ボタニカル・ライフ-植物生活 (新潮文庫)

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レビュー : 85
  • Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250144

感想・レビュー・書評

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  • 自らをガーデナーならぬ「ベランダー」(都会のベランダで植物を育てる人)と称するいとうせいこう氏。レイアウトに凝るくらいならそのスペースに鉢を置く。きちんとした知識よりもまず植えて育ててみる。その姿勢は男の料理ならぬ、男の園芸とでも言うのでしょうか。名前につられて月下美人を買ったものの美人とは言いがたい姿に育ってしまったり、水草を育てていたはずが金魚やメダカの飼育に追われてしまったりと様々なエピソードが軽妙な文章で語られています。園芸記録としてだけでなく読み物としても面白かったです。

  • オレは植物好きなもんで共感しまくったし、読んでるときはニヤニヤしてたと思う。これ読んでから彼の植物に関する活動を追うようになったが、まったくうらやましい限りだ。オレもなんか関わり方を模索しよう。

  • 僅か3章目にして、これは通勤の道々では読めないと悟りました。
    何とか声に出して笑うことを堪えられても、ニヤっとした口元は堪え切れません。面白い。思わず何か植物を育てたくなる。

  • 植物との生活をこんなに生き生きと書いた本は他にはそうそうないんじゃぁないかな。庭作り、でも園芸、でもない、植物との暮らしの本。

  • いとうせいこうさん、文章上手すぎ!!!!!!
    植物、ますます育てたくなる!

  • やっぱりというか「園芸家12ヶ月」を読んでたんですね。
    チャペックのゴーストが見えるはずだw

    発表形式の違いからか、
    先に読んだ「自己流園芸ベランダ派」よりのびのびと書いているように感じました。
    その分こっちのほうが深い。

    鉢が一個増えたばかりに鉢の大移動をするはめになったり
    余った土に切花を挿して、豪華寄植えのつもりになりながら
    根っこがつかないかなあとちょっと期待してみたり、
    植物への愛と笑い満載。
    イトトンボのヤゴロクからはそこへ持ってくるんだーとびっくりした。

    (09.08.06)
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    図書館(09.08.01)

  • いとうせいこうさんの
    淡々としながら情熱溢れる文章が好きです。
    時に真面目に時に不真面目に植物と向き合う、
    せいこうさんのベランダー生活日記。

  • 私はこの1年前ほどから、いとうせいこう氏のブログを読み出し、

    とうとう彼の園芸の雑誌を買って、更には文化放送でやっているラジオ番組

    グリーンフェスタのpod castを聞き、ついには本まで買ってしまったのです。

    彼のベランディングはダイナミックで、都会に住みながらも、

    いや住んでいるからこその園芸をし、きっとガーデーナーから言わせれば、

    完璧な育て方じゃないのかもしれないけれど、

    植物たちを余すところなく愛し、

    一喜一憂し、

    与える側でありながら、与えられる側でもあり、

    植物によりそい、

    近所に住んでいる世話やきのおじさんのごとく、

    大切なことを教わりながら生きている。

    私も彼のおかげでモチベーションがあがり、

    植物を育てる素晴らしさを思い出し、

    再び熱心に植物を育て始めた。

    完璧でないくていいのだ。

    自分なりに愛し、試行錯誤し、適度に手をいれ、

    観察し、一喜一憂し、今日も与える側と勘違いしながら

    植物を先生にして、私も寄り添い生活し、生きをしようと思う。

    彼らのおかげで、毎日が違うことが鮮明になる。

    あの緑の芽を見た時の涙を流してしまいそうな感動は

    忘れてはならない。

    種から芽が出る。

    それは母親の腹から出る赤子のごとく、

    神秘的で現実的ですごいことなのだ。

  • ベランダーの生活。

  • 庭を持たない「ベランダー」としての変な矜持と、植物へのやや屈折した拘り。
    愛している割には枯らしてしまったり、腐らせてしまったりするのだけれど、性懲りもなくまた増やす。
    それだけの内容なのに、独特のユーモアと観察力、表現力でもって惹きつける。
    なんとも面白い。

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著者プロフィール

いとう せいこう
1961年、東京都生まれ。編集者を経て、作家、クリエーターとして、活字・映像・音楽・舞台など、多方面で活躍。『ノーライフキング』でデビュー。『ボタニカル・ライフ ―植物生活―』で第15回講談社エッセイ賞受賞。『想像ラジオ』が三島賞、芥川賞候補となり、第35回野間文芸新人賞を受賞。他の著書に『ノーライフキング』『鼻に挟み撃ち』『我々の恋愛』『どんぶらこ』『「国境なき医師団」を見に行く』『小説禁止令に賛同する』など。

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