ボタニカル・ライフ-植物生活 (新潮文庫)

  • 新潮社
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本棚登録 : 988
感想 : 105
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  • Amazon.co.jp ・本 (399ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250144

感想・レビュー・書評

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  • ベランダーの生活。

  • 庭を持たない「ベランダー」としての変な矜持と、植物へのやや屈折した拘り。
    愛している割には枯らしてしまったり、腐らせてしまったりするのだけれど、性懲りもなくまた増やす。
    それだけの内容なのに、独特のユーモアと観察力、表現力でもって惹きつける。
    なんとも面白い。

  • 一番手に入りやすいんじゃないか、と思われる、いとうせいこうの本。

    ベランディングという言葉を生み出した、植物を無鉄砲に愛する男の植物との濃厚な日々。
    いや、これ、かなり面白いので、植物に興味が無い人でもどうぞ。
    描写の面白さは最高だと思う。

  • いとうせいこうさんが自宅のベランダという限られた空間・環境で繰り広げる鉢植え祭り。元々はweb上に好きで書き始めたというベランダー(ガーデナーではない)日記が発端となったエッセイ。土とおひさまと水、少しの肥料と愛情だけで、茶色の根っこと緑の茎や葉から、赤白桃色などの華やかないろとりどりの花を咲かせ、冬の間枯れているとしか見えない姿でいるのに春になると突如として青々しく芽吹く植物の不思議におののきながら、おののく己を見つめ冷静に観察していてとても面白かったです。もとは鉢植えが欲しかっただけなのにいつの間にか金魚やらメダカやら、さらにヤゴまで育てることになる様は、まるで巻き込まれミステリかのような様相を呈しています。とても面白かったです。

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  • 表紙の絵に惑わされて長らく食指が動かなかったのだけれど、最近、庭に植物を植えだした者としては(なのでベランダーの敵?なのですが)大変面白く読めた。植物との共生ってこういうことなのだろうと。陳腐な表現になってしまうが植物の擬人化がすばらしい。

  • 面白いエッセイ!
    植物を育てたくなる、でも失敗するのも美学、と思わせてくれた。
    植物が植物以上の存在感があり、ペットへの愛とも違う、まるで”家族”。
    今回読んだのは2回目だが、育てながらまたもう一度読みたいと思った。

  • 庭のない都会でベランダ園芸を楽しむベランダーの植物日記。植物への愛情が感じられるせいこうさんならではの語り口が面白い。
    個人的には水草とめだかのお話が好きです。

  • 途中まで読んだ

  • 3位。

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著者プロフィール

1961年生まれ。編集者を経て、作家、クリエイターとして、活字・映像・音楽・テレビ・舞台など、様々な分野で活躍。1988年、小説『ノーライフキング』(河出文庫)で作家デビュー。『ボタニカル・ライフ―植物生活―』(新潮文庫)で第15回講談社エッセイ賞受賞。『想像ラジオ』(河出文庫)で第35回野間文芸新人賞を受賞。近著に『「国境なき医師団」になろう!』(講談社現代新書)など。

「2020年 『ど忘れ書道』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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