ボタニカル・ライフ-植物生活 (新潮文庫)

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本棚登録 : 652
レビュー : 85
  • Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250144

感想・レビュー・書評

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  • 著者とは好む花の種類が違うにもかかわらず、面白くて読みながら電車の中で思わず笑ってしまったり。ベランダで植物を育てているだけでこんなにあれこれ妄想出来る人は他にいないと思う。私も集合住宅に住んでいた頃の方が色んなものを育てていた気がする。パンジーに大量発生するグロテスクな謎の虫(ツマグロヒョウモンの幼虫だった)やラディッシュの葉についたたくさんのモンシロチョウ?の幼虫を育ててみたりもしたっけ。
    もちろん直接庭に植えた方が植物は立派に育つのだけれど、ベランダにはベランダにしかない楽しみがあるなぁと改めて思った。

    20140727

  • アパートのベランダで植物を育てたくなる。

  • ガーデニングとは明確に一線を画す
    と著者が言うところの
    ベランダにて植物を愛し育む
    ”ベランダー・俺”と植物たちの生活記録。



    一つ一つの話は短く
    どこから読んでも良いし
    また好きな所を何度でも
    読みたければ読めばいいじゃないの、という
    気楽に読みやすい本だけれど、その気安さが罠なのか
    こうも楽しそうに、植物との生活を読まされて
    「江戸の時代の長屋の前に並べた鉢の延長」とか
    世界観を提示されたことにグラグラきちゃったからなのか
    これを読んで以降目にする植物たちがつい、気になる。



    一時期よく時代小説を読んでいたのだけど
    その中で見た
    江戸の変わり朝顔比べだとか
    出てくる話はやけに”熱い”もので
    熱狂といっていいくらいの”狂い”があった。
    人と植物なのに。


    これは熱い本、というのではないけれど
    そういう
    どこかおかしな
    多分常識的に考えて「植物を育てる」という言葉から
    想像される穏当さとはかけ離れた「植物生活」に
    いつの間にか
    心惹かれ始めて
    語り口に載せられて面白く読んでいるうちに
    今まで別に淡白を気取ってたわけでもなく
    名前なんかはどうでもいいんだ、と
    思ってたのが花の名前なんか知りたくなってきたり



    いとうせいこうの本を読んでると
    この人が100書いてたとしたらそのうちの
    私は3くらいしかワカッテナイんだろうな、
    という気がしてくるのだけど
    その3でも引っ張り込まれていた。




    読んでてちょっと驚いたのは
    芍薬の切り花が一番好きで
    しかも10本20本と大量にあるのを見て
    幸福感でイッパイになるという一文。
    思い切りがあって情熱的な人なのかもしれない。
    あのちょっとビックリするくらいの
    大きさの蕾や (本当に饅頭のように大きい)
    花が開いた時の姿の絢爛
    そっと触った時のやっぱりハッとするような感触…

    それははとてもよく分かるのだけれど
    あれを切ってしかも何本も
    飾る勇気のようなものはわたしにはナイなと思った。
    花に関わるのは思うより男らしさがいるもの
    なのかもしれない。

  • 食物男子ベランダー原作、2年弱一ヶ月ごとの植物たちの生長の様子、花をメイン、観葉植物、サボテン、水草、野菜、金魚、雑草etc..、枯れるのは置き場所のせい…サボテン&多肉をメインで育ててるので面白く読めた。アボガド面白そう。

  • アロエが道端に落ちていて拾う、ポトスが成長し過ぎて困る、枯れた植物が混じった土は栄養になるだろうと思っている、などなど共感できる事が多くて思わず笑顔で読んでしまいます。せいこうさんと違い「観葉植物派」ですが。

  • NHKBSプレミアムで放送されたドラマ「植物男子ベランダー」が面白かったので、原作のこの作品を読んだ。
    植物が育ったり育たなかったり、花が咲いたり咲かなかったり。
    ただそれだけの話がここまで面白いのはとてもすばらしいこと。
    いとうせいこうさんのファンになりました。

  • アボガドの種、ヒヤシンスの球根に興味。水草の話よく分かる!ヤツら増殖するからね。
    「俺はつまり、植物すべてに弱いのだ。死んだものが生き返り、信じられない速度で育っていく」

  • 緑豊かな街に住みながら、草花の名前など覚えもしないので、グリーンサムなども持ち合わせていない。だけど、部屋には今ゴムの木がいて、手間もかけてやってないのにヤツはスクスクと育っている。そんな自分にガーデナーを名乗る資格もないが、ベランダーだったら少しは実践できるんじゃないかなど思ってみた。まあ、これから雪がドカドカ降るので、来年までそれができないのが残念だがね。

  • この本と 『園芸家12ヵ月』が 本屋で隣通しに置いてあったのは店員さんの仕業だったのでしょうか… ベランダーの苦悩と歓喜が むっちゃ共感できる… 今後なんちゃってベランダーとして更に精進したくなるような…愉快な本でした。

  • 軒並み高評価なのがちょっと信じ難い。言うほど植物への愛情が上手く表現できているとは思えず、むしろ腹がたってきて途中でやめた。

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著者プロフィール

いとう せいこう
1961年、東京都生まれ。編集者を経て、作家、クリエーターとして、活字・映像・音楽・舞台など、多方面で活躍。『ノーライフキング』でデビュー。『ボタニカル・ライフ ―植物生活―』で第15回講談社エッセイ賞受賞。『想像ラジオ』が三島賞、芥川賞候補となり、第35回野間文芸新人賞を受賞。他の著書に『ノーライフキング』『鼻に挟み撃ち』『我々の恋愛』『どんぶらこ』『「国境なき医師団」を見に行く』『小説禁止令に賛同する』など。

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