ラッシュライフ (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社
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本棚登録 : 30934
レビュー : 2945
  • Amazon.co.jp ・本 (469ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101250229

感想・レビュー・書評

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  • やっぱり伊坂作品最高。話以前にも、まず文体が大好き。主人公たちの決して恵まれていない状況下のシーンでも想像の余地がある文章運びや、優しい言葉遣い、とにかく好き。

  • いくつかのお話が交錯している。
    わたしたちの人生もそんな感じかも。
    もう1回読んだらすっきり繋がって、評価も1つ上がりそう。

    【2013年5/23、2回目読了☆】
    ということで、続けてもう1回読みました。
    いやーすっきり。
    時間軸を整理しながら読めて、繋がりました。
    伊坂作品、やっぱり好きです。

  • 人にはそれぞれの人生がある

    時にそれは交錯し、
    時にそれは大きく逸れ、
    それぞれの未来へと向かっていく

    この本では
    一見独立した五つの物語が平行しているが、
    読み進めると
    それらが所々交錯していく様が綺麗だった

    ひょんなことから人生は交錯し、
    自分の人生の軌道が少し変わり、
    人は何かを納得し、決断し、動き出す
    そんな日こそ、「何か特別な日に」なるのだろう

    人は人生の行く末をコントロール出来ない
    それこそ「人生については誰もがアマチュア」なのだから、
    我々になす術はない
    我々は「ラッシュライフ」を懸命に生きるしかないのだ

    なんか恥ずかしいレビューになってしまった(笑)
    内容についての言及無いし(汗)
    ええ~と・・・黒澤カッコイイ!

  • こういう幾つかの登場人物の人生がちょっとずつ交わっていく話って大好きです。本来ならすれ違うだけで終わる人生が、ほんの偶然から交差し、予期せぬ影響を与えたり与えられたりして。同じアイテム、この話だと外国の女性や展望台やエッシャ―の騙し絵のように、それぞれの人生にちょっとずつ触れる物があって。きっとこの後は決して交差することのない人生だろうし、忘れて思い出すこともないのだろうけど。そして、それぞれのその後に決着をつけなかったのも私は良かったと思う。豊田さんは再就職できたのか。宝くじをどうしたのか。老犬を正式に飼ったのだろう。そして「高橋」って何者だったのだろう。人生って解決しないまま終わることが多い。その後の人生を知らずに過ぎていく人の方が圧倒的に多い。そのリアルさが好き。そしてたぶん、他の作品とも少しずつ何処かで繋がるのだろうな。黒澤さんみたいに。

  • 5の物語がさり気なく触れ合いつつ
    絶妙な加減で交差し、ふと気付くと
    1の物語が出来上がる。
    それまでは全く噛み合っていなかった
    個々の物語が己のあるべき場所に戻るよう
    ピッタリと収まっている事に
    感嘆し溜め息までもが出た。


    "ラッシュ"という言葉の意味、
    エッシャーの一枚の騙し絵。
    そして…それぞれの"ライフ"。
    様々な人間の姿に考えさせられ、
    伊坂幸太郎の凄さが心に沁みた一冊。

  • 騙された・・・

    いい意味で裏切られました。
    最後、全部の話が次々とパズルみたいに組みあがっていく様子がもう面白くてたまりません。

    いかにも伊坂さんらしいお話です。

    それから、黒澤さんファンは必見です。

  • 先に映画を観たのだけれど、また観たくなった。

    最後に物語が収束していく、
    或いは、巻き戻し映像を見ているような感覚の、
    スピード感が、たまらなく心地好い。

  • 実に面白かったです。

    立場や環境が全く違う登場人物達が意外な場所でリンクする所は、さすが伊坂幸太郎。
    多少話が読めても大好きですこうゆうの。

    “ラッシュライフ”

    “豊潤な人生”

    あなたはどの登場人物に感情移入するでしょうか。

  • 時系列が巧く組み立てられており、まさにミステリーの王道をいくもので、思っていた以上に正攻法をとるのだなという印象だった。

    そうした構造に加えて、比喩や引用があざとくはないが、きらりと採光を放つように配置されている。

    「ラッシュ」の多義性が(解説にもあるように)ややくどかったが、それはまだ初期の荒削りがゆえなのだろうか。

    とはいえ、伊坂ファンの気持ちを少し理解できた、と思う。

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著者プロフィール

伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)
1971年千葉県生まれの作家。東北大学法学部卒業後、SEとして働きながら文学賞応募し、2000年『オーデュボンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞受賞、デビュー作となる。その後作家専業となり、宮城県仙台市に在住しながら執筆を続けている。2004年『アヒルと鴨のコインロッカー』で第25回吉川英治文学新人賞、同年『死神の精度』で第57回日本推理作家協会賞短編部門、2006年平成17年度宮城県芸術選奨文芸部門、2008年『ゴールデンスランバー』で第5回本屋大賞、第21回山本周五郎賞をそれぞれ受賞。同作で直木賞の選考対象となることを辞退したことも話題になった。上記受賞作のほか、『重力ピエロ』、『バイバイ、ブラックバード』、『アイネクライネナハトムジーク』など話題となる作品は多い。代表作も殆どが映画化されている。最新作に『フーガはユーガ』。

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