受賞。『想像ラジオ』(河出文庫)で第35回野間文芸新人賞を受賞。近著に『「国境なき医師団」になろう!』(講談社現代新書)など。

「2020年 『ど忘れ書道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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